1: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:44:12.08 ID:5qRXchct
ルビィ「そう思わない?」
善子「えー」
花丸「えー」
ルビィ「なんなのそれ! ルビィ、怒るよ!」プンプン
善子「いや、だってさあ……。あの人、あんたにゲロ甘じゃない」
花丸「ダイヤさんが自分に厳しいって話なら、マルも納得できるけど……」
ルビィ「2人とも、お姉ちゃんのこと何にも分かってないよ!」
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィがプリン食べたらすっごい怒るんだよ!?」
善子「……それは、ダイヤさんのプリンを勝手に食べたらって話よね?」
ルビィ「そうだよ?」ゥユ?
花丸「どうして、そんな不思議そうな顔ができるずら?」
善子「ルビィ、あんたマジでちゃんと反省した方がいいわよ」
ルビィ「もう、2人とも! さっきから意地悪ばっかりゆって!」
ルビィ「お姉ちゃんが厳しいって、ルビィが見せてあげるから!」
善子「えー」
花丸「えー」
ルビィ「なんなのそれ! ルビィ、怒るよ!」プンプン
善子「いや、だってさあ……。あの人、あんたにゲロ甘じゃない」
花丸「ダイヤさんが自分に厳しいって話なら、マルも納得できるけど……」
ルビィ「2人とも、お姉ちゃんのこと何にも分かってないよ!」
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィがプリン食べたらすっごい怒るんだよ!?」
善子「……それは、ダイヤさんのプリンを勝手に食べたらって話よね?」
ルビィ「そうだよ?」ゥユ?
花丸「どうして、そんな不思議そうな顔ができるずら?」
善子「ルビィ、あんたマジでちゃんと反省した方がいいわよ」
ルビィ「もう、2人とも! さっきから意地悪ばっかりゆって!」
ルビィ「お姉ちゃんが厳しいって、ルビィが見せてあげるから!」
2: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:46:02.90 ID:5qRXchct
翌日
善子「それが、ルビィの最期の言葉だったわね」
ルビィ「……ぅゆ……ぅゆ……」ゥユゥユ
花丸「ルビィちゃん、昨日はあんなに元気だったのに……」
ルビィ「……ぅゆぅゆ……ぅゆ……」ゥユゥユ
善子「ええ、惜しい人を亡くしたわ」
花丸「オラはルビィちゃんのこと、ずっと忘れないずら」
ルビィ「ルビィ、死んでないもん……」
ルビィ「2人とも、意地悪だよぉ」ウルウル
善子「ごめんごめん、悪かったわよ」
花丸「ルビィちゃん、大丈夫ずら?」
ルビィ「大丈夫じゃないよぉ。お尻が痛いぃ……」
善子「それが、ルビィの最期の言葉だったわね」
ルビィ「……ぅゆ……ぅゆ……」ゥユゥユ
花丸「ルビィちゃん、昨日はあんなに元気だったのに……」
ルビィ「……ぅゆぅゆ……ぅゆ……」ゥユゥユ
善子「ええ、惜しい人を亡くしたわ」
花丸「オラはルビィちゃんのこと、ずっと忘れないずら」
ルビィ「ルビィ、死んでないもん……」
ルビィ「2人とも、意地悪だよぉ」ウルウル
善子「ごめんごめん、悪かったわよ」
花丸「ルビィちゃん、大丈夫ずら?」
ルビィ「大丈夫じゃないよぉ。お尻が痛いぃ……」
3: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:48:06.61 ID:5qRXchct
善子「ダイヤさんのプリン食べたら、お尻を叩かれたんだっけ?」
ルビィ「そうだよ! お姉ちゃん、すっごく怒って、いっぱい叩いたの。とっても痛かったんだから」
ルビィ「ルビィがごめんなさいってゆっても、お姉ちゃんはやめてくれなかったの」
ルビィ「……でも、これでお姉ちゃんが厳しいって分かってくれたよね?」
花丸「いや、ダイヤさんでもルビィちゃんを叩いたりするんだっていうのには驚いたけど……」
善子「まあ顔を殴られたとかなら全面的に同意してあげてもよかったけど、お尻でしょう?」
ルビィ「なんで2人とも分かってくれないの! お尻だって痛いんだよ!?」
ルビィ「やめてってゆったのに、いっぱいお尻ペンペンされたんだもん!」
花丸「叩かれたのがお尻って聞くと、微笑ましい気分になっちゃうずら」
善子「お尻ペンペンとか言われると、どうしてもねえ」
ルビィ「そうだよ! お姉ちゃん、すっごく怒って、いっぱい叩いたの。とっても痛かったんだから」
ルビィ「ルビィがごめんなさいってゆっても、お姉ちゃんはやめてくれなかったの」
ルビィ「……でも、これでお姉ちゃんが厳しいって分かってくれたよね?」
花丸「いや、ダイヤさんでもルビィちゃんを叩いたりするんだっていうのには驚いたけど……」
善子「まあ顔を殴られたとかなら全面的に同意してあげてもよかったけど、お尻でしょう?」
ルビィ「なんで2人とも分かってくれないの! お尻だって痛いんだよ!?」
ルビィ「やめてってゆったのに、いっぱいお尻ペンペンされたんだもん!」
花丸「叩かれたのがお尻って聞くと、微笑ましい気分になっちゃうずら」
善子「お尻ペンペンとか言われると、どうしてもねえ」
4: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:50:13.13 ID:5qRXchct
千歌「こんちかー! 今日も張り切って練習するよー!」
果南「おっ、早めに部室に来てるとか、1年生たち偉いじゃん」
梨子「でも、どうしてルビィちゃんは立ってるの?」
鞠莉「あら? ルビィ、なんか涙目じゃない?」
曜「まさか、1年の間でいじめとか!?」ガーン
善子「もう、そんなわけないじゃない!」
曜「まあ、そりゃそうか」
花丸「ルビィちゃん、お尻が痛いから椅子に座りたくないんだって」
善子「授業は普通に座って受けてたのにね」
ルビィ「授業中に立ってたら変でしょ! 我慢してたんだよ!」
千歌「お尻が痛いって、痔ってやつ?」
曜「ああ、辛いって聞くね」
梨子「ルビィちゃん、早く病院に行った方が……」
ルビィ「違うよ、お姉ちゃんに叩かれたの!」
果南「おっ、早めに部室に来てるとか、1年生たち偉いじゃん」
梨子「でも、どうしてルビィちゃんは立ってるの?」
鞠莉「あら? ルビィ、なんか涙目じゃない?」
曜「まさか、1年の間でいじめとか!?」ガーン
善子「もう、そんなわけないじゃない!」
曜「まあ、そりゃそうか」
花丸「ルビィちゃん、お尻が痛いから椅子に座りたくないんだって」
善子「授業は普通に座って受けてたのにね」
ルビィ「授業中に立ってたら変でしょ! 我慢してたんだよ!」
千歌「お尻が痛いって、痔ってやつ?」
曜「ああ、辛いって聞くね」
梨子「ルビィちゃん、早く病院に行った方が……」
ルビィ「違うよ、お姉ちゃんに叩かれたの!」
6: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:52:27.27 ID:5qRXchct
曜「え? ダイヤさんって、ルビィちゃんのこと叩いたりするの?」
ルビィ「そうだよ! ルビィが謝ったのに、いっぱいお尻ペンペンしたの。お姉ちゃんは、そういう人なの」
善子「あんたが勝手にプリン食べたせいだけどね」
ルビィ「善子ちゃんは黙ってて!」
千歌「あー、お姉ちゃんって自分は勝手に妹のもの食べるくせに、こっちが食べるとすごい怒るんだよねえ」
梨子「そうなの?」
千歌「そうなんだよ!」
千歌「この前も志満姉が買ってきてくれた限定プリンを、美渡姉が私の分まで食べちゃってさあ」ブツブツ
千歌「なのに、美渡姉ったら『いつまでもとっとく方が悪い』とか言って謝らなかったんだよ!」プンプン
善子「確かに、それなら千歌さんが怒るのも分かるわ」
千歌「でしょ?」
ルビィ「……お姉ちゃん、ルビィのプリン食べたことない」ゥユ
花丸「やっぱりダイヤさんは真面目ずら」
千歌「ルビィちゃんいいなあ。美渡姉と交換してくれない?」
ルビィ「なんでお姉ちゃんが褒められてるの!? ルビィのお尻ペンペンしたんだよ!?」
ルビィ「そうだよ! ルビィが謝ったのに、いっぱいお尻ペンペンしたの。お姉ちゃんは、そういう人なの」
善子「あんたが勝手にプリン食べたせいだけどね」
ルビィ「善子ちゃんは黙ってて!」
千歌「あー、お姉ちゃんって自分は勝手に妹のもの食べるくせに、こっちが食べるとすごい怒るんだよねえ」
梨子「そうなの?」
千歌「そうなんだよ!」
千歌「この前も志満姉が買ってきてくれた限定プリンを、美渡姉が私の分まで食べちゃってさあ」ブツブツ
千歌「なのに、美渡姉ったら『いつまでもとっとく方が悪い』とか言って謝らなかったんだよ!」プンプン
善子「確かに、それなら千歌さんが怒るのも分かるわ」
千歌「でしょ?」
ルビィ「……お姉ちゃん、ルビィのプリン食べたことない」ゥユ
花丸「やっぱりダイヤさんは真面目ずら」
千歌「ルビィちゃんいいなあ。美渡姉と交換してくれない?」
ルビィ「なんでお姉ちゃんが褒められてるの!? ルビィのお尻ペンペンしたんだよ!?」
7: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:54:44.53 ID:5qRXchct
果南「ダイヤが朝からへこんでたのは、それが原因かあ」
鞠莉「そうね。さっきも生徒会の仕事を手伝おうかって言ったけど、断られちゃって……」
鞠莉「なーんかイライラしてるなあとは思ったけど、妹を叩いちゃった自分にイラついてたのね」
千歌「えー、ダイヤさん今日は来れないの?」ブー
鞠莉「いえ、途中から練習に参加すると思うわ。生徒会の仕事も、それほど急ぐものじゃないしね」
千歌「やったー! ダイヤお姉ちゃん、来てくれるんだ!」ワーイ
ルビィ「ダイヤお姉ちゃん!? なんで!? もう美渡さんと交換しちゃったの!?」ガーン
