善子「ケトスって不思議な乗り心地ね…まさに神の乗り物」
花丸「あれだけのスピードで空を飛んでるのに、乗ってる間は風もなく、ケトスの背中に吸い寄せられるように重力がある…」
花丸「いったいどんな原理ずら…」
ルビィ「神様の乗り物を人間の常識で考えてもしょうがないよ」
ルビィ「命の大樹だって、当たり前のように空に浮いてたんだから」
果南「それに、そんなこといったらここだってねぇ」
鞠莉「空に浮かぶ島…こんなところがあるなんてね」
鞠莉「空飛ぶケトスと言い、まだまだマリーの知らないことばっかり」
鞠莉「ほんと千歌といると退屈しないわね♪」
花丸「あれだけのスピードで空を飛んでるのに、乗ってる間は風もなく、ケトスの背中に吸い寄せられるように重力がある…」
花丸「いったいどんな原理ずら…」
ルビィ「神様の乗り物を人間の常識で考えてもしょうがないよ」
ルビィ「命の大樹だって、当たり前のように空に浮いてたんだから」
果南「それに、そんなこといったらここだってねぇ」
鞠莉「空に浮かぶ島…こんなところがあるなんてね」
鞠莉「空飛ぶケトスと言い、まだまだマリーの知らないことばっかり」
鞠莉「ほんと千歌といると退屈しないわね♪」
539: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 21:52:30.29 ID:9lQwFgJu
千歌「忘れてたよ…勇者の剣がない今、魔王ウルノーガの闇の力を祓う方法がないことを」
善子「まあ、天空魔城に入る前にバリアで門前払いされて気づけて良かったんじゃないの?」
果南「強力なバリアだったね」
果南「あれじゃウルノーガに近づくことすらできないよ」
千歌「勇者の剣の代わりになる…なにかを見つけないと…」
善子「そんなものどこにあるのかしらねぇ…」
曜「ところでここはなんなんだろう?」
梨子「神殿…かな?」
梨子「いろいろ壊れてはいるけど、真ん中の建物だけは綺麗な状態だね」
善子「まあ、天空魔城に入る前にバリアで門前払いされて気づけて良かったんじゃないの?」
果南「強力なバリアだったね」
果南「あれじゃウルノーガに近づくことすらできないよ」
千歌「勇者の剣の代わりになる…なにかを見つけないと…」
善子「そんなものどこにあるのかしらねぇ…」
曜「ところでここはなんなんだろう?」
梨子「神殿…かな?」
梨子「いろいろ壊れてはいるけど、真ん中の建物だけは綺麗な状態だね」
540: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 21:56:21.81 ID:9lQwFgJu
しずく「ここに人間が来るのはいつぶりでしょうか…」
曜「君は…ここの人?」
しずく「私はしずく。神の民と呼ばれるものです」
千歌「神の民?」
果南「何それ?」
しずく「ご存じありませんか。まあそれも無理はないでしょう」
しずく「神の民ははるか昔から世界を見守ってきた天空の住人です」
しずく「ここは神の民が住む里…」
しずく「しかし、魔王によって里の大半を落とされてしまいました…」
しずく「神の民も次々に亡くなり、もはや生き残りは…」
梨子「あなたが…最後の1人なんだね」
しずく「2人ですよ?」
梨子「え、でも…」
しずく「こちらの彼方さんは今は寝ているだけです」
善子「紛らわしいわ!」
曜「君は…ここの人?」
しずく「私はしずく。神の民と呼ばれるものです」
千歌「神の民?」
果南「何それ?」
しずく「ご存じありませんか。まあそれも無理はないでしょう」
しずく「神の民ははるか昔から世界を見守ってきた天空の住人です」
しずく「ここは神の民が住む里…」
しずく「しかし、魔王によって里の大半を落とされてしまいました…」
しずく「神の民も次々に亡くなり、もはや生き残りは…」
梨子「あなたが…最後の1人なんだね」
しずく「2人ですよ?」
梨子「え、でも…」
しずく「こちらの彼方さんは今は寝ているだけです」
善子「紛らわしいわ!」
541: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 21:59:46.36 ID:9lQwFgJu
しずく「この奥には聖なる種火が祀られています」
千歌「聖なる種火?」
しずく「はい、世界が誕生した時から燃え続けるという神聖な炎です」
しずく「あなたたちが来た時からその力が強まったのを感じます」
しずく「本来人間の手に触れるものではありませんが…勇者であるあなたならば問題ないでしょう」
曜「わかるの?千歌ちゃんが勇者だって」
しずく「はい、神の民の名はダテじゃありませんので」
しずく「魔王を倒すため、聖なる種火がどのように役に立つのかはわかりません。その手で確かめてみてください」
千歌「ありがとう、行ってみよう」
千歌「聖なる種火?」
しずく「はい、世界が誕生した時から燃え続けるという神聖な炎です」
しずく「あなたたちが来た時からその力が強まったのを感じます」
しずく「本来人間の手に触れるものではありませんが…勇者であるあなたならば問題ないでしょう」
曜「わかるの?千歌ちゃんが勇者だって」
しずく「はい、神の民の名はダテじゃありませんので」
しずく「魔王を倒すため、聖なる種火がどのように役に立つのかはわかりません。その手で確かめてみてください」
千歌「ありがとう、行ってみよう」
542: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:03:04.56 ID:9lQwFgJu
梨子「綺麗…」
花丸「これが世界創造の時から燃えていると言われる炎…」
ルビィ「外からでも感じたけど、近くで見るとすごい神々しいね…」
善子「だけどこれをどうしろって言うのかしら?」
善子「持ってけば魔王の闇を祓ってくれるとか?」
果南「持ってくったって炎をどうやって?」
善子「…さあ?」
曜「あ、また千歌ちゃんの勇者の紋章が反応してるよ!」
千歌「え?」
ピカッ
花丸「これが世界創造の時から燃えていると言われる炎…」
ルビィ「外からでも感じたけど、近くで見るとすごい神々しいね…」
善子「だけどこれをどうしろって言うのかしら?」
善子「持ってけば魔王の闇を祓ってくれるとか?」
果南「持ってくったって炎をどうやって?」
