no title


1: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:45:33.18 ID:t3tUh9Ye
かのくぅ(クーカー)

2: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:46:32.45 ID:t3tUh9Ye
放課後――

「バナナチョコの方、お待たせしました」

可可「ハーイ!」

かのん「わぁ、美味しそう!さすが可可ちゃんのご推薦だね!」

3: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:48:07.56 ID:G75T4VmA
可可「数あるバナナチョコクレープの中でも、このお店のは特に絶品!前々からかのんを誘って一緒に来たいと思っていたのデス!」

かのん「いいなぁ、私もそれにすればよかったかも」

可可「一口いかがデスか?」

かのん「貰う貰う!」

4: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:49:20.37 ID:p0i0fft/
可可「オススメは真ん中少し右のここ!アイスとバナナとクリームとチョコソースが重なり合うベストポジション!そこはまさに、美味しさの織りなすハーモニーなのデス!」

かのん「ええっ、一番贅沢なところじゃん!真ん中だと一口が大きくなっちゃうし、いくらなんでも貰いすぎだよ」

可可「最高のハーモニーを、ぜひぜひかのんにも味わって欲しいので!さあさあ、遠慮は無しデス!」

かのん「そこまで言ってくれるのなら、あー、むっ。んん~っ!」

5: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:50:26.00 ID:eWIogwLK
可可「ふふっ、その表情が何よりの感想デス!」

かのん「すっごく美味しい!色んな美味しさが押し寄せてきて、可可ちゃんの言ってたとおり、最高のハーモニーだよ!ありがと!」

可可「えへへっ!あ、かのん!」

かのん「うん?」

6: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:51:23.70 ID:5gP25FFR
可可「ほっぺたにクリームが付いてマス!」

かのん「え、ほんと?」

可可「はい、右側のところに!」

かのん「えー、どこだろ?」

可可(ふっふっふっ、シミュレーションどおりの展開デス!ここで一気に攻め込めば――)

7: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:52:54.95 ID:5jJhW0/3
可可『そのままにしててクダサイ、可可がとってあげマスので!』

かのん『助かるよ、自分ではどこなのかよくわからなくて』

可可『では行きマス――ちゅっ』

かのん『…ふぇっ!?』

8: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:55:06.93 ID:5jJhW0/3
可可『ん、ふぅ。はい、綺麗になりマシタ!』

かのん『く、可可ちゃん!?今、私のほっぺたに…!』

可可『ふふっ、ご馳走さまデス!』

可可(――という具合に、かのんとのスウィートなひとときの出来上がり!夜通し考えた完全無欠で完璧なこの作戦を、いよいよ実行に移すときがやってきたのデス!)

9: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:56:13.86 ID:5jJhW0/3
可可「かのん、そのままにしててクダサイ!可可がとってあげま――」

かのん「ああ、大丈夫!私ハンカチ持ってるから」

可可「えっ」

かのん「このあたりかな。どう、取れた?」

10: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:57:10.61 ID:5jJhW0/3
可可「あ、ああーっ!?」

可可(ふ、拭き取られてしまいました!可可のクリームが、完全無欠の作戦が…)

かのん「ん?どうかしたの?」

可可「…なんでもないデス」

11: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:58:13.06 ID:5jJhW0/3
かのん「そうは見えないけど、えっ、もしかして怒ってる?」

可可「怒ってないデス。ただちょっと、一番美味しいところを食べ損なっただけで…」

かのん「んー?」

「塩キャラメルバニラの方、お待たせしましたー」

12: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 09:59:46.70 ID:rg196kft
かのん「あ、私だ!もらってくるねー!」

可可「あっ、かのん…むぅ、すっかり計画倒れデス。かのんの鈍感さんは、可可の想定を上回るレベルデシタ」

可可「ああ、スウィートな期待を打ち砕かれた、可可の儚い胸の内はどこに向かえばいいのデス…んんっ、あま~い!やはりここのクレープは、モヤっと気分も吹き飛ぶスバラシイ美味しさデス!」

かのん「お待たせー、見て見て、期間限定の塩キャラメル!」

可可「わあ、そっちも美味しそうデス!」

13: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:01:03.38 ID:JfHDCd6S
かのん「さっきもらったお返しに、一口どう?」

可可「もちろんご馳走になりマス!」

かのん「はい、あーん」

可可「あー、って、うえぇぇっ!?」

14: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:02:09.00 ID:P+YrUknX
かのん「どうして驚いてるの?」

可可「いや、だって、ええっ?」

可可(かのんからあーんだなんて…今までそんなことなかったのに、い、一体なにが起こっているのデス!?)