ルビィ「お姉ちゃんは、お尻ペンペンするんだよ!? お尻ペンペンお姉ちゃんだよ!?」
梨子「ふふっ」
ルビィ「なんで梨子ちゃん笑ったの!?」
梨子「ご、ごめんなさい。お尻ペンペンって必死に言ってるルビィちゃんが可愛いなって思って」フフッ
善子「あんた同情されたいなら、お尻ペンペンって言うのやめなさい」
果南「でも、ダイヤはルビィに厳しくしなきゃって思ってるみたいだけど……」
果南「それでやることがお尻ペンペンで、結局は後悔してへこんでるのがらしいよねえ」
花丸「ダイヤさんのそういうところ、マルは好きだなあ」
鞠莉「そうね。さっきも生徒会の仕事を手伝おうかって言ったけど、断られちゃって……」
鞠莉「なーんかイライラしてるなあとは思ったけど、妹を叩いちゃった自分にイラついてたのね」
千歌「えー、ダイヤさん今日は来れないの?」ブー
鞠莉「いえ、途中から練習に参加すると思うわ。生徒会の仕事も、それほど急ぐものじゃないしね」
千歌「やったー! ダイヤお姉ちゃん、来てくれるんだ!」ワーイ
ルビィ「ダイヤお姉ちゃん!? なんで!? もう美渡さんと交換しちゃったの!?」ガーン
ルビィ「お姉ちゃんは、お尻ペンペンするんだよ!? お尻ペンペンお姉ちゃんだよ!?」
梨子「ふふっ」
ルビィ「なんで梨子ちゃん笑ったの!?」
梨子「ご、ごめんなさい。お尻ペンペンって必死に言ってるルビィちゃんが可愛いなって思って」フフッ
善子「あんた同情されたいなら、お尻ペンペンって言うのやめなさい」
果南「でも、ダイヤはルビィに厳しくしなきゃって思ってるみたいだけど……」
果南「それでやることがお尻ペンペンで、結局は後悔してへこんでるのがらしいよねえ」
花丸「ダイヤさんのそういうところ、マルは好きだなあ」
8: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:56:45.16 ID:5qRXchct
ルビィ「なんでお姉ちゃんは、こんなに人気なの!? おかしいでしょ!」
ルビィ「ルビィのこと、いっぱい叩いたんだよ? ルビィ、かわいそうでしょ?」
曜「そうだよ、やっぱり叩くのはダメだよ」
ルビィ「曜ちゃん!」キラキラ
曜「ダイヤさんのことだから、いきなり叩いたってわけじゃないだろうけどさ」
曜「ルビィちゃんは話せばちゃんと分かってくれるんだから、体罰はよくないと思うんだ」
ルビィ「さすが曜ちゃん! ルビィ、曜ちゃんの妹になる!」
曜「え、本当? でも、それいいかも!」
曜「私は一人っ子だから、昔から妹が欲しいなって思ってたんだ」
曜「ルビィちゃんみたいな可愛い子が妹になってくれたら、私も嬉しいな」ニコニコ
ルビィ「ルビィのこと、いっぱい叩いたんだよ? ルビィ、かわいそうでしょ?」
曜「そうだよ、やっぱり叩くのはダメだよ」
ルビィ「曜ちゃん!」キラキラ
曜「ダイヤさんのことだから、いきなり叩いたってわけじゃないだろうけどさ」
曜「ルビィちゃんは話せばちゃんと分かってくれるんだから、体罰はよくないと思うんだ」
ルビィ「さすが曜ちゃん! ルビィ、曜ちゃんの妹になる!」
曜「え、本当? でも、それいいかも!」
曜「私は一人っ子だから、昔から妹が欲しいなって思ってたんだ」
曜「ルビィちゃんみたいな可愛い子が妹になってくれたら、私も嬉しいな」ニコニコ
9: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 21:58:34.77 ID:5qRXchct
ルビィ「へへ、曜ちゃんは叩いたりしないから、ルビィいっぱい甘えちゃうよ」
ルビィ「それに曜ちゃんのお父さんも優しいって聞いたし、曜ちゃんと一緒に可愛がってもらうんだあ」
曜「あ、ごめん。やっぱりダメ。ルビィちゃんが妹ってのは、なしで」
ルビィ「ええ!?」ガーン
曜「パパの娘は私だけに決まってるじゃん。パパが他の子を可愛がるとかありえないでしょ」
曜「ただでさえママがいて大変なのに、これ以上に泥棒猫が増えるとか勘弁してよね」ブツブツ
善子「父親のことで母親を泥棒猫って呼ぶとか、色々とヤバすぎでしょ」コソコソ
花丸「曜ちゃんは基本的に常識人だけど、局所的に業が深すぎるずらね」コソコソ
曜「ごめんね、ルビィちゃん。妹になるって話は忘れて」
曜「それと、間違っても私のパパに甘えたりしないでね?」
ルビィ「う、うん」ピギィ
ルビィ「それに曜ちゃんのお父さんも優しいって聞いたし、曜ちゃんと一緒に可愛がってもらうんだあ」
曜「あ、ごめん。やっぱりダメ。ルビィちゃんが妹ってのは、なしで」
ルビィ「ええ!?」ガーン
曜「パパの娘は私だけに決まってるじゃん。パパが他の子を可愛がるとかありえないでしょ」
曜「ただでさえママがいて大変なのに、これ以上に泥棒猫が増えるとか勘弁してよね」ブツブツ
善子「父親のことで母親を泥棒猫って呼ぶとか、色々とヤバすぎでしょ」コソコソ
花丸「曜ちゃんは基本的に常識人だけど、局所的に業が深すぎるずらね」コソコソ
曜「ごめんね、ルビィちゃん。妹になるって話は忘れて」
曜「それと、間違っても私のパパに甘えたりしないでね?」
ルビィ「う、うん」ピギィ
10: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:01:03.74 ID:5qRXchct
曜「それはそれとして、私はどんな場合でも体罰には反対だな」
梨子「へえ、そうなんだ。ちょっと意外かも」
曜「え? 私って、体罰とかしそう?」ガーン
梨子「ああ、ごめんなさい。もちろんそんなことはないけど……」
梨子「でも曜ちゃんって、Aqoursの中では体育会系でしょ? そういうのにも慣れてたりするのかなって」
曜「確かに運動部だとそういう人は多いよ。でも、だからこそ許しちゃいけないと思うんだ」
千歌「曜ちゃん、中学の頃の飛び込みのコーチが怒鳴ったり叩いたりよくする人らしくてさ」
梨子「そうなの?」
千歌「うん。私も詳しくは知らないんだけど、それで仲がよかった子がやめちゃったみたいで……」
曜「そうなんだ。あの子は才能があったし、何より飛び込みが大好きだったのに……」
曜「少なくとも、あんなふうにやめていい子じゃなかった。だから、私は体罰をなくしたいんだ!」
ルビィ「曜ちゃん、ルビィもそう思うよ! だから、お姉ちゃんにビシッとゆってやって欲しいの」
曜「ダイヤさんに?」
ルビィ「うん! お姉ちゃんが二度と私を叩いたりしないようにしてあげて」
曜「……うん、分かった。ダイヤさんと話をしてみる。ダイヤさんなら、きっと分かってくれるはずだよ」
梨子「へえ、そうなんだ。ちょっと意外かも」
曜「え? 私って、体罰とかしそう?」ガーン
梨子「ああ、ごめんなさい。もちろんそんなことはないけど……」
梨子「でも曜ちゃんって、Aqoursの中では体育会系でしょ? そういうのにも慣れてたりするのかなって」
曜「確かに運動部だとそういう人は多いよ。でも、だからこそ許しちゃいけないと思うんだ」
千歌「曜ちゃん、中学の頃の飛び込みのコーチが怒鳴ったり叩いたりよくする人らしくてさ」
梨子「そうなの?」
千歌「うん。私も詳しくは知らないんだけど、それで仲がよかった子がやめちゃったみたいで……」
曜「そうなんだ。あの子は才能があったし、何より飛び込みが大好きだったのに……」
曜「少なくとも、あんなふうにやめていい子じゃなかった。だから、私は体罰をなくしたいんだ!」
ルビィ「曜ちゃん、ルビィもそう思うよ! だから、お姉ちゃんにビシッとゆってやって欲しいの」
曜「ダイヤさんに?」
ルビィ「うん! お姉ちゃんが二度と私を叩いたりしないようにしてあげて」
曜「……うん、分かった。ダイヤさんと話をしてみる。ダイヤさんなら、きっと分かってくれるはずだよ」
11: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:03:30.69 ID:5qRXchct
千歌「ちょっと待ったー!」
曜「千歌ちゃん?」
千歌「ダイヤお姉ちゃんは間違ってないよ!」
千歌「プリンを勝手に食べた妹は、叩かれても仕方ないもん」
ルビィ「そのダイヤお姉ちゃんってゆうのやめて!」
千歌「……とにかく、ダイヤさんは悪くないよ」
千歌「曜ちゃん、ダイヤさんと話がしたいなら、チカを倒してからにしてね!」ババーン
曜「でも、千歌ちゃんを倒せって言われても、どうしたらいいの?」
千歌「裁判をしよう!」
曜「裁判!?」
曜「千歌ちゃん?」
千歌「ダイヤお姉ちゃんは間違ってないよ!」
千歌「プリンを勝手に食べた妹は、叩かれても仕方ないもん」
ルビィ「そのダイヤお姉ちゃんってゆうのやめて!」
千歌「……とにかく、ダイヤさんは悪くないよ」
千歌「曜ちゃん、ダイヤさんと話がしたいなら、チカを倒してからにしてね!」ババーン
曜「でも、千歌ちゃんを倒せって言われても、どうしたらいいの?」
千歌「裁判をしよう!」
曜「裁判!?」
12: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:05:12.74 ID:5qRXchct
千歌「そう、裁判! 千歌が弁護士で、ダイヤさんを守るの!」
千歌「曜ちゃんは、あの弁護士の敵の、ダイヤさんを攻撃する人ね」
善子「検察官かしら」
花丸「それでダイヤさんが被告で、ルビィちゃんが原告だね」
千歌「そう、それ! それで、梨子ちゃんが裁判長ね」
梨子「私が裁判長!?」
千歌「うん、梨子ちゃんがちょうどいいの」
梨子「ちょうどいいって、何がよ!」
千歌「だって、果南ちゃんと鞠莉ちゃんはダイヤさんの味方でしょ? 3年生は幼馴染で仲いいし」
千歌「それで、花丸ちゃんと善子ちゃんはルビィちゃんの味方だよね?」
善子「別に私はルビィの味方じゃないわよ。この子はちょっと反省すべきだと思うし」