善子「…さあ?」
曜「あ、また千歌ちゃんの勇者の紋章が反応してるよ!」
千歌「え?」
ピカッ
543: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:06:09.61 ID:9lQwFgJu
───
果南「今のは…」
ルビィ「前にオーブを捧げる祭壇が見えた時と一緒だ…」
ルビィ「勇者の紋章が見せてくれたんだ」
曜「3人の人がいたよね?」
千歌「うん」
曜「あの人…千歌ちゃんと同じ、左手にあざがあったよ」
梨子「ということはあの人が…」
千歌「前の勇者、ツバサさん…」
鞠莉「一緒にいた人があんじゅさんと英玲奈さん?」
千歌「空に浮かぶ島の中で何か鉱石を採ってたみたいだね」
千歌「この島なのかな?」
花丸「それから砂漠を背景に大きなハンマーを持ってたずら」
果南「あのハンマーの形は武器というより鍛冶用の物っぽいね」
鞠莉「砂漠ってことはサマディーが関係あるのかしら?聞きに行ってみる?」
曜「最後に大きな山…」
善子「あの山は見覚えあるわ。多分ホムラの近くにあるやつよ」
花丸「というと、ヒノノギ火山のことかな?」
梨子「その中で…何か鍛冶をしていたみたい?」
ルビィ「つまり、あの鉱石から何かを作ろうとしていたってこと…?」
果南「一体何を…」
果南「今のは…」
ルビィ「前にオーブを捧げる祭壇が見えた時と一緒だ…」
ルビィ「勇者の紋章が見せてくれたんだ」
曜「3人の人がいたよね?」
千歌「うん」
曜「あの人…千歌ちゃんと同じ、左手にあざがあったよ」
梨子「ということはあの人が…」
千歌「前の勇者、ツバサさん…」
鞠莉「一緒にいた人があんじゅさんと英玲奈さん?」
千歌「空に浮かぶ島の中で何か鉱石を採ってたみたいだね」
千歌「この島なのかな?」
花丸「それから砂漠を背景に大きなハンマーを持ってたずら」
果南「あのハンマーの形は武器というより鍛冶用の物っぽいね」
鞠莉「砂漠ってことはサマディーが関係あるのかしら?聞きに行ってみる?」
曜「最後に大きな山…」
善子「あの山は見覚えあるわ。多分ホムラの近くにあるやつよ」
花丸「というと、ヒノノギ火山のことかな?」
梨子「その中で…何か鍛冶をしていたみたい?」
ルビィ「つまり、あの鉱石から何かを作ろうとしていたってこと…?」
果南「一体何を…」
544: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:10:47.51 ID:9lQwFgJu
千歌「…勇者の剣」
果南「千歌、何か言った?」
千歌「勇者の剣だったりしないかな?」
曜「そっか!ツバサさんたちも邪神と戦うのに特別な武器が必要だったんだ!」
曜「そのために鉱石をハンマーで鍛えて武器を作った」
梨子「それが本当なら、同じようにすれば私たちも…!」
善子「勇者の剣は魔王に取られた。だったらまた作ればいいってことね」
果南「ハンマーと鍛冶場はいいとして、まずは肝心の鉱石だよね」
花丸「神の民のしずくさんに聞いてみようよ」
果南「千歌、何か言った?」
千歌「勇者の剣だったりしないかな?」
曜「そっか!ツバサさんたちも邪神と戦うのに特別な武器が必要だったんだ!」
曜「そのために鉱石をハンマーで鍛えて武器を作った」
梨子「それが本当なら、同じようにすれば私たちも…!」
善子「勇者の剣は魔王に取られた。だったらまた作ればいいってことね」
果南「ハンマーと鍛冶場はいいとして、まずは肝心の鉱石だよね」
花丸「神の民のしずくさんに聞いてみようよ」
545: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:13:54.42 ID:9lQwFgJu
しずく「なるほど、そのようなことが…」
しずく「しかし鉱石が採れる空の島ですか…ここはそのような話は聞きませんが…」
彼方「それは多分、天空の古戦場のことだねぇ~」
しずく「彼方さん?目覚めたのですか?」
彼方「おはよー、しずくちゃん」
善子「天空の古戦場って?」
彼方「ここから南西の方向にもう1つ大きな浮島があるんだよ」
彼方「そこはかつて特別な金属が取れる鉱脈があって、それを争って神の民と魔物たちの間で大きな争いがあった場所なんだ」
彼方「大きな戦いが繰り広げられた結果、いつの日かそう呼ばれるようになってたんだ」
鞠莉「あの映像はそこのことなのね」
彼方「だけどそれも昔の話。もう何年も誰も足を踏み入れてないって聞くんだけどね…」
ルビィ「もう採れないんですか?」
彼方「戦いの末に鉱脈は失われたって話は聞くけど、本当のところは誰にもわからないね」
千歌「じゃあ行ってみようよ!もしかしたらまだ残ってるかもしれない!」
彼方「今どうなってるか私も知らないから気を付けてね~…すやぁ」
梨子「寝ちゃった!?」
しずく「しかし鉱石が採れる空の島ですか…ここはそのような話は聞きませんが…」
彼方「それは多分、天空の古戦場のことだねぇ~」
しずく「彼方さん?目覚めたのですか?」
彼方「おはよー、しずくちゃん」
善子「天空の古戦場って?」
彼方「ここから南西の方向にもう1つ大きな浮島があるんだよ」
彼方「そこはかつて特別な金属が取れる鉱脈があって、それを争って神の民と魔物たちの間で大きな争いがあった場所なんだ」
彼方「大きな戦いが繰り広げられた結果、いつの日かそう呼ばれるようになってたんだ」
鞠莉「あの映像はそこのことなのね」
彼方「だけどそれも昔の話。もう何年も誰も足を踏み入れてないって聞くんだけどね…」
ルビィ「もう採れないんですか?」
彼方「戦いの末に鉱脈は失われたって話は聞くけど、本当のところは誰にもわからないね」
千歌「じゃあ行ってみようよ!もしかしたらまだ残ってるかもしれない!」
彼方「今どうなってるか私も知らないから気を付けてね~…すやぁ」
梨子「寝ちゃった!?」
546: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:18:57.82 ID:9lQwFgJu
しずく「ところでその手に持っているものは?」
千歌「あー、これ?」
千歌「なんか、気づいたらこの器に火が入ってたんだよ」
千歌「最初に見た時は空だったと思うんだけど…」
しずく「その輝きは紛れもなく聖なる種火」