かのん「ほらほら、遠慮しないで美味しいうちにパクッと!」

15: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:03:09.03 ID:9MU9uIpA
可可「じゃ、じゃあ…あーむっ」

かのん「どう?」

可可「ん、んん~っ!これ、とっても美味しいデス!」

かのん「それは何より!あ、可可ちゃん」

16: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:04:09.47 ID:L8cU57Zu
可可「はい?」

かのん「ちょっと動かないでね」

可可「えっ、なんです――」

かのん「ちゅっ」

17: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:05:14.93 ID:L8cU57Zu
可可「…!?!?!?」

かのん「ん、ふぅ。うん、綺麗になったよ」

可可「か、かかかかか、かのん」

かのん「んー?」

18: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:06:09.37 ID:L8cU57Zu
可可「いま、いま、可可に…」

かのん「ほっぺたにクリームついてたからさ。ふふっ、一番美味しいところ、ご馳走さまっ」

可可「~!!」

かのん「どれどれ、あむっ。うんっ、キャラメルソースのほろ苦さとアイスの甘さが最高だね!」

19: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:07:11.27 ID:L8cU57Zu
……………………………………

可可「どう思いマスか?」

千砂都「どうって言われても」

すみれ「恋、聴衆を代表して一言」

恋「え?ええっと…仲が良くて微笑ましいです」

20: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:08:36.69 ID:L8cU57Zu
可可「そういうことでは無いのデスっ!」

すみれ「そういうことでいいじゃない。長々と惚気話を聞かされたんだし、もういいでしょ?」

可可「よくないデスし、惚気ではありマセン!まったく、かのんの朴念仁ぶりには困り物デス!そこがまた可愛いのデスが!」

すみれ「あーはいはい、もうお好きになさいな」

21: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:09:41.75 ID:XZkw0/LY
千砂都「あの、一ついいかな?」

可可「ん、なんです?」

千砂都「誰も言い出さないから私が言うんだけど、二人とも、相手のクレープを一口もらって食べたってことだよね」

可可「そうデスね」

23: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:10:37.00 ID:T3Wwb/CL
千砂都「つまりそれって、間接ナントカ、ってことなんじゃないかなーって」

可可「カンセツナントカ…?」

すみれ「だから、間接キスってことよ」

可可「カンセツキス?カンセツ、キス、間接…あっ。あーーーっ!?」

24: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:11:53.96 ID:qCs7NYSA
千砂都「えっ、もしかして気付いてなかったの?」

可可「だ、大事なことを見落としていました。可可ともあろうものが、ほっぺたに気を取られるあまり、普通に美味しく食べてしまいマシタ…!」

すみれ「策士策に溺れる、ね」

恋「この場合、読みが甘かった、もあるのでは?」

25: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:13:59.59 ID:15J3QaUz
千砂都「スイーツだけに?なるほど、上手いね!」

恋「うふふっ、ありがとうございます」

すみれ「とまあ、お後がよろしいようで」

可可「よろしくありマセーン!」



終わり

26: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:15:17.11 ID:Vt+Fe+ov
おまけ

可可「それでも、それでも、やっぱつれぇわ、デス…」

すみれ「いつまで引きずってるのよ。良いことがあったと思い直して、気持ちを切り替えなさい」

可可「うるさいデス!客観的事実と主観的認識は異なるのデスー!」

すみれ「急に小難しいこと言い出すわね」

27: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:16:39.30 ID:7CRIs9I1
千砂都「まあまあ、要するに気の持ちようってことで」

可可「そんなことでは済まされマセン!かのんのほっぺたにクリームをつけるために、可可がどれだけ研究と苦労を重ねたと思っているのデスか!」

すみれ「わからなくもないけど、あなたの事情を汲み取ってくれるほど、世の中上手い具合には出来てないわ」

可可「むーっ!グソクムシ!グソクムシー!」

28: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:17:40.37 ID:VqY6vEAo
すみれ「とりあえずグソクムシ言っときゃいいと思ってるでしょ」

千砂都「あはは、返す言葉も無いってことかなー」

可可「くぅぅ、打ちひしがれる可可をよってたかって…!」

恋「ふーむ」

29: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:19:07.60 ID:Q676cs0D
千砂都「恋ちゃん、考え込んでどうかしたの?」