ルビィ「善子ちゃん、リトルデーモン4号を裏切るの!? ルビィの味方しないとダメでしょ!」
善子「えー」
花丸「えー」
ルビィ「花丸ちゃんまで!? もうっ、意地悪しないで!」
千歌「曜ちゃんは、あの弁護士の敵の、ダイヤさんを攻撃する人ね」
善子「検察官かしら」
花丸「それでダイヤさんが被告で、ルビィちゃんが原告だね」
千歌「そう、それ! それで、梨子ちゃんが裁判長ね」
梨子「私が裁判長!?」
千歌「うん、梨子ちゃんがちょうどいいの」
梨子「ちょうどいいって、何がよ!」
千歌「だって、果南ちゃんと鞠莉ちゃんはダイヤさんの味方でしょ? 3年生は幼馴染で仲いいし」
千歌「それで、花丸ちゃんと善子ちゃんはルビィちゃんの味方だよね?」
善子「別に私はルビィの味方じゃないわよ。この子はちょっと反省すべきだと思うし」
ルビィ「善子ちゃん、リトルデーモン4号を裏切るの!? ルビィの味方しないとダメでしょ!」
善子「えー」
花丸「えー」
ルビィ「花丸ちゃんまで!? もうっ、意地悪しないで!」
13: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:07:26.49 ID:5qRXchct
千歌「そういうわけで、梨子ちゃんが裁判長なの!」
梨子「どういうわけよ。そんな、いきなり裁判長とか言われても……」
果南「でも、千歌と曜が戦うんなら、梨子ちゃんが審判するのが一番いいんじゃない?」
鞠莉「そうね、それがベストね。それに、何より面白そうだわ」
梨子「果南さんと鞠莉さんまで……」
鞠莉「ヘイ、千歌っち! 私たちは何をすればいいの?」シャイニー
千歌「残りのみんなは、裁判を聞いてる人たちね!」
鞠莉「ああ、傍聴人ね」
千歌「そう、それ! じゃあ、裁判を始めるよ! 裁判長、お願いします!」
梨子「いや、私はまだやるとは――」
曜「でも、私も梨子ちゃんにやって欲しいかな。公平に判決を下してくれそうだし」
梨子「どういうわけよ。そんな、いきなり裁判長とか言われても……」
果南「でも、千歌と曜が戦うんなら、梨子ちゃんが審判するのが一番いいんじゃない?」
鞠莉「そうね、それがベストね。それに、何より面白そうだわ」
梨子「果南さんと鞠莉さんまで……」
鞠莉「ヘイ、千歌っち! 私たちは何をすればいいの?」シャイニー
千歌「残りのみんなは、裁判を聞いてる人たちね!」
鞠莉「ああ、傍聴人ね」
千歌「そう、それ! じゃあ、裁判を始めるよ! 裁判長、お願いします!」
梨子「いや、私はまだやるとは――」
曜「でも、私も梨子ちゃんにやって欲しいかな。公平に判決を下してくれそうだし」
14: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:09:23.78 ID:5qRXchct
梨子「ああ、もう曜ちゃんまで……」
千歌「ほら、梨子ちゃん。これ持って」
梨子「何、これ? 金槌?」
千歌「裁判長って、トンカチ持ってるじゃん。うるさいときにガンガンってするやつ」
善子「静粛にって注意するやつね」
鞠莉「実際は木槌だけどね。正式名称はガベルっていうのよ」
花丸「あの木槌を持ってるのは外国の裁判官で、日本では使われてないんだよね」
果南「へえー、そうなんだ」
千歌「ほら、梨子ちゃん、早く! ほらほらほら!」
梨子「もう、分かったわよ! えっと、じゃあ、開廷!」ガンガン
曜「まずは検察官の私が、被告のダイヤさんの罪状について説明するよ!」
曜「ダイヤさんはプリンを勝手に食べられたことに怒って、ルビィちゃんを叩いちゃったんだ」
曜「ルビィちゃん、そうだよね?」
ルビィ「そうだよ! ルビィのお尻をいっぱい叩いたの」
曜「体罰はよくないことだから、これは有罪だよ」
曜「だから、ダイヤさんにはルビィちゃんに謝って欲しいの」
千歌「ほら、梨子ちゃん。これ持って」
梨子「何、これ? 金槌?」
千歌「裁判長って、トンカチ持ってるじゃん。うるさいときにガンガンってするやつ」
善子「静粛にって注意するやつね」
鞠莉「実際は木槌だけどね。正式名称はガベルっていうのよ」
花丸「あの木槌を持ってるのは外国の裁判官で、日本では使われてないんだよね」
果南「へえー、そうなんだ」
千歌「ほら、梨子ちゃん、早く! ほらほらほら!」
梨子「もう、分かったわよ! えっと、じゃあ、開廷!」ガンガン
曜「まずは検察官の私が、被告のダイヤさんの罪状について説明するよ!」
曜「ダイヤさんはプリンを勝手に食べられたことに怒って、ルビィちゃんを叩いちゃったんだ」
曜「ルビィちゃん、そうだよね?」
ルビィ「そうだよ! ルビィのお尻をいっぱい叩いたの」
曜「体罰はよくないことだから、これは有罪だよ」
曜「だから、ダイヤさんにはルビィちゃんに謝って欲しいの」
15: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:11:30.25 ID:5qRXchct
千歌「意義あり!」
梨子「はい、被告側の高海弁護士は口頭弁論をお願いします」
千歌「こーとーべんろん?」
梨子「えっと、曜ちゃんの意見に何か反論があったら言ってね」
善子「リリーったら、あんなこと言っておいてノリノリねえ」ケラケラ
鞠莉「Guilty Kissでもそうじゃない。『ヨハネ、召喚』とかさ」クスクス
梨子「そこ、静かにしなさい! 退廷にするわよ!」ガンガン
果南「あの、ガベルだっけ? 梨子ちゃん、使いこなしてるじゃん」
花丸「桜内裁判長は強権的ずら」
梨子「もう、みんなして私のことからかって……」ブツブツ
梨子「はい、被告側の高海弁護士は口頭弁論をお願いします」
千歌「こーとーべんろん?」
梨子「えっと、曜ちゃんの意見に何か反論があったら言ってね」
善子「リリーったら、あんなこと言っておいてノリノリねえ」ケラケラ
鞠莉「Guilty Kissでもそうじゃない。『ヨハネ、召喚』とかさ」クスクス
梨子「そこ、静かにしなさい! 退廷にするわよ!」ガンガン
果南「あの、ガベルだっけ? 梨子ちゃん、使いこなしてるじゃん」
花丸「桜内裁判長は強権的ずら」
梨子「もう、みんなして私のことからかって……」ブツブツ
16: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:13:22.09 ID:5qRXchct
梨子「ほら、千歌ちゃん! 何かあるなら早く言って。ないなら有罪にするわよ」
千歌「う、うん……」
千歌「えーっと、ダイヤさんがルビィちゃんを叩いたのは躾なんだよ」
梨子「躾?」
千歌「そう、躾! 悪いことした妹が、お姉ちゃんに叱られるのは仕方ないことなの」
千歌「そもそもルビィちゃんが勝手にプリン食べたのが悪いんだし、これは当然の罰だったんだよ」
梨子「なるほど。ルビィちゃんを叩いたのは、あくまで躾の範囲だと主張するのね」
ルビィ「プリンを食べたのはルビィが悪かったかもしれないけど、叩くなんてひどいよ! 痛かったもん!」
千歌「本当はお姉ちゃんだって、可愛い妹を叩きたくなんてないの。叩く手だって痛いんだよ?」
千歌「でも、躾のためには仕方ないんだ。これは愛の鞭なの」
善子「妹なんていないくせに、体験したように語るわね」
千歌「美渡姉がそう言ってた!」
千歌「う、うん……」
千歌「えーっと、ダイヤさんがルビィちゃんを叩いたのは躾なんだよ」
梨子「躾?」
千歌「そう、躾! 悪いことした妹が、お姉ちゃんに叱られるのは仕方ないことなの」
千歌「そもそもルビィちゃんが勝手にプリン食べたのが悪いんだし、これは当然の罰だったんだよ」
梨子「なるほど。ルビィちゃんを叩いたのは、あくまで躾の範囲だと主張するのね」
ルビィ「プリンを食べたのはルビィが悪かったかもしれないけど、叩くなんてひどいよ! 痛かったもん!」
千歌「本当はお姉ちゃんだって、可愛い妹を叩きたくなんてないの。叩く手だって痛いんだよ?」
千歌「でも、躾のためには仕方ないんだ。これは愛の鞭なの」
善子「妹なんていないくせに、体験したように語るわね」
千歌「美渡姉がそう言ってた!」
18: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:15:11.48 ID:5qRXchct
曜「千歌ちゃんは、叩かれたことに納得してるの?」
千歌「叩かれるのはイヤだけど、人のものを勝手に食べる方が悪いとは思うかな」
千歌「だから、チカのプリンを食べちゃった美渡姉は許されないよ!」プンプン
千歌「裁判長! 美渡姉を叩いてもいいですか? これは妹からの愛の鞭です!」
梨子「うん、その話の続きは高海家でやってね」ニッコリ
千歌「ちぇー、梨子ちゃんが許してくれれば、美渡姉が怒っても言い訳しやすいと思ったのになあ」
千歌「こうなったら、美渡姉のお菓子を食べてやる!」
千歌「食べられたら食べ返す、倍返しだ!」
花丸「こうやって憎しみの連鎖は続いていくんだね」
鞠莉「悲しいけど、これが人の歴史の本質なのよね」
千歌「叩かれるのはイヤだけど、人のものを勝手に食べる方が悪いとは思うかな」
千歌「だから、チカのプリンを食べちゃった美渡姉は許されないよ!」プンプン
千歌「裁判長! 美渡姉を叩いてもいいですか? これは妹からの愛の鞭です!」
梨子「うん、その話の続きは高海家でやってね」ニッコリ
千歌「ちぇー、梨子ちゃんが許してくれれば、美渡姉が怒っても言い訳しやすいと思ったのになあ」
千歌「こうなったら、美渡姉のお菓子を食べてやる!」
千歌「食べられたら食べ返す、倍返しだ!」
花丸「こうやって憎しみの連鎖は続いていくんだね」
鞠莉「悲しいけど、これが人の歴史の本質なのよね」
19: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:18:07.10 ID:5qRXchct