しずく「それは、聖なる種火があなたを選んだということでしょう」
しずく「ぜひお持ちください」
千歌「いいの?じゃあありがたく貰っちゃうね」
しずく「魔王討伐は私たちの願いでもあります」
しずく「命の大樹が復活すれば、生命の流れもよみがえる。神の民もいずれ再び栄えるようになるでしょう」
しずく「勇者様…どうかお願いします」
千歌「うん。絶対魔王を倒してくるよ!」
千歌「あー、これ?」
千歌「なんか、気づいたらこの器に火が入ってたんだよ」
千歌「最初に見た時は空だったと思うんだけど…」
しずく「その輝きは紛れもなく聖なる種火」
しずく「それは、聖なる種火があなたを選んだということでしょう」
しずく「ぜひお持ちください」
千歌「いいの?じゃあありがたく貰っちゃうね」
しずく「魔王討伐は私たちの願いでもあります」
しずく「命の大樹が復活すれば、生命の流れもよみがえる。神の民もいずれ再び栄えるようになるでしょう」
しずく「勇者様…どうかお願いします」
千歌「うん。絶対魔王を倒してくるよ!」
547: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:23:02.24 ID:9lQwFgJu
───
善子「ひ~…登ったり降りたり、落ちそうになったり」
善子「天空の古戦場のつくりはどうなってんのよ」
ルビィ「昔の人たちもこんな大変ないどうしてたのかな…?」
鞠莉「鉱脈があっただけあって、高く売れそうな貴金属はたくさん落ちてるけど、剣にできそうなものはないわねぇ」
果南「まだ先は続いてるけど一体どこまで…」
曜「ねえ、あそこ誰かいない?」
善子「はい?こんなところに人がいるわけ…」
鞠莉「…いるね」
梨子「何者なんだろう…」
善子「ひ~…登ったり降りたり、落ちそうになったり」
善子「天空の古戦場のつくりはどうなってんのよ」
ルビィ「昔の人たちもこんな大変ないどうしてたのかな…?」
鞠莉「鉱脈があっただけあって、高く売れそうな貴金属はたくさん落ちてるけど、剣にできそうなものはないわねぇ」
果南「まだ先は続いてるけど一体どこまで…」
曜「ねえ、あそこ誰かいない?」
善子「はい?こんなところに人がいるわけ…」
鞠莉「…いるね」
梨子「何者なんだろう…」
548: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:25:54.44 ID:9lQwFgJu
ランジュ「あら、あなたたち。ぱふぱふしていかない?」
千歌「ぱふぱふ?」
ランジュ「そう、気持ちいわよ?すべてをランジュに委ねちゃいなさい♪」
千歌「ぱふぱふ…って何?」
ランジュ「知らないの?でも無問題ラ。すぐにわかるわ」
千歌「え、でも」
ランジュ「いいからいいから」
ランジュ「こっち、ついて来なさい」
千歌「ぱふぱふ?」
ランジュ「そう、気持ちいわよ?すべてをランジュに委ねちゃいなさい♪」
千歌「ぱふぱふ…って何?」
ランジュ「知らないの?でも無問題ラ。すぐにわかるわ」
千歌「え、でも」
ランジュ「いいからいいから」
ランジュ「こっち、ついて来なさい」
549: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:30:50.94 ID:9lQwFgJu
曜「…行っちゃった」
ルビィ「いいの、ほっといて?」
果南「こんなところにいるなんていかにも怪しいはずなんだけど…」
鞠莉「なーんか悪い人じゃなさそうなんだよね」
花丸「邪悪な気配はまったく無いずら」
果南「まあ、ぱふぱふだし。千歌も知らないなら1回経験してみればいいんじゃないかな」
鞠莉「あら、果南は経験あるの?」
果南「…まあ」
鞠莉「あらあら、どこで経験したのかしらね?」
果南「別にいいでしょどこでも」
花丸「果南ちゃん…大人ずら」
ルビィ「いいの、ほっといて?」
果南「こんなところにいるなんていかにも怪しいはずなんだけど…」
鞠莉「なーんか悪い人じゃなさそうなんだよね」
花丸「邪悪な気配はまったく無いずら」
果南「まあ、ぱふぱふだし。千歌も知らないなら1回経験してみればいいんじゃないかな」
鞠莉「あら、果南は経験あるの?」
果南「…まあ」
鞠莉「あらあら、どこで経験したのかしらね?」
果南「別にいいでしょどこでも」
花丸「果南ちゃん…大人ずら」
550: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:34:38.43 ID:9lQwFgJu
ランジュ「じゃあ目をつぶってちょうだい」
ランジュ「ほら、緊張しなくていいのよ」シュル
ランジュ「力を抜いてリラックスして…」シュッ
ランジュ「きゃあっ、いい筋肉してるじゃない?たくさん旅をしてきた証拠ね」ギュ
ランジュ「大丈夫?きつくない?痛かったら遠慮しないで言ってね」ギュギュ
ランジュ「はい、準備できたわ。目を開けていいわよ♪」
千歌「…」
千歌「…え?」
ランジュ「ほら、緊張しなくていいのよ」シュル
ランジュ「力を抜いてリラックスして…」シュッ
ランジュ「きゃあっ、いい筋肉してるじゃない?たくさん旅をしてきた証拠ね」ギュ
ランジュ「大丈夫?きつくない?痛かったら遠慮しないで言ってね」ギュギュ
ランジュ「はい、準備できたわ。目を開けていいわよ♪」
千歌「…」
千歌「…え?」
551: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:38:01.34 ID:9lQwFgJu
ランジュ「ガッツで飛ぼうぜ、気分はヘブン!」
ランジュ「レッツぱふぱふカウントダウン!」
千歌「え、あの…」
ランジュ「3、2、1」
ランジュ「バンジーーーーー!」
千歌「わぁぁぁっっ!」
パフ~ン
パフ~ン
パフ~ンパフ~ン
パフパフ~ン
ランジュ「レッツぱふぱふカウントダウン!」
千歌「え、あの…」
ランジュ「3、2、1」
ランジュ「バンジーーーーー!」
千歌「わぁぁぁっっ!」
パフ~ン
パフ~ン
パフ~ンパフ~ン
パフパフ~ン
552: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:42:27.22 ID:9lQwFgJu
善子「…なにこれ」