恋「いえ、これまでの話を聞いていて、ふと思ったのですが」

千砂都「うん?」

恋「実際にクリームがついていようがいまいが、ほっぺたについていると言い張って、そのまま押し通してしまえばよかったのでは、と思いまして」

30: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:20:04.90 ID:5f+tu0vq
可可「えっ」

千砂都「えっ」

すみれ「えっ」

恋「えっ?もしかして、私、見当外れのことを言ってしまいました?」

31: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:21:18.20 ID:Mq4JaWzX
千砂都「いや、その、間違ってはないんだけど」

すみれ「むしろ、この上なく的確な提案だとは思うわ」

恋「はぁ」

千砂都「だけど、それがまさか、恋ちゃんの口から出てくるとは思わなくて」

32: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:22:20.56 ID:D8dfUOcT
可可「はわ、はわわわわわわ…!」

恋「可可さん?」

可可「れ、レンレンが、レンレンが、ハレンチデス~!」

恋「破廉恥!?」

34: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:24:59.39 ID:HzJNPP0V
可可「レンレンは清楚で賢くてピュアピュアで、真面目で優しい恥ずかしがり屋さんだと信じてマシタたのに…」

千砂都「まあ確かに、恋ちゃん深窓の御令嬢って感じだもんね」

すみれ「事実としてそうだしね」

可可「そんなレンレンが、可可だけのレンレン先生が…ぱたり」

すみれ「おっと、よしよし。ご覧なさい、あまりのショックに可可が怯えてしまったじゃない」

恋「いや、いやいやいやいや、私はただ論理的、合理的に考えを述べただけであって、断じて、断じて破廉恥などではありません!」

35: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:25:57.07 ID:ZNu29urW
すみれ「往生際が悪いわね。じゃあ、例えばそのシチュエーションを、私と千砂都がやってると想像してみてよ」

恋「えっ?えーと、すみれさんと千砂都さんが――」

すみれ『千砂都、ほっぺたについてるわよ、とってあげる』

千砂都『わわっ、ありがとう、すみれちゃんっ!』

36: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:27:02.65 ID:7XtAgN2A
恋「っ!は、破廉恥です!すみれさんも千砂都さんも、一体なにを想像させるのですか!」

千砂都「えっ、私は巻き込まれた側だと思うんだけど」

すみれ「むしろ恋がどんな想像したのか、気になるところねぇ」

恋「も、もうやめてください!私の頭の中で、あれやこれやを繰り広げるのは!」

37: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:28:34.38 ID:cIkXi3t6
可可「話がごちゃごちゃになっています!今話しているのはすみれと千砂都のあはんうふんでは無く――」

ガラッ

かのん「遅くなってごめーん、話が長引いちゃって」

千砂都「わあ、いいタイミング」

38: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:29:20.28 ID:3D4sfe73
可可「かのーん!」

かのん「わわっ、どうしたの可可ちゃん」

可可「聞いてクダサイ!レンレンが、レンレンがぁ…!」

恋「かのんさん、可可さんの言うことに耳を傾けてはいけません!」

39: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:30:36.20 ID:KlT19XVn
可可「レンレンがハレンチなんデス~!」

恋「破廉恥ではありません!違いますからね、これにはワケが――」

すみれ「やれやれ、相変わらず騒がしいわね」

千砂都「賑やかだよね。ね、すみれちゃん」

40: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:31:37.41 ID:WLRsxUOY
すみれ「ん?」

千砂都「今度さ、一緒にクレープとか食べに行かない?」

すみれ「気が合うわね、私も誘おうと思っていたところよ。見栄えが良くて味も抜群のお店を知っているから、案内するわ」

千砂都「えへへっ、ほっぺたにクリームのくだりは無しだからね?」

すみれ「ふふっ。さあ、それはどうかしら、ね?」



おまけ終わり

41: ◆2XUM89JJWNIX (光) 2021/10/03(日) 10:31:52.23 ID:WLRsxUOY
かのくぅが可愛かったので書いてしまいました。

宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。



ありがとうございました。

42: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/10/03(日) 10:32:07.55 ID:IMT3Q6T2
お疲れ様。

44: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/10/03(日) 23:17:04.80 ID:CZw/j+bM
クーカー乙
ちぃすみも頼む

46: 名無しで叶える物語(しまむら) 2021/10/04(月) 03:00:56.58 ID:zqnr3/0H
ハレンチなレンレンええぞ!ええぞ!

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1633221933/
you fooder
かわいい!