梨子「そうだ! ここは目先を変えて、あえて志満さんのものを食べてみたら?」
梨子「そしたら志満さんが美渡さんのを食べて、争いの無意味さに気づいて3人で仲良くとか……」
梨子「へへ、ちょっと言ってることが変かな? でも、志満さんも巻き込んで、間に入ってもらえば――」
千歌「は? 私が志満姉のものを食べるわけないじゃん。急に何を言い出してるの!? 恐い恐い恐い!」
曜「梨子ちゃん、思いつきでものを言うのはよくないよ? 取り返しのつかないことだってあるんだから」
果南「梨子ちゃんさあ、言っていい冗談と悪い冗談があるよね。死に急ぐのは勝手だけど巻き込まないで」
梨子「うえっ!? あーっと、その、えっと……」ハワワ
善子「志満さんって、そんなにヤバイ人なの?」コソコソ
ルビィ「ぅゆ、すごく優しそうに見えたけど……」コソコソ
善子「よね? 私のファンだって言ってくれて、嬉しかったんだけど……」コソコソ
梨子「えー、桜内裁判長は、先ほどの発言を撤回して謝罪いたします」ペコッ
曜「うん、それがいいよ。それがいい」
千歌「もう! これからは気をつけてよね!」
果南「さっき梨子ちゃんが言ったことと、私は関係ないからね?」
梨子「そしたら志満さんが美渡さんのを食べて、争いの無意味さに気づいて3人で仲良くとか……」
梨子「へへ、ちょっと言ってることが変かな? でも、志満さんも巻き込んで、間に入ってもらえば――」
千歌「は? 私が志満姉のものを食べるわけないじゃん。急に何を言い出してるの!? 恐い恐い恐い!」
曜「梨子ちゃん、思いつきでものを言うのはよくないよ? 取り返しのつかないことだってあるんだから」
果南「梨子ちゃんさあ、言っていい冗談と悪い冗談があるよね。死に急ぐのは勝手だけど巻き込まないで」
梨子「うえっ!? あーっと、その、えっと……」ハワワ
善子「志満さんって、そんなにヤバイ人なの?」コソコソ
ルビィ「ぅゆ、すごく優しそうに見えたけど……」コソコソ
善子「よね? 私のファンだって言ってくれて、嬉しかったんだけど……」コソコソ
梨子「えー、桜内裁判長は、先ほどの発言を撤回して謝罪いたします」ペコッ
曜「うん、それがいいよ。それがいい」
千歌「もう! これからは気をつけてよね!」
果南「さっき梨子ちゃんが言ったことと、私は関係ないからね?」
20: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:21:22.41 ID:5qRXchct
梨子「あー、ええーっと、渡辺検察官は何か反論はありますか?」
曜「え? ……ああ、うん。そういえば、裁判をしてたんだったね」
曜「今回のダイヤさんの行為は、躾の範囲を超えてると思うんだ」
鞠莉「でも、それは結局のところ主観の問題にならない?」
梨子「そうね。曜ちゃんは、叩いた時点でアウトだって考えかもしれないけど……」
梨子「この裁判でその議論に結論を出すのは不可能だと思うわ」
曜「それは分かってる」
曜「たとえ躾でも叩くのは認めたくないけど、そこを主張しても平行線だからね」
梨子「なら、躾の範囲を超えてるって根拠が何かあるのね?」
曜「うん、多分あるよ。私はルビィちゃんのある言葉が気になってたんだ」
千歌「ある言葉?」
曜「え? ……ああ、うん。そういえば、裁判をしてたんだったね」
曜「今回のダイヤさんの行為は、躾の範囲を超えてると思うんだ」
鞠莉「でも、それは結局のところ主観の問題にならない?」
梨子「そうね。曜ちゃんは、叩いた時点でアウトだって考えかもしれないけど……」
梨子「この裁判でその議論に結論を出すのは不可能だと思うわ」
曜「それは分かってる」
曜「たとえ躾でも叩くのは認めたくないけど、そこを主張しても平行線だからね」
梨子「なら、躾の範囲を超えてるって根拠が何かあるのね?」
曜「うん、多分あるよ。私はルビィちゃんのある言葉が気になってたんだ」
千歌「ある言葉?」
21: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:23:29.23 ID:5qRXchct
曜「そう、ルビィちゃんは『いっぱい』叩かれたって何度か言ってたよね?」
曜「ルビィちゃんが叩かれた回数が十分に多ければ、躾の範囲を超えてるって言えるんじゃないかな?」
善子「ルビィだったら、3回も叩かれればいっぱいって言いそうだけど……」
ルビィ「そんなわけないでしょ!」
花丸「ルビィちゃん、何回くらいペンペンされたずら?」
ルビィ「知りたい? 知りたいの?」
ルビィ「今まで意地悪したのを謝ってくれたら、教えてあげてもいいかなあ」
花丸「えー」
善子「えー」
ルビィ「またそれ!? なんか2人とも、それ気に入ってない!?」ピギィ
曜「ルビィちゃんが叩かれた回数が十分に多ければ、躾の範囲を超えてるって言えるんじゃないかな?」
善子「ルビィだったら、3回も叩かれればいっぱいって言いそうだけど……」
ルビィ「そんなわけないでしょ!」
花丸「ルビィちゃん、何回くらいペンペンされたずら?」
ルビィ「知りたい? 知りたいの?」
ルビィ「今まで意地悪したのを謝ってくれたら、教えてあげてもいいかなあ」
花丸「えー」
善子「えー」
ルビィ「またそれ!? なんか2人とも、それ気に入ってない!?」ピギィ
22: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:25:26.92 ID:5qRXchct
ルビィ「もういいよ、教えてあげる! 聞いてもびっくりしないでね!」
ルビィ「お姉ちゃんは、ルビィのお尻を108回も叩いたんだよ!」ババーン
千歌「108回!?」
ルビィ「そうだよ? ルビィ、ちゃんと数えさせられたもん」フフーン
善子「108回って、あれよね? 大晦日の除夜の鐘の……」
花丸「そうだね。マルのお寺でも、除夜には鐘を108回つくよ。これは、人間の煩悩の数だとされてるんだ」
花丸「煩悩とは人の心を惑わせたり苦しめたりするもののことだけど、例えば欲望なんかがあって……」
花丸「それには食欲も含まれるから、ダイヤさんはルビィちゃんの欲を払いたかったのかな」
鞠莉「でも、さすがに108回は驚いたわね。これは裁判のムードが変わってくるかしら」
果南「私もびっくりだよ。ダイヤ、張り切ったなあ」
ルビィ「どう? 千歌ちゃんは108回も叩かれたことある?」ヘヘーン
千歌「ぐぬぬ」
曜「いや、ちょっと私も驚いたけど、これは強力な証拠になるよ」
曜「ダイヤさんのやったことは、やっぱり躾とは言えないよ!」
梨子「確かにそうね。千歌ちゃん、何か反論はあるかしら?」
ルビィ「お姉ちゃんは、ルビィのお尻を108回も叩いたんだよ!」ババーン
千歌「108回!?」
ルビィ「そうだよ? ルビィ、ちゃんと数えさせられたもん」フフーン
善子「108回って、あれよね? 大晦日の除夜の鐘の……」
花丸「そうだね。マルのお寺でも、除夜には鐘を108回つくよ。これは、人間の煩悩の数だとされてるんだ」
花丸「煩悩とは人の心を惑わせたり苦しめたりするもののことだけど、例えば欲望なんかがあって……」
花丸「それには食欲も含まれるから、ダイヤさんはルビィちゃんの欲を払いたかったのかな」
鞠莉「でも、さすがに108回は驚いたわね。これは裁判のムードが変わってくるかしら」
果南「私もびっくりだよ。ダイヤ、張り切ったなあ」
ルビィ「どう? 千歌ちゃんは108回も叩かれたことある?」ヘヘーン
千歌「ぐぬぬ」
曜「いや、ちょっと私も驚いたけど、これは強力な証拠になるよ」
曜「ダイヤさんのやったことは、やっぱり躾とは言えないよ!」
梨子「確かにそうね。千歌ちゃん、何か反論はあるかしら?」
23: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:28:14.07 ID:5qRXchct
千歌「えっと、その、ダイヤさんは…………」
梨子「何もないなら、判決を言い渡すわ」
梨子「ダイヤさんは有罪ってことで、ルビィちゃんに謝って――」
千歌「待って、梨子ちゃん裁判長! やっぱりおかしいよ!」
梨子「おかしいって、何が?」
千歌「あのダイヤさんが、いきなり108回も叩くと思う? きっと何か理由があるんだよ!」
曜「理由って?」
千歌「叱られたのに謝らなかったとか、何回も繰り返し盗み食いしたとか……」
千歌「ねえルビィちゃん、叩かれたときのことを詳しく話してくれない?」
ルビィ「……ぅゆ、ルビィはただプリンを食べただけだよ?」キョドキョド
千歌「あっ、ルビィちゃん嘘ついてる! 何か隠してるでしょ!」
善子「少なくとも、これが初犯ではないわ。私は知っているわよ」
ルビィ「善子ちゃん!」
花丸「確かに昨日もプリンを食べて怒られたって言ってたよね」
ルビィ「花丸ちゃん!」
梨子「何もないなら、判決を言い渡すわ」
梨子「ダイヤさんは有罪ってことで、ルビィちゃんに謝って――」
千歌「待って、梨子ちゃん裁判長! やっぱりおかしいよ!」
梨子「おかしいって、何が?」
千歌「あのダイヤさんが、いきなり108回も叩くと思う? きっと何か理由があるんだよ!」
曜「理由って?」
千歌「叱られたのに謝らなかったとか、何回も繰り返し盗み食いしたとか……」
千歌「ねえルビィちゃん、叩かれたときのことを詳しく話してくれない?」
ルビィ「……ぅゆ、ルビィはただプリンを食べただけだよ?」キョドキョド
千歌「あっ、ルビィちゃん嘘ついてる! 何か隠してるでしょ!」
善子「少なくとも、これが初犯ではないわ。私は知っているわよ」
ルビィ「善子ちゃん!」
花丸「確かに昨日もプリンを食べて怒られたって言ってたよね」
ルビィ「花丸ちゃん!」
24: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:30:14.70 ID:5qRXchct