ルビィ「千歌ちゃんがバンジージャンプしてる…」
花丸「確かにロープが伸縮する音がぱふーんって聞こえる気もするけど…」
曜「果南ちゃんもこれやったの?」
果南「おかしい…私の知ってるぱふぱふと違う…」
曜「でも面白そうだね。曜もやりたい!」
鞠莉「確かに。マリーも興味あるわ」
梨子「えぇ…ロープついててもこんな空から落ちるの怖くない?」
ルビィ「千歌ちゃんがバンジージャンプしてる…」
花丸「確かにロープが伸縮する音がぱふーんって聞こえる気もするけど…」
曜「果南ちゃんもこれやったの?」
果南「おかしい…私の知ってるぱふぱふと違う…」
曜「でも面白そうだね。曜もやりたい!」
鞠莉「確かに。マリーも興味あるわ」
梨子「えぇ…ロープついててもこんな空から落ちるの怖くない?」
553: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:47:22.42 ID:9lQwFgJu
千歌「怖かった…」
果南「よしよし」
曜「あのランジュって人どこ行っちゃったのかな?」
曜「次、曜がお願いしようと思ったのに」
鞠莉「いつの間にか消えちゃったわね…残念」
善子「やっぱり人じゃない何かなのかしら?」
曜「もしかしてぱふぱふの精霊かなにかだったり…」
千歌「もういいよ…先に進もうよ」
果南「よしよし」
曜「あのランジュって人どこ行っちゃったのかな?」
曜「次、曜がお願いしようと思ったのに」
鞠莉「いつの間にか消えちゃったわね…残念」
善子「やっぱり人じゃない何かなのかしら?」
曜「もしかしてぱふぱふの精霊かなにかだったり…」
千歌「もういいよ…先に進もうよ」
554: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/21(火) 22:50:50.57 ID:9lQwFgJu
───
曜「でっかい鉱石が取れたね!」
果南「これは…私は見たことないよ」
果南「プラチナやミスリルよりももっと硬い」
花丸「まさか…オリハルコン!?」
梨子「え、オリハルコンってあの伝説の神の金属と言われる?」
花丸「マルも本でしか見たことないけど…この色、硬さ、輝きは多分…」
梨子「伝説上のものだと思ってたけど、本当にあったんだ…」
善子「それほどの金属が眠ってるなんてさすが天空の島ね」
果南「これを材料にするとなると、すごい剣ができそうだよ!」
ルビィ「勇者の剣に一歩近づいたね♪」
鞠莉「千歌がぱふぱふという名のバンジージャンプをした甲斐もあったわね」
千歌「それ絶対必要なかったやつじゃん」
───
──
─
曜「でっかい鉱石が取れたね!」
果南「これは…私は見たことないよ」
果南「プラチナやミスリルよりももっと硬い」
花丸「まさか…オリハルコン!?」
梨子「え、オリハルコンってあの伝説の神の金属と言われる?」
花丸「マルも本でしか見たことないけど…この色、硬さ、輝きは多分…」
梨子「伝説上のものだと思ってたけど、本当にあったんだ…」
善子「それほどの金属が眠ってるなんてさすが天空の島ね」
果南「これを材料にするとなると、すごい剣ができそうだよ!」
ルビィ「勇者の剣に一歩近づいたね♪」
鞠莉「千歌がぱふぱふという名のバンジージャンプをした甲斐もあったわね」
千歌「それ絶対必要なかったやつじゃん」
───
──
─
557: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:31:09.75 ID:3fzBEKh2
ルビィ「サマディーも国全体が落ち込んでる感じだね…」
千歌「にぎやかなところだったのに…」
鞠莉「原因は、間違いなくあれでしょうね」
梨子「勇者の星…」
鞠莉「近づいてるって話は聞いていたけど、こんなに大きく見えるなんてね」
花丸「手を伸ばせば届いちゃんじゃないかって錯覚する近さずら」
ルビィ「勇者の星と言えば、ツバサさんが邪神を倒した後、ロトゼタシア全体を見守るために星になったって伝説があるけど…」
善子「あれがねえ…あの不気味さは見守るための存在には見えないんだけど」
梨子「これも魔王の誕生と関係があるのかどうか…」
曜「だんだん近づいてるってことは、このままだと落ちちゃうよね?」
果南「そうだね。そうなるときっとサマディーはデルカダールみたいになっちゃうかもしれない」
鞠莉「とはいえ私たちに何かできるかっていってもねぇ」
果南「なるべく早く魔王を倒すことだね」
千歌「にぎやかなところだったのに…」
鞠莉「原因は、間違いなくあれでしょうね」
梨子「勇者の星…」
鞠莉「近づいてるって話は聞いていたけど、こんなに大きく見えるなんてね」
花丸「手を伸ばせば届いちゃんじゃないかって錯覚する近さずら」
ルビィ「勇者の星と言えば、ツバサさんが邪神を倒した後、ロトゼタシア全体を見守るために星になったって伝説があるけど…」
善子「あれがねえ…あの不気味さは見守るための存在には見えないんだけど」
梨子「これも魔王の誕生と関係があるのかどうか…」
曜「だんだん近づいてるってことは、このままだと落ちちゃうよね?」
果南「そうだね。そうなるときっとサマディーはデルカダールみたいになっちゃうかもしれない」
鞠莉「とはいえ私たちに何かできるかっていってもねぇ」
果南「なるべく早く魔王を倒すことだね」
558: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:34:28.43 ID:3fzBEKh2
鞠莉「さてハンマーのことだけど…」
鞠莉「あら?」
にこ「あんたの力が必要なのよ!」
ミア「いやだ。行きたくない!」
ルビィ「王女様だ」
鞠莉「ちょうどいいところに」
鞠莉「おーい、にこっちー!」
にこ「誰よ、私をそんな呼び方するなんて…」
にこ「あ、あんたたちは!」
鞠莉「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
にこ「ちょうどいいわ。手伝ってちょうだい」
にこ「お願いなら後で聞いてあげるから」
鞠莉「あら?」
にこ「あんたの力が必要なのよ!」
ミア「いやだ。行きたくない!」
ルビィ「王女様だ」
鞠莉「ちょうどいいところに」
鞠莉「おーい、にこっちー!」