千歌「その話、詳しく聞きたい!」
千歌「裁判長、善子ちゃんと花丸ちゃんに話をしてもらってもいいですか?」
梨子「弁護側証人の証言を認めます」
千歌「やった! ヨハネ、召喚! ねえ、今の梨子ちゃんに似てたんじゃ――」
梨子「千歌ちゃん、有罪にするわよ。死刑がお望みかしら?」ゴゴゴッ
千歌「うえっ、ごめんなさい! ほ、ほら、善子ちゃんお願い」
善子「リトルデーモンたるちかちーの要請に応じ、堕天使ヨハネが真実を照らす言の葉を授けるわ」
善子「ふふっ、リリー以外に喚ばれるのも悪くないわね。本来は上級リトルデーモンのリリーにしか――」
梨子「そこの堕天使も死刑ね。108回の鞭打ちの後に、斬刑に処すわ」ゴゴゴゴッ
善子「んにゃー、ごめんなさいっ! 昨日もルビィが、ダイヤさんのプリンを食べたって言ってました!」
花丸「プリンを勝手に食べると怒られる理由が分からないって、すごく純粋な顔で言ってたずら」
ルビィ「そんなことゆってないでしょ! うぅ、同級生が味方じゃなくて敵だよぉ」
千歌「裁判長、善子ちゃんと花丸ちゃんに話をしてもらってもいいですか?」
梨子「弁護側証人の証言を認めます」
千歌「やった! ヨハネ、召喚! ねえ、今の梨子ちゃんに似てたんじゃ――」
梨子「千歌ちゃん、有罪にするわよ。死刑がお望みかしら?」ゴゴゴッ
千歌「うえっ、ごめんなさい! ほ、ほら、善子ちゃんお願い」
善子「リトルデーモンたるちかちーの要請に応じ、堕天使ヨハネが真実を照らす言の葉を授けるわ」
善子「ふふっ、リリー以外に喚ばれるのも悪くないわね。本来は上級リトルデーモンのリリーにしか――」
梨子「そこの堕天使も死刑ね。108回の鞭打ちの後に、斬刑に処すわ」ゴゴゴゴッ
善子「んにゃー、ごめんなさいっ! 昨日もルビィが、ダイヤさんのプリンを食べたって言ってました!」
花丸「プリンを勝手に食べると怒られる理由が分からないって、すごく純粋な顔で言ってたずら」
ルビィ「そんなことゆってないでしょ! うぅ、同級生が味方じゃなくて敵だよぉ」
25: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:32:07.89 ID:5qRXchct
千歌「やっぱり理由があったんだよ。私の思った通りだ」
千歌「ルビィちゃん、何回も色々と食べてるんでしょ?」
ルビィ「ぅゆ、だって、プリンが、プリンが……」
曜「ルビィちゃん、大丈夫だよ」
ルビィ「曜ちゃん!」
曜「いくら何度もダイヤさんのものを食べちゃったとしても、108回も叩くのはおかしいよ」
曜「心配しなくても大丈夫だから、何があったかを正直にすべて話してみて」ネ?
ルビィ「……うん、分かった! ルビィ、ちゃんと話すね」
曜「裁判長、原告のルビィちゃんから当時の状況を説明してもらってもいいですか?」
梨子「原告の陳述を認めます」
千歌「ルビィちゃん、何回も色々と食べてるんでしょ?」
ルビィ「ぅゆ、だって、プリンが、プリンが……」
曜「ルビィちゃん、大丈夫だよ」
ルビィ「曜ちゃん!」
曜「いくら何度もダイヤさんのものを食べちゃったとしても、108回も叩くのはおかしいよ」
曜「心配しなくても大丈夫だから、何があったかを正直にすべて話してみて」ネ?
ルビィ「……うん、分かった! ルビィ、ちゃんと話すね」
曜「裁判長、原告のルビィちゃんから当時の状況を説明してもらってもいいですか?」
梨子「原告の陳述を認めます」
26: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:34:13.02 ID:5qRXchct
ルビィ「ルビィは甘いものが大好きだから、昔からお姉ちゃんのお菓子をよく食べるんだ」
ルビィ「でも、それは甘くて美味しいお菓子が悪いんだし、食べたくなっちゃうんだから仕方ないの」
鞠莉「おっと、さっそくダメそうだわ」
ルビィ「違うの! 一昨日もお姉ちゃんは怒ったけど、すぐに許してくれたもん!」
果南「やっぱりダイヤがルビィに厳しくするとか無理だよねえ」
ルビィ「それでね。昨日は、お姉ちゃんがお詫びにプリンをくれたの」
花丸「ルビィちゃんが盗み食いしたのに、ダイヤさんがお詫びをするの?」
ルビィ「そうだよ?」ゥユ?
花丸「その罪の意識が欠片もない純粋な瞳、無垢な狂気に満ちてて魅力的ですらあるずら」
善子「ねえ、こいつもう有罪でよくない?」
ルビィ「善子ちゃん、なんてことゆうの!」
ルビィ「これは、お姉ちゃんがルビィを叩かないようにするための裁判でしょ!」
ルビィ「ルビィを怒ったお姉ちゃんが悪いんだよ。ルビィ、泣いちゃったんだから!」
ルビィ「でも、それは甘くて美味しいお菓子が悪いんだし、食べたくなっちゃうんだから仕方ないの」
鞠莉「おっと、さっそくダメそうだわ」
ルビィ「違うの! 一昨日もお姉ちゃんは怒ったけど、すぐに許してくれたもん!」
果南「やっぱりダイヤがルビィに厳しくするとか無理だよねえ」
ルビィ「それでね。昨日は、お姉ちゃんがお詫びにプリンをくれたの」
花丸「ルビィちゃんが盗み食いしたのに、ダイヤさんがお詫びをするの?」
ルビィ「そうだよ?」ゥユ?
花丸「その罪の意識が欠片もない純粋な瞳、無垢な狂気に満ちてて魅力的ですらあるずら」
善子「ねえ、こいつもう有罪でよくない?」
ルビィ「善子ちゃん、なんてことゆうの!」
ルビィ「これは、お姉ちゃんがルビィを叩かないようにするための裁判でしょ!」
ルビィ「ルビィを怒ったお姉ちゃんが悪いんだよ。ルビィ、泣いちゃったんだから!」
27: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:36:20.05 ID:5qRXchct
ルビィ「それで反省したお姉ちゃんは、沼津まで行って特別なプリンを買ってきてくれたの」
千歌「それ、沼津の駅前のデパートで売ってる限定プリンでしょ!?」
ルビィ「多分そうかな。スイートポテト味と抹茶味の2つがあったよ」
千歌「やっぱりそうだ! 色んな種類の味があるのが売りだって志満姉が言ってたもん」
千歌「すっごく人気で、かなり並ばないと買えないんだよ。値段もとっても高かったって」
千歌「みかん味のを志満姉が買ってきてくれたから楽しみにしてたのに、美渡姉がさあ」ガー
曜「へえー、みかん味かあ。私も食べてみたいかも」
花丸「マルも食べたい!」
善子「出たわね、みかん三銃士……」
鞠莉「あぁ、善子はみかんがダメだったわね」
ルビィ「ルビィはお芋が好きだけど、みかんも好きだよ」
千歌「それ、沼津の駅前のデパートで売ってる限定プリンでしょ!?」
ルビィ「多分そうかな。スイートポテト味と抹茶味の2つがあったよ」
千歌「やっぱりそうだ! 色んな種類の味があるのが売りだって志満姉が言ってたもん」
千歌「すっごく人気で、かなり並ばないと買えないんだよ。値段もとっても高かったって」
千歌「みかん味のを志満姉が買ってきてくれたから楽しみにしてたのに、美渡姉がさあ」ガー
曜「へえー、みかん味かあ。私も食べてみたいかも」
花丸「マルも食べたい!」
善子「出たわね、みかん三銃士……」
鞠莉「あぁ、善子はみかんがダメだったわね」
ルビィ「ルビィはお芋が好きだけど、みかんも好きだよ」
28: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:38:22.82 ID:5qRXchct
梨子「あら? でも、スイートポテト味はルビィちゃんの分でいいのよね? なんで叩かれたの?」
ルビィ「ぅゆ、それは……」
善子「あんた、2つとも食べたわね?」
曜「いや、まさか……。そんな……」
ルビィ「…………ぅゆ」ゥユ
花丸「これは確実に食べてるずら」
曜「……なんで食べちゃったの?」
ルビィ「……食べたかったから」
曜「そっか、食べたかったからかあ」ウンウン
鞠莉「曜がすごく透き通った表情をしているわ」
果南「あのまま消えちゃわないといいけど」
梨子「えーっと、曜ちゃん?」
曜「……待って、まだ終わってないよ。それでも、やっぱり108回も叩くのはダメだよ」
曜「いや、少ない回数なら叩いてもいいってわけじゃないけど、さすがに多すぎるし……」
ルビィ「ぅゆ、それは……」
善子「あんた、2つとも食べたわね?」
曜「いや、まさか……。そんな……」
ルビィ「…………ぅゆ」ゥユ
花丸「これは確実に食べてるずら」
曜「……なんで食べちゃったの?」
ルビィ「……食べたかったから」
曜「そっか、食べたかったからかあ」ウンウン
鞠莉「曜がすごく透き通った表情をしているわ」
果南「あのまま消えちゃわないといいけど」
梨子「えーっと、曜ちゃん?」
曜「……待って、まだ終わってないよ。それでも、やっぱり108回も叩くのはダメだよ」
曜「いや、少ない回数なら叩いてもいいってわけじゃないけど、さすがに多すぎるし……」
29: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:40:21.08 ID:5qRXchct
曜「ねえ、ルビィちゃん。プリンを2つとも食べちゃってから、叩かれるまでのことを話してみて」
ルビィ「えっとね、プリンを買ってきたお姉ちゃんが2人で一緒に食べようってゆって……」
ルビィ「ルビィも最初はそうしようって思ったんだよ? でも、お姉ちゃんに用事ができちゃったの」
千歌「それでダイヤさんがいないうちに、2つとも食べたんだ?」
ルビィ「違うの! ルビィはちゃんと待ってたの。でも、お姉ちゃんはなかなか帰ってこなかったんだ」
ルビィ「黒澤家の跡取りとしての大切な用事だから、時間がかかっちゃうのは仕方ないことなの」
ルビィ「だから、お腹がすいたルビィが、プリンを食べちゃうのも仕方ないことでしょ?」ネ?