にこ「誰よ、私をそんな呼び方するなんて…」
にこ「あ、あんたたちは!」
鞠莉「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
にこ「ちょうどいいわ。手伝ってちょうだい」
にこ「お願いなら後で聞いてあげるから」
559: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:39:14.63 ID:3fzBEKh2
千歌「古代文字?」
にこ「そう。勇者の星の表面に文字が見えるでしょ?」
花丸「星の表面に文字…なかなか興味深い話ずら」
曜「うーん?ただの模様にしか見えないけどなぁ」
にこ「素人が見たらそうでも、学者に見てもらったら違うと思うのよ」
にこ「…ん?」
曜「なに?」
にこ「あんた、前千歌たちと会った時にはいなかったけど、どっかで会ったことある?」
曜「会ったこと…あるような、ないような…」
千歌「この子は曜ちゃん。デルカダールの王女だよ」
にこ「あー、思い出したわ!」
にこ「小さいころ、1回会ったことあるわね」
曜「サマディー…ああ、そうだ!」
曜「あの時会った王女はもっとお姉さんだったイメージだったからわからなかったや」
にこ「それはにこが成長してないって言いたいの?」
鞠莉「それより勇者の星のことでしょ?」
にこ「そう。勇者の星の表面に文字が見えるでしょ?」
花丸「星の表面に文字…なかなか興味深い話ずら」
曜「うーん?ただの模様にしか見えないけどなぁ」
にこ「素人が見たらそうでも、学者に見てもらったら違うと思うのよ」
にこ「…ん?」
曜「なに?」
にこ「あんた、前千歌たちと会った時にはいなかったけど、どっかで会ったことある?」
曜「会ったこと…あるような、ないような…」
千歌「この子は曜ちゃん。デルカダールの王女だよ」
にこ「あー、思い出したわ!」
にこ「小さいころ、1回会ったことあるわね」
曜「サマディー…ああ、そうだ!」
曜「あの時会った王女はもっとお姉さんだったイメージだったからわからなかったや」
にこ「それはにこが成長してないって言いたいの?」
鞠莉「それより勇者の星のことでしょ?」
560: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:43:07.62 ID:3fzBEKh2
にこ「そうね、話を戻すわ」
にこ「どうやらあれは古代文字らしいんだけどね。ここからじゃ遠くて読めないから、このミアって子を連れてもっと近くで調べるのよ」
ミア「だからボクは行かないって言ってるだろう」
鞠莉「この子は?」
にこ「うちの期待の若手学者よ」
にこ「こんなんだけど、特に言語に関する知識はすでに相当なものなのよ」
梨子「へ~、すごいんだね」
ミア「まあね。ボクにかかれば古代文字を読むのくらい余裕さ」
にこ「というわけでミアの護衛をお願いしたいの」
ミア「あんないつ落ちるかわからない星にさらに近づくなんてどうかしてるよ」
にこ「いつ落ちるかわからないからこそ、調べられることは調べて、防ぐ方法を探したいのよ」
にこ「サマディーを守るために、あんたの力が必要なの」
にこ「お願い、ミア。力を貸してくれないかしら」
ミア「…そこまで言われたらしょうがない」
ミア「だけどあの辺りは狂暴なモンスターも多いと聞く。ボクは戦闘は全然だからしっかり守ってくれよ?」
千歌「大丈夫。私たちに任せて!」
にこ「どうやらあれは古代文字らしいんだけどね。ここからじゃ遠くて読めないから、このミアって子を連れてもっと近くで調べるのよ」
ミア「だからボクは行かないって言ってるだろう」
鞠莉「この子は?」
にこ「うちの期待の若手学者よ」
にこ「こんなんだけど、特に言語に関する知識はすでに相当なものなのよ」
梨子「へ~、すごいんだね」
ミア「まあね。ボクにかかれば古代文字を読むのくらい余裕さ」
にこ「というわけでミアの護衛をお願いしたいの」
ミア「あんないつ落ちるかわからない星にさらに近づくなんてどうかしてるよ」
にこ「いつ落ちるかわからないからこそ、調べられることは調べて、防ぐ方法を探したいのよ」
にこ「サマディーを守るために、あんたの力が必要なの」
にこ「お願い、ミア。力を貸してくれないかしら」
ミア「…そこまで言われたらしょうがない」
ミア「だけどあの辺りは狂暴なモンスターも多いと聞く。ボクは戦闘は全然だからしっかり守ってくれよ?」
千歌「大丈夫。私たちに任せて!」
561: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:47:14.95 ID:3fzBEKh2
───
果南「ここがちょうど勇者の星の真下か…」
曜「ここから見る勇者の星はさらに大きいね」
にこ「ここはバラクバ石群。昔からこんな感じの石で囲まれた儀式的な場所らしいわ」
梨子「勇者の星の真下にこんな場所…何か関係あったりするのかな?」
にこ「どう、ミア?読める?」
ミア「Wait a moment。遠くて見にくい」
ミア「くっ…もう少し近ければ」
ミア「ん…おお、だんだん見えてきたぞ」
ミア「あの文字は、えっと」
ミア「ニ、ズ、ゼ、ル…」
ミア「ファ?」
果南「ここがちょうど勇者の星の真下か…」
曜「ここから見る勇者の星はさらに大きいね」
にこ「ここはバラクバ石群。昔からこんな感じの石で囲まれた儀式的な場所らしいわ」
梨子「勇者の星の真下にこんな場所…何か関係あったりするのかな?」
にこ「どう、ミア?読める?」
ミア「Wait a moment。遠くて見にくい」
ミア「くっ…もう少し近ければ」
ミア「ん…おお、だんだん見えてきたぞ」
ミア「あの文字は、えっと」
ミア「ニ、ズ、ゼ、ル…」
ミア「ファ?」
562: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:51:00.56 ID:3fzBEKh2
にこ「ニズゼルファ?なにそれ?」
ミア「さあ?ボクも聞いたことない言葉だ」
にこ「誰か知ってる?」
花丸「マルも初耳です…」
梨子「私も…」
にこ「うーん…誰も知らないか」
にこ「せっかく何かヒントになるかと思ったのに…」
にこ「まあいいわ、戻って詳しく調べましょ」
ミア「さあ?ボクも聞いたことない言葉だ」
にこ「誰か知ってる?」
花丸「マルも初耳です…」
梨子「私も…」
にこ「うーん…誰も知らないか」
にこ「せっかく何かヒントになるかと思ったのに…」
にこ「まあいいわ、戻って詳しく調べましょ」
563: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 22:56:24.38 ID:3fzBEKh2
善子「ねえ…あの勇者の星さっきより大きくなってない?」
千歌「見間違いじゃないよ!近づいてる」
にこ「まさか、このまま落ちてくるの!?」
ミア「Damn it、だから来たくなかったんだ!」
鞠莉「みんな、逃げるわよ!」
曜「逃げるってどこに!?」
鞠莉「できるだけ遠くに、よ!」
善子「無理よ、逃げきれない!」
千歌「見間違いじゃないよ!近づいてる」
にこ「まさか、このまま落ちてくるの!?」
ミア「Damn it、だから来たくなかったんだ!」
鞠莉「みんな、逃げるわよ!」
曜「逃げるってどこに!?」
鞠莉「できるだけ遠くに、よ!」
善子「無理よ、逃げきれない!」
564: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 23:00:04.34 ID:3fzBEKh2
果南「見て、勇者の星の近く!」
千歌「誰か…いる?」
善子「空を飛んで…魔物?」
曜「あんなの見たことないよ!?」
シュッ
梨子「勇者の星に攻撃した!?」
カッ
鞠莉「まさか…!」
バァーンッ
千歌「誰か…いる?」
善子「空を飛んで…魔物?」
曜「あんなの見たことないよ!?」
シュッ
梨子「勇者の星に攻撃した!?」
カッ
鞠莉「まさか…!」
バァーンッ
565: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 23:03:35.20 ID:3fzBEKh2
千歌「星が…消えた?」
ルビィ「今のは一体…」
果南「星を壊すなんてとんでもない攻撃だよね」
花丸「あれは敵か、味方か…」
にこ「何言ってんの」
にこ「サマディーが守られたのよ?救世主に決まってるじゃない!」
にこ「これで一安心ね」
にこ「勇者の星がなくなっちゃったってのは少し気になるところだけど…サマディーのみんなの方が大事だもの」
にこ「さあ、お城に戻るわよ」
ルビィ「今のは一体…」
果南「星を壊すなんてとんでもない攻撃だよね」
花丸「あれは敵か、味方か…」
にこ「何言ってんの」
にこ「サマディーが守られたのよ?救世主に決まってるじゃない!」
にこ「これで一安心ね」
にこ「勇者の星がなくなっちゃったってのは少し気になるところだけど…サマディーのみんなの方が大事だもの」
にこ「さあ、お城に戻るわよ」
566: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 23:10:11.50 ID:3fzBEKh2
───
にこ「結局、勇者の星に書いてあったニズゼルファっていう言葉からは何も分からなかったけど、結果オーライね」
梨子「気にはなるけど…私たちは魔王を倒すのが先だよね」
にこ「それで、あんたたちもなんか用事があるんだっけ?」
千歌「あ、そうだった」
千歌「私たちハンマーを探してるの」
にこ「ハンマー?」
鞠莉「大きな黒い鍛冶用のハンマーで、なんか伝説っぽいすごいやつなんだけど…」
にこ「伝説…ねえ」
にこ「あ、そういえば宝物庫にそんなのがあった気がするわ」
鞠莉「ほんと?」
にこ「ちょっと待ってて」
にこ「結局、勇者の星に書いてあったニズゼルファっていう言葉からは何も分からなかったけど、結果オーライね」
梨子「気にはなるけど…私たちは魔王を倒すのが先だよね」
にこ「それで、あんたたちもなんか用事があるんだっけ?」
千歌「あ、そうだった」
千歌「私たちハンマーを探してるの」
にこ「ハンマー?」
鞠莉「大きな黒い鍛冶用のハンマーで、なんか伝説っぽいすごいやつなんだけど…」
にこ「伝説…ねえ」
にこ「あ、そういえば宝物庫にそんなのがあった気がするわ」
鞠莉「ほんと?」
にこ「ちょっと待ってて」
567: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/22(水) 23:12:44.94 ID:3fzBEKh2
にこ「サマディーの国に昔から伝わるガイアのハンマーよ」
果南「これだ!」
曜「あそこで見たものと同じ!」
にこ「よくわからないけど、これが必要なのよね?」
にこ「お父様に許可は取ってきたわ。好きに使ってちょうだい」
千歌「ありがとう!にこさん」
にこ「あんたたち魔王を倒しに行くって話じゃない」
にこ「良い報告、待ってるわよ」
───
──
─
果南「これだ!」
曜「あそこで見たものと同じ!」
にこ「よくわからないけど、これが必要なのよね?」
にこ「お父様に許可は取ってきたわ。好きに使ってちょうだい」
千歌「ありがとう!にこさん」
にこ「あんたたち魔王を倒しに行くって話じゃない」
にこ「良い報告、待ってるわよ」
───
──
─
570: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:20:46.86 ID:0T4InFJy
鞠莉「ホットね~。さすが火山」
千歌「う~ん、だめだ。門に鍵がかかってるね」
果南「まあ、こんな立派な門がある時点で開いてても勝手に入るのはどうかと思うけど」
花丸「ヒノノギ火山は火の神様がいると言われているところらしいからね」
善子「管理してるのはホムラの里?開けてもらえるかお願いしに行かなきゃいけないみたいね」
千歌「ホムラと言えば蒸し風呂だね。まだあるかなぁ…」
鞠莉「なにそれ、マリーも入りたい!」
果南「そんなのんびりしていいのかな?」
鞠莉「汗臭さはレディーの敵よ。ほらほら早くいきましょう」
ルビィ「ホムラの里を治めているのは穂乃果さんって人だっけ。会うのはお風呂の後だね」
千歌「う~ん、だめだ。門に鍵がかかってるね」
果南「まあ、こんな立派な門がある時点で開いてても勝手に入るのはどうかと思うけど」
花丸「ヒノノギ火山は火の神様がいると言われているところらしいからね」
善子「管理してるのはホムラの里?開けてもらえるかお願いしに行かなきゃいけないみたいね」