千歌「チカの言ったこと、何か違ってた?」
果南「いいや、千歌の言った通りだと思うよ」
ルビィ「待って! 最初はルビィも、自分の分だけにしようと思ってたんだよ?」
ルビィ「でも、すっごく美味しかったの。今までに食べたことない、特別なプリンなの!」
ルビィ「そしたら、抹茶味の方も食べたくなるじゃん! ね?」
鞠莉「曜、もう無理よ」
曜「だけど、体罰を認めるわけには……」
ルビィ「えっとね、プリンを買ってきたお姉ちゃんが2人で一緒に食べようってゆって……」
ルビィ「ルビィも最初はそうしようって思ったんだよ? でも、お姉ちゃんに用事ができちゃったの」
千歌「それでダイヤさんがいないうちに、2つとも食べたんだ?」
ルビィ「違うの! ルビィはちゃんと待ってたの。でも、お姉ちゃんはなかなか帰ってこなかったんだ」
ルビィ「黒澤家の跡取りとしての大切な用事だから、時間がかかっちゃうのは仕方ないことなの」
ルビィ「だから、お腹がすいたルビィが、プリンを食べちゃうのも仕方ないことでしょ?」ネ?
千歌「チカの言ったこと、何か違ってた?」
果南「いいや、千歌の言った通りだと思うよ」
ルビィ「待って! 最初はルビィも、自分の分だけにしようと思ってたんだよ?」
ルビィ「でも、すっごく美味しかったの。今までに食べたことない、特別なプリンなの!」
ルビィ「そしたら、抹茶味の方も食べたくなるじゃん! ね?」
鞠莉「曜、もう無理よ」
曜「だけど、体罰を認めるわけには……」
30: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:42:39.50 ID:5qRXchct
ルビィ「ダメ! ちゃんと聞いて! お姉ちゃんは、ルビィのことバカにしたんだよ!」
梨子「バカにした?」
ルビィ「そうなの! お姉ちゃんはね、プリンに名前を書いてたんだ。ダイヤって」
鞠莉「おっと、ルビィの罪が重くなったわ」
花丸「このくらいじゃ、今さら何も変わらないよ」
善子「というか、普通に疑われてるじゃない」
ルビィ「あっ、ホントだ! お姉ちゃん、ルビィがプリンを両方とも食べるって思ってたんだ」
ルビィ「だから、抹茶味の方に自分の名前を書いてたんだよね? ひどい!」
善子「何もひどくないわよ。結局、両方とも食べちゃったわけだし」
花丸「やっぱり、お姉ちゃんが妹のことを一番よく分かってるんだね」
ルビィ「食べたのは関係ないでしょ! 疑われると傷つくんだよ!?」
花丸「えー」
善子「えー」
ルビィ「もう、それやめてよ! ルビィ、泣くよ!」ウガー
梨子「バカにした?」
ルビィ「そうなの! お姉ちゃんはね、プリンに名前を書いてたんだ。ダイヤって」
鞠莉「おっと、ルビィの罪が重くなったわ」
花丸「このくらいじゃ、今さら何も変わらないよ」
善子「というか、普通に疑われてるじゃない」
ルビィ「あっ、ホントだ! お姉ちゃん、ルビィがプリンを両方とも食べるって思ってたんだ」
ルビィ「だから、抹茶味の方に自分の名前を書いてたんだよね? ひどい!」
善子「何もひどくないわよ。結局、両方とも食べちゃったわけだし」
花丸「やっぱり、お姉ちゃんが妹のことを一番よく分かってるんだね」
ルビィ「食べたのは関係ないでしょ! 疑われると傷つくんだよ!?」
花丸「えー」
善子「えー」
ルビィ「もう、それやめてよ! ルビィ、泣くよ!」ウガー
31: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:45:03.59 ID:5qRXchct
梨子「まあまあ、その話はそれくらいでね」ネッ
梨子「それよりルビィちゃん、ダイヤさんにバカにされったていうのは?」
ルビィ「えっと、それはね。お姉ちゃん、ダイヤって書いてあるのも読めないのかってゆったの」
ルビィ「これくらい小学生でも読めるのに情けないって怒ったの」
ルビィ「ルビィ高校生だよ。カタカナくらい読めるに決まってるじゃん! バカにしないで!」
曜「なるほど」
梨子「曜ちゃん……」
ルビィ「でもね、そこでルビィはすごいことに気づいたんだ」ヘヘーン
千歌「すごいこと?」
ルビィ「そう! お姉ちゃん、名前を書いてたけど、書いてなかったんだよ!」
鞠莉「ん? ちょっとよく意味が……」
梨子「それよりルビィちゃん、ダイヤさんにバカにされったていうのは?」
ルビィ「えっと、それはね。お姉ちゃん、ダイヤって書いてあるのも読めないのかってゆったの」
ルビィ「これくらい小学生でも読めるのに情けないって怒ったの」
ルビィ「ルビィ高校生だよ。カタカナくらい読めるに決まってるじゃん! バカにしないで!」
曜「なるほど」
梨子「曜ちゃん……」
ルビィ「でもね、そこでルビィはすごいことに気づいたんだ」ヘヘーン
千歌「すごいこと?」
ルビィ「そう! お姉ちゃん、名前を書いてたけど、書いてなかったんだよ!」
鞠莉「ん? ちょっとよく意味が……」
32: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:47:08.52 ID:5qRXchct
ルビィ「お姉ちゃんはね、プリンに名前を書いたってルビィにゆったの」
ルビィ「だけどね、よく考えると書いてたのはプリンの入れ物だったの」
果南「当たり前じゃん。どうでもよくない?」
ルビィ「どうでもよくないよ! だって、プリンには名前が書いてなかったってことだもん」
ルビィ「ルビィが食べたプリンには誰の名前も書いてないから、ルビィは悪くないってことになるよね?」
善子「ならないわよ」
ルビィ「なるの!」ナルノ!
ルビィ「でも、お姉ちゃんにそれを教えてあげたら、屁理屈ゆうなって怒られたの」ショボーン
梨子「まあ、そうでしょうね」
花丸「辞書で屁理屈って調べたら、載ってそうな言い訳だもんね」
曜「それでダイヤさんは、そんな言い訳をしたルビィちゃんに怒ってお尻を叩いたんだね?」
善子「曜さん、もういいのよ」
曜「いや、ルビィちゃんだって、きちんと話せばきっと分かってくれるはずなんだよ」
曜「ちょっと我慢ができないところがあるけど、しっかり言って聞かせれば叩かなくても……」
ルビィ「だけどね、よく考えると書いてたのはプリンの入れ物だったの」
果南「当たり前じゃん。どうでもよくない?」
ルビィ「どうでもよくないよ! だって、プリンには名前が書いてなかったってことだもん」
ルビィ「ルビィが食べたプリンには誰の名前も書いてないから、ルビィは悪くないってことになるよね?」
善子「ならないわよ」
ルビィ「なるの!」ナルノ!