千歌「ホムラと言えば蒸し風呂だね。まだあるかなぁ…」
鞠莉「なにそれ、マリーも入りたい!」
果南「そんなのんびりしていいのかな?」
鞠莉「汗臭さはレディーの敵よ。ほらほら早くいきましょう」
ルビィ「ホムラの里を治めているのは穂乃果さんって人だっけ。会うのはお風呂の後だね」
571: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:23:05.94 ID:0T4InFJy
───
穂乃果「ヒノノギ火山の鍛冶場?」
穂乃果「そんなのあったっけ?」
ルビィ「え、ないんですか?」
穂乃果「あ、ちょっと待って。どこかで見たような…」
穂乃果「えっと、こっちの本…?」パラパラ
穂乃果「あった!これかな?」
穂乃果「炎の山の頂にて聖なる種火を投げ入れし時、伝説の鍛冶場がよみがえるだろう…」
千歌「それだっ!」
千歌「私たちはそこに行きたいの!」
穂乃果「何のために?あそこは禁足地って言われてるんだよ」
穂乃果「人が入らないようにずっとふさいであるの」
千歌「魔王を、倒すために」
穂乃果「魔王…本当に倒してくれるんなら開けてあげたいところだけど…」
穂乃果「でも、ヒノノギ火山は今は…」
曜「なにかあるの?」
穂乃果「それは…」
穂乃果「…」
穂乃果「ヒノノギ火山の鍛冶場?」
穂乃果「そんなのあったっけ?」
ルビィ「え、ないんですか?」
穂乃果「あ、ちょっと待って。どこかで見たような…」
穂乃果「えっと、こっちの本…?」パラパラ
穂乃果「あった!これかな?」
穂乃果「炎の山の頂にて聖なる種火を投げ入れし時、伝説の鍛冶場がよみがえるだろう…」
千歌「それだっ!」
千歌「私たちはそこに行きたいの!」
穂乃果「何のために?あそこは禁足地って言われてるんだよ」
穂乃果「人が入らないようにずっとふさいであるの」
千歌「魔王を、倒すために」
穂乃果「魔王…本当に倒してくれるんなら開けてあげたいところだけど…」
穂乃果「でも、ヒノノギ火山は今は…」
曜「なにかあるの?」
穂乃果「それは…」
穂乃果「…」
572: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:29:29.98 ID:0T4InFJy
「魔物が…人食い火竜がでたー!!」
穂乃果「…っ!」
千歌「人食い火竜?」
ルビィ「確か前にホムラを困らせてったっていう…」
善子「あれ、でも穂乃果さんが倒したって聞いた気がするけど?」
穂乃果「あの時の火竜は倒したよ」
穂乃果「でも…あれは…」ダッ
善子「火竜のところに行くつもりね」
果南「追いかけよう」
穂乃果「…っ!」
千歌「人食い火竜?」
ルビィ「確か前にホムラを困らせてったっていう…」
善子「あれ、でも穂乃果さんが倒したって聞いた気がするけど?」
穂乃果「あの時の火竜は倒したよ」
穂乃果「でも…あれは…」ダッ
善子「火竜のところに行くつもりね」
果南「追いかけよう」
573: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:33:20.56 ID:0T4InFJy
「グルルァ!」
鞠莉「人食い火竜って呼ばれるだけはあるわね」
花丸「あんなのにかじられたらひとたまりもないずら」
果南「倒し損ねたのか、別のやつかは知らないけど」
果南「また出てきたなら倒すしかないよね」
穂乃果「待って」
果南「え?」
「グルルル…」
穂乃果「だめ」
穂乃果「お願い…戻って」
「グァルル!」ガシッ
穂乃果「きゃああっ!」
ルビィ「穂乃果さんが!」
曜「掴まれて飛んでっちゃった!」
果南「あっちはヒノノギ火山の方だね!門を開けてもらって取り返しに行かないと!」
鞠莉「人食い火竜って呼ばれるだけはあるわね」
花丸「あんなのにかじられたらひとたまりもないずら」
果南「倒し損ねたのか、別のやつかは知らないけど」
果南「また出てきたなら倒すしかないよね」
穂乃果「待って」
果南「え?」
「グルルル…」
穂乃果「だめ」
穂乃果「お願い…戻って」
「グァルル!」ガシッ
穂乃果「きゃああっ!」
ルビィ「穂乃果さんが!」
曜「掴まれて飛んでっちゃった!」
果南「あっちはヒノノギ火山の方だね!門を開けてもらって取り返しに行かないと!」
574: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:39:07.89 ID:0T4InFJy
───
善子「見つけたわ、火竜!」
「グルル…」
鞠莉「ヒノノギ火山の奥、ここがあなたの巣ってわけ?」
ルビィ「穂乃果さんは…」
曜「あ、あそこ!」
花丸「ひどい怪我…!」
梨子「マルちゃん、回復手伝って!」
花丸「うん」
善子「見つけたわ、火竜!」
「グルル…」
鞠莉「ヒノノギ火山の奥、ここがあなたの巣ってわけ?」
ルビィ「穂乃果さんは…」
曜「あ、あそこ!」
花丸「ひどい怪我…!」
梨子「マルちゃん、回復手伝って!」
花丸「うん」
575: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:43:43.51 ID:0T4InFJy
果南「私たちはこの人食い火竜の退治だね」
曜「放っておくとまたホムラの人が襲われちゃう」
鞠莉「あそこで穂乃果が戦うのを止めさせた理由も気になるけど」
鞠莉「この状況じゃ黙ってるわけにはいかないもの」
千歌「これ以上、手は出させないよ!」
善子「梨子ちゃんたちの方に攻撃がいかにように気を付けてよ?」
果南「わかってるよ。できるだけ私が引き付ける!」
「グォォァ!!」
曜「放っておくとまたホムラの人が襲われちゃう」
鞠莉「あそこで穂乃果が戦うのを止めさせた理由も気になるけど」
鞠莉「この状況じゃ黙ってるわけにはいかないもの」
千歌「これ以上、手は出させないよ!」
善子「梨子ちゃんたちの方に攻撃がいかにように気を付けてよ?」
果南「わかってるよ。できるだけ私が引き付ける!」
「グォォァ!!」
576: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:48:45.13 ID:0T4InFJy
───
果南「竜王斬り!」ズバン