ルビィ「でも、お姉ちゃんにそれを教えてあげたら、屁理屈ゆうなって怒られたの」ショボーン
梨子「まあ、そうでしょうね」
花丸「辞書で屁理屈って調べたら、載ってそうな言い訳だもんね」
曜「それでダイヤさんは、そんな言い訳をしたルビィちゃんに怒ってお尻を叩いたんだね?」
善子「曜さん、もういいのよ」
曜「いや、ルビィちゃんだって、きちんと話せばきっと分かってくれるはずなんだよ」
曜「ちょっと我慢ができないところがあるけど、しっかり言って聞かせれば叩かなくても……」
34: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:49:19.63 ID:5qRXchct
ルビィ「それでね、お姉ちゃんが――」
花丸「まだ何かあるずら?」
善子「もうやめて! これ以上、曜さんを苦しめないで!」
ルビィ「違うよ! お姉ちゃんは、ルビィにとってもひどいことゆったの」
ルビィ「情けないって何回もゆって、こんな妹がいて情けないってゆったの! ひどいでしょ?」
善子「大丈夫よ。私もちょっと情けなくなってるから」
花丸「ルビィちゃんは情けないずら?」
ルビィ「そんなわけないでしょ!? ルビィはAqoursの誇りだよ!」
鞠莉「大きく出たわね」
ルビィ「こんな妹がいて情けないとか、お姉ちゃんにゆわれたら最高に傷つくやつだよ!」
ルビィ「同じ妹の千歌ちゃんなら分かるでしょ? ひどいよね?」
千歌「まあ、分かるよ。確かにそれは最高に傷つくやつだね」ウンウン
千歌「前に志満姉に叱られたときに言われて、普通に泣いちゃったもん」
ルビィ「でしょ? ルビィもすっごく傷ついたの。涙が勝手に出てきたの!」
ルビィ「それで、そんなことゆったお姉ちゃんに、とっても腹が立ったの! だから、それで……」
梨子「それで?」
花丸「まだ何かあるずら?」
善子「もうやめて! これ以上、曜さんを苦しめないで!」
ルビィ「違うよ! お姉ちゃんは、ルビィにとってもひどいことゆったの」
ルビィ「情けないって何回もゆって、こんな妹がいて情けないってゆったの! ひどいでしょ?」
善子「大丈夫よ。私もちょっと情けなくなってるから」
花丸「ルビィちゃんは情けないずら?」
ルビィ「そんなわけないでしょ!? ルビィはAqoursの誇りだよ!」
鞠莉「大きく出たわね」
ルビィ「こんな妹がいて情けないとか、お姉ちゃんにゆわれたら最高に傷つくやつだよ!」
ルビィ「同じ妹の千歌ちゃんなら分かるでしょ? ひどいよね?」
千歌「まあ、分かるよ。確かにそれは最高に傷つくやつだね」ウンウン
千歌「前に志満姉に叱られたときに言われて、普通に泣いちゃったもん」
ルビィ「でしょ? ルビィもすっごく傷ついたの。涙が勝手に出てきたの!」
ルビィ「それで、そんなことゆったお姉ちゃんに、とっても腹が立ったの! だから、それで……」
梨子「それで?」
35: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:52:02.58 ID:5qRXchct
ルビィ「……食べ終わったプリンの入れ物を、お姉ちゃんに投げつけたの」
千歌「投げつけた!?」ハァ?
ルビィ「だって、お姉ちゃんがプリンに名前を書いてたって、何回もしつこくゆうから……」
ルビィ「『名前を書いてたのは、プリンじゃなくてこっちでしょ! 返してあげるよ!』って……」
ルビィ「そしたら、お姉ちゃんすっごく怒って、ルビィのこと叩いたの」
梨子「ルビィちゃん……」
曜「……それは、ダメだよ」
鞠莉「ついに、曜がギブアップしたわね」
果南「いや、よくがんばったよ」
千歌「ルビィちゃん、よくそんなことできたね? 美渡姉だったら殺されるよ?」
梨子「怒ったダイヤさんに謝らなかったの? 謝っても簡単には許してもらえないかもしれないけど……」
梨子「でもルビィちゃんが素直に謝れば、ダイヤさんなら108回も叩かずに許してくれたんじゃない?」
ルビィ「ぅゆ、お尻が痛かったから、謝ってあげたよ? なのに、お姉ちゃん……」
善子「ルビィ、謝ってあげたとか言うのやめなさい?」
花丸「謝る理由が、お尻が痛かったからっていうのはどうなの?」
千歌「投げつけた!?」ハァ?
ルビィ「だって、お姉ちゃんがプリンに名前を書いてたって、何回もしつこくゆうから……」
ルビィ「『名前を書いてたのは、プリンじゃなくてこっちでしょ! 返してあげるよ!』って……」
ルビィ「そしたら、お姉ちゃんすっごく怒って、ルビィのこと叩いたの」
梨子「ルビィちゃん……」
曜「……それは、ダメだよ」
鞠莉「ついに、曜がギブアップしたわね」
果南「いや、よくがんばったよ」
千歌「ルビィちゃん、よくそんなことできたね? 美渡姉だったら殺されるよ?」
梨子「怒ったダイヤさんに謝らなかったの? 謝っても簡単には許してもらえないかもしれないけど……」
梨子「でもルビィちゃんが素直に謝れば、ダイヤさんなら108回も叩かずに許してくれたんじゃない?」
ルビィ「ぅゆ、お尻が痛かったから、謝ってあげたよ? なのに、お姉ちゃん……」
善子「ルビィ、謝ってあげたとか言うのやめなさい?」
花丸「謝る理由が、お尻が痛かったからっていうのはどうなの?」
36: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:54:16.71 ID:5qRXchct
梨子「……さすがにこれは決まりね」
梨子「判決を言い渡します。ダイヤさんは無罪です」ガンガン
千歌「やったー! チカの勝ちだー!」
曜「ごめんね、ルビィちゃん。私の力不足だ。……私、検察官とか弁護士とか向いてないのかなあ」
鞠莉「曜、落ち込む必要はないわ。この裁判に勝てる人がいたら、そいつは弁護士じゃなくて詐欺師よ」
花丸「詐欺師どころか、催眠術師か魔術師の類である可能性が高いと思うずら」
善子「つまり、堕天使たるヨハネなら勝てるってことね!」ギラン
梨子「じゃあ、善子ちゃんを検察官役にして、もう1回やる?」ニコッ
善子「ごめんなさい、勝てません」ペコッ
千歌「そう言えば、私が本気の曜ちゃんに勝ったのって初めてかも……」
千歌「いつか曜ちゃんに勝ちたいって思ってたけど、これが初勝利かぁ」ンー
梨子「判決を言い渡します。ダイヤさんは無罪です」ガンガン
千歌「やったー! チカの勝ちだー!」
曜「ごめんね、ルビィちゃん。私の力不足だ。……私、検察官とか弁護士とか向いてないのかなあ」
鞠莉「曜、落ち込む必要はないわ。この裁判に勝てる人がいたら、そいつは弁護士じゃなくて詐欺師よ」
花丸「詐欺師どころか、催眠術師か魔術師の類である可能性が高いと思うずら」
善子「つまり、堕天使たるヨハネなら勝てるってことね!」ギラン
梨子「じゃあ、善子ちゃんを検察官役にして、もう1回やる?」ニコッ
善子「ごめんなさい、勝てません」ペコッ
千歌「そう言えば、私が本気の曜ちゃんに勝ったのって初めてかも……」
千歌「いつか曜ちゃんに勝ちたいって思ってたけど、これが初勝利かぁ」ンー
37: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:56:03.15 ID:5qRXchct
曜「千歌ちゃん、完敗だよ。やっぱり千歌ちゃんはすごいね」
千歌「嬉しいはずなのに、なんかもやもやする……」ウー
果南「まあ勝ったって言っても、ほとんど相手の自滅だからねえ」
鞠莉「それも曜じゃなくて、ルビィがやらかしたわけだしね」
ルビィ「千歌ちゃん、調子に乗らないでね! 今のは、こっちの運が悪かっただけだよ!」
善子「悪かったのは、あんたの言動よ」
ルビィ「もうっ、意地悪ゆわないで!」
花丸「一切衆生、善悪の為す所は果報を受くに及ぶずら。ルビィちゃん、自己を省みるのは大事だよ?」
ルビィ「花丸ちゃんまで……」
ルビィ「最近、2人とも意地悪だよ! お姉ちゃんに言いつけてやるんだから!」
鞠莉「この期に及んで、ダイヤに頼るのね」
果南「なんだかんだ言って、ダイヤのこと大好きだよねえ」
千歌「嬉しいはずなのに、なんかもやもやする……」ウー
果南「まあ勝ったって言っても、ほとんど相手の自滅だからねえ」
鞠莉「それも曜じゃなくて、ルビィがやらかしたわけだしね」
ルビィ「千歌ちゃん、調子に乗らないでね! 今のは、こっちの運が悪かっただけだよ!」
善子「悪かったのは、あんたの言動よ」
ルビィ「もうっ、意地悪ゆわないで!」
花丸「一切衆生、善悪の為す所は果報を受くに及ぶずら。ルビィちゃん、自己を省みるのは大事だよ?」
ルビィ「花丸ちゃんまで……」
ルビィ「最近、2人とも意地悪だよ! お姉ちゃんに言いつけてやるんだから!」
鞠莉「この期に及んで、ダイヤに頼るのね」
果南「なんだかんだ言って、ダイヤのこと大好きだよねえ」
38: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 22:58:03.66 ID:5qRXchct
ダイヤ「申し訳ありません。遅くなりましたわ」ガラッ
ルビィ「お姉ちゃん!」
ダイヤ「あら? 声がしたから部室にいるのは分かっていましたが、誰も着替えてすらいないんですの?」
ダイヤ「何か話し合うようなことでもありましたか?」
千歌「プリンの裁判をしてました!」
ダイヤ「は? プリンの裁判?」
ルビィ「お姉ちゃん! 善子ちゃんと花丸ちゃんが、ルビィのこといじめるの!」
ダイヤ「そうなんですか? ルビィ、あまりお2人に迷惑をかけてはダメよ?」
ルビィ「なんでそうなるの!? ルビィが意地悪されてるんだよ!?」
ダイヤ「はいはい、かわいそうね。プリンをあげるから、機嫌を直してちょうだい」ホラ
ルビィ「えっ、プリン? あっ、昨日のプリンだ!」
ルビィ「お姉ちゃん!」
ダイヤ「あら? 声がしたから部室にいるのは分かっていましたが、誰も着替えてすらいないんですの?」
ダイヤ「何か話し合うようなことでもありましたか?」
千歌「プリンの裁判をしてました!」
ダイヤ「は? プリンの裁判?」
ルビィ「お姉ちゃん! 善子ちゃんと花丸ちゃんが、ルビィのこといじめるの!」
ダイヤ「そうなんですか? ルビィ、あまりお2人に迷惑をかけてはダメよ?」
ルビィ「なんでそうなるの!? ルビィが意地悪されてるんだよ!?」
ダイヤ「はいはい、かわいそうね。プリンをあげるから、機嫌を直してちょうだい」ホラ
ルビィ「えっ、プリン? あっ、昨日のプリンだ!」
39: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 23:00:11.66 ID:5qRXchct
千歌「ダイヤさん、それって沼津のデパートで売ってるやつでしょ?」
ダイヤ「ええ、千歌さんもご存知でしたか」
ダイヤ「私事で恐縮ですが、昨夜に少しルビィを叱りすぎまして……。お詫びにプリンを用意したんです」
ダイヤ「練習が終わったら一緒に食べようと考えていましたが、もう時間的に練習はないようですし……」
ダイヤ「全員分ありますから、みなさんも召し上がりませんか? 好きそうな味のものを用意しましたよ」
千歌「はい、いただきます!」
曜「千歌ちゃん、もう今日は練習しないの?」
ダイヤ「みかん味が3つありますよ」
花丸「マルも食べたいです!」
曜「ああ、花丸ちゃんまで……。分かりました、私もいただきます」
鞠莉「このコーヒー味って私のよね? さすがダイヤ! 分かってるわあ」
善子「ヨハネへの供物は、苺チョコ味ね。好きなものを両方とも一度に味わえるってのはいいじゃない」
梨子「私のは、ゆでたまご味か……。たまご味なら分かるけど、どんな味がするんだろ?」
果南「ねえ、ダイヤ。もしかして私のは、このわかめ味ってやつ?」
ダイヤ「ええ、さざえ味と迷ったのですが、こちらかなと。わかめさざえ味があればよかったのですが……」
果南「わかめさざえ味って何!? いや、わかめ味のプリンもよく分かんないけど」
ダイヤ「ええ、千歌さんもご存知でしたか」
ダイヤ「私事で恐縮ですが、昨夜に少しルビィを叱りすぎまして……。お詫びにプリンを用意したんです」
ダイヤ「練習が終わったら一緒に食べようと考えていましたが、もう時間的に練習はないようですし……」
ダイヤ「全員分ありますから、みなさんも召し上がりませんか? 好きそうな味のものを用意しましたよ」
千歌「はい、いただきます!」
曜「千歌ちゃん、もう今日は練習しないの?」
ダイヤ「みかん味が3つありますよ」
花丸「マルも食べたいです!」
曜「ああ、花丸ちゃんまで……。分かりました、私もいただきます」
鞠莉「このコーヒー味って私のよね? さすがダイヤ! 分かってるわあ」
善子「ヨハネへの供物は、苺チョコ味ね。好きなものを両方とも一度に味わえるってのはいいじゃない」
梨子「私のは、ゆでたまご味か……。たまご味なら分かるけど、どんな味がするんだろ?」
果南「ねえ、ダイヤ。もしかして私のは、このわかめ味ってやつ?」
ダイヤ「ええ、さざえ味と迷ったのですが、こちらかなと。わかめさざえ味があればよかったのですが……」
果南「わかめさざえ味って何!? いや、わかめ味のプリンもよく分かんないけど」
40: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 23:02:43.10 ID:5qRXchct
花丸「すっごい美味しいずら!」ペカー
曜「うん、これはすごいね」
千歌「これは完璧なみかんだよ! オレンジじゃなくてみかんだ! ……やっぱり美渡姉には罰が必要だね」
善子「いや、でも本当に美味しいわね。私も買いに行こうかしら」
鞠莉「これ最高じゃない! なんだったらデパートごと買ってもいいわね」
梨子「確かにゆでたまご味ね。それで美味しいんだから、不思議な感じがするわ」
果南「これ超わかめの味するし、間違いなくプリンなんだけど、すごい美味しい。なんだこれ」
ダイヤ「気に入っていただけたようで、よかったですわ」
千歌「ダイヤさん、これ買いに行ってたから遅くなったの?」
鞠莉「それは無理よ。放課後に沼津まで往復してたんじゃ間に合わないわ」
ダイヤ「家の者に頼んで買ってきてもらったんです。あまりよくないんですが、たまにはね」
ルビィ「お姉ちゃん、ずるい! 黒服さんたちに、ルビィの言うことは聞いちゃダメってゆったくせに!」
ダイヤ「あなたが頻繁に些事を押しつけるからでしょう? あなたのお願いだと、彼らも断れないじゃない」
ダイヤ「彼らは黒澤家に仕えているだけで、私たちの小間使いではないのだから」
曜「うん、これはすごいね」
千歌「これは完璧なみかんだよ! オレンジじゃなくてみかんだ! ……やっぱり美渡姉には罰が必要だね」
善子「いや、でも本当に美味しいわね。私も買いに行こうかしら」
鞠莉「これ最高じゃない! なんだったらデパートごと買ってもいいわね」
梨子「確かにゆでたまご味ね。それで美味しいんだから、不思議な感じがするわ」
果南「これ超わかめの味するし、間違いなくプリンなんだけど、すごい美味しい。なんだこれ」
ダイヤ「気に入っていただけたようで、よかったですわ」
千歌「ダイヤさん、これ買いに行ってたから遅くなったの?」
鞠莉「それは無理よ。放課後に沼津まで往復してたんじゃ間に合わないわ」
ダイヤ「家の者に頼んで買ってきてもらったんです。あまりよくないんですが、たまにはね」
ルビィ「お姉ちゃん、ずるい! 黒服さんたちに、ルビィの言うことは聞いちゃダメってゆったくせに!」
ダイヤ「あなたが頻繁に些事を押しつけるからでしょう? あなたのお願いだと、彼らも断れないじゃない」
ダイヤ「彼らは黒澤家に仕えているだけで、私たちの小間使いではないのだから」
41: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 23:04:55.21 ID:5qRXchct
ダイヤ「……それより、あなたはどうしてそれを食べているのかしら?」
善子「それ緑色してるけど、ダイヤさんの抹茶味じゃないの?」
花丸「ルビィちゃんのスイートポテト味なら、ここにあるよ?」
ルビィ「ぅゆ、昨日これ食べて美味しかったから、また食べたくなったの」
ダイヤ「はぁ、まあ別にいいわ。私がスイートポテト味をいただきましょう」
ダイヤ「花丸さん、それ取ってくださる?」
花丸「はい、ダイヤさんどうぞ」
ルビィ「待って! なんで、お姉ちゃんがルビィのを食べるの!? それはルビィが食べるんだよ!?」
ダイヤ「いや、あなたは私の抹茶味を食べているでしょう?」
ルビィ「それは関係ないでしょ! 今はスイートポテトのことゆってるのに、なんで別の話するの!?」
ルビィ「ルビィがスイートポテトを好きなの知ってるよね? なのに、お姉ちゃんが食べちゃダメでしょ!」
ダイヤ「……昨日は少し叩きすぎたかと思ったけれど、私の認識が間違っていたようね」
ダイヤ「ルビィ、そこに直りなさい! あなたの性根を徹底的に叩き直して差し上げます!」
ルビィ「うわーん! やっぱりルビィのお姉ちゃんは、とっても厳しいよお!」ピギィー
善子「それ緑色してるけど、ダイヤさんの抹茶味じゃないの?」
花丸「ルビィちゃんのスイートポテト味なら、ここにあるよ?」
ルビィ「ぅゆ、昨日これ食べて美味しかったから、また食べたくなったの」
ダイヤ「はぁ、まあ別にいいわ。私がスイートポテト味をいただきましょう」
ダイヤ「花丸さん、それ取ってくださる?」
花丸「はい、ダイヤさんどうぞ」
ルビィ「待って! なんで、お姉ちゃんがルビィのを食べるの!? それはルビィが食べるんだよ!?」
ダイヤ「いや、あなたは私の抹茶味を食べているでしょう?」
ルビィ「それは関係ないでしょ! 今はスイートポテトのことゆってるのに、なんで別の話するの!?」
ルビィ「ルビィがスイートポテトを好きなの知ってるよね? なのに、お姉ちゃんが食べちゃダメでしょ!」
ダイヤ「……昨日は少し叩きすぎたかと思ったけれど、私の認識が間違っていたようね」
ダイヤ「ルビィ、そこに直りなさい! あなたの性根を徹底的に叩き直して差し上げます!」
ルビィ「うわーん! やっぱりルビィのお姉ちゃんは、とっても厳しいよお!」ピギィー
42: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/21(金) 23:05:33.18 ID:5qRXchct
終わりです
43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/08/21(金) 23:07:37.61 ID:JRa8oYr9
おつ
面白かった
面白かった
44: 名無しで叶える物語(馬刺し) 2020/08/21(金) 23:08:08.25 ID:/CR7WuMi
面白かった
このルビィちゃん聖水かけたら苦しみそう
このルビィちゃん聖水かけたら苦しみそう
45: 名無しで叶える物語(カボス) 2020/08/21(金) 23:09:49.11 ID:mw00XM7t
おつおつ
イラかわいい
イラかわいい
47: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/08/21(金) 23:23:49.57 ID:Z3CRMzT3
面白かった
48: 名無しで叶える物語(えびふりゃー) 2020/08/21(金) 23:47:45.37 ID:9405gqcD
うゆが中々のク○でわろた
51: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/08/22(土) 01:53:00.37 ID:PbQQaTMq
元祖スティールビィ
53: 名無しで叶える物語(SB-Android) 2020/08/22(土) 07:49:18.49 ID:RpCNaeAb
素晴らしい!乙です。
54: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/08/22(土) 09:48:58.33 ID:VBzL8zAq
これ(ルビィ)には邪神ちゃんもどん引き
56: 名無しで叶える物語(家) 2020/08/22(土) 15:51:26.19 ID:Mapyay4N
プリンの容器には名前が書いてあるけど中身のプリン本体には何も書いてないから食べてOK
食べ終わった後のプリンの容器? 投げつけて返してあげる! それが欲しかったんだよね?
こんなこと言ったら普通はボコボコにされるけどルビィちゃんならお尻ぺんぺんで済む
やっぱり可愛いっていうのは最強だね
食べ終わった後のプリンの容器? 投げつけて返してあげる! それが欲しかったんだよね?
こんなこと言ったら普通はボコボコにされるけどルビィちゃんならお尻ぺんぺんで済む
やっぱり可愛いっていうのは最強だね
59: 名無しで叶える物語(しうまい) 2020/08/24(月) 11:10:55.51 ID:7lRdCGDJ
面白かった
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1598013852/
ルビィちゃん・・・
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