「グギャァ…」バタリ
千歌「どうだ!」
鞠莉「穂乃果は?」
梨子「…」フルフル
千歌「そんな…」
花丸「傷が…深すぎたんだ」
花丸「回復呪文も効かない状態だった」
ルビィ「助け…られなかったの?」
果南「竜王斬り!」ズバン
「グギャァ…」バタリ
千歌「どうだ!」
鞠莉「穂乃果は?」
梨子「…」フルフル
千歌「そんな…」
花丸「傷が…深すぎたんだ」
花丸「回復呪文も効かない状態だった」
ルビィ「助け…られなかったの?」
577: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:53:24.00 ID:0T4InFJy
ピカー
千歌「なに?」
曜「火竜の中で何か光ってる…」
シュゥゥ
果南「女の子になった…?」
果南「一体どういうこと?」
梨子「多分…穂乃果さんの妹さんだよ」
千歌「どういうこと?」
梨子「亡くなる前に言ってたんだ。あの火竜は妹だって」
善子「人間が火竜になったってこと?」
梨子「詳しいことはわからないけど…そういうことだと思う」
鞠莉「そっか、だからあの時止めたんだ…」
果南「家族だから、手を出せなかった…」
善子「これ…どうすればいいのかしら」
鞠莉「ホムラに…知らせに行くしかないよね…」
千歌「なに?」
曜「火竜の中で何か光ってる…」
シュゥゥ
果南「女の子になった…?」
果南「一体どういうこと?」
梨子「多分…穂乃果さんの妹さんだよ」
千歌「どういうこと?」
梨子「亡くなる前に言ってたんだ。あの火竜は妹だって」
善子「人間が火竜になったってこと?」
梨子「詳しいことはわからないけど…そういうことだと思う」
鞠莉「そっか、だからあの時止めたんだ…」
果南「家族だから、手を出せなかった…」
善子「これ…どうすればいいのかしら」
鞠莉「ホムラに…知らせに行くしかないよね…」
578: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 22:57:19.99 ID:0T4InFJy
───
千歌「これで…よかったのかな?」
鞠莉「他にどうすればよかったっていうのよ…」
鞠莉「あの場では火竜を倒すしかなかったじゃない」
梨子「穂乃果さんの手記を見せてもらったけど、難しい話だよね」
梨子「人食い火竜は倒したけど、最期に吐いた瘴気による呪いで妹さんが火竜になってしまった…」
梨子「真実を映すというやたの鏡なら呪いを解けるかも…と試したけど、うまくいかない」
梨子「やたの鏡の力を完全に発揮させるためには、ラーのしずくというアイテムが必要らしい」
曜「やたの鏡は火竜の姿から戻る時に体の中で光ってたあれだよね」
善子「あれは穂乃果さんが持ってたもの。どこかのタイミングで火竜に食べられたんでしょうね」
ルビィ「そして、多分弱らせたおかげでやたの鏡の力が効いてくれたんじゃないかな…」
果南「この事情を知ってたとしても、私たちもラーのしずくを持ってないから結局火竜を倒すしかできなかったし…」
花丸「人の姿で最期を迎えたことをせめてもの救いにするしか…」
千歌「これで…よかったのかな?」
鞠莉「他にどうすればよかったっていうのよ…」
鞠莉「あの場では火竜を倒すしかなかったじゃない」
梨子「穂乃果さんの手記を見せてもらったけど、難しい話だよね」
梨子「人食い火竜は倒したけど、最期に吐いた瘴気による呪いで妹さんが火竜になってしまった…」
梨子「真実を映すというやたの鏡なら呪いを解けるかも…と試したけど、うまくいかない」
梨子「やたの鏡の力を完全に発揮させるためには、ラーのしずくというアイテムが必要らしい」
曜「やたの鏡は火竜の姿から戻る時に体の中で光ってたあれだよね」
善子「あれは穂乃果さんが持ってたもの。どこかのタイミングで火竜に食べられたんでしょうね」
ルビィ「そして、多分弱らせたおかげでやたの鏡の力が効いてくれたんじゃないかな…」
果南「この事情を知ってたとしても、私たちもラーのしずくを持ってないから結局火竜を倒すしかできなかったし…」
花丸「人の姿で最期を迎えたことをせめてもの救いにするしか…」
579: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:01:11.97 ID:0T4InFJy
千歌「…うん」
千歌「これ以上犠牲者を出さないためにも、魔王を倒しにいかないとね」
果南「そうだね。起きちゃったことはどうしようもないけど…」
果南「これから起きることを防ぐことはできる」
鞠莉「ホムラのことはこの国の人たちに任せて、私たちは私たちにできることをするだけ」
梨子「火竜を倒したお礼ってわけじゃないけど、禁足地の入り口の鍵ももらえたし」
善子「あんな熱い火山の中なんて何度も行きたいとこじゃないけどね」
曜「勇者の剣を作るために必要なことだもん」
曜「伝説の鍛冶場があるって言う禁足地、さっそく行ってみようよ」
千歌「これ以上犠牲者を出さないためにも、魔王を倒しにいかないとね」
果南「そうだね。起きちゃったことはどうしようもないけど…」
果南「これから起きることを防ぐことはできる」
鞠莉「ホムラのことはこの国の人たちに任せて、私たちは私たちにできることをするだけ」
梨子「火竜を倒したお礼ってわけじゃないけど、禁足地の入り口の鍵ももらえたし」
善子「あんな熱い火山の中なんて何度も行きたいとこじゃないけどね」
曜「勇者の剣を作るために必要なことだもん」
曜「伝説の鍛冶場があるって言う禁足地、さっそく行ってみようよ」
580: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:05:12.46 ID:0T4InFJy
───
善子「本当にここで合ってるの?」
善子「ただの火口にしか見えないんだけど…」
果南「一体どこに鍛冶場が…」
梨子「確か、聖なる種火を投げ入れるって言ってたっけ?」
千歌「これだよね?」
千歌「種火が反応してる…」
ルビィ「やっぱりここで合ってるんだね」
千歌「えーいっ」ポイ
曜「これで何が起きるんだろう?」
ゴゴゴゴ
曜「うわぁ!」
善子「本当にここで合ってるの?」
善子「ただの火口にしか見えないんだけど…」
果南「一体どこに鍛冶場が…」
梨子「確か、聖なる種火を投げ入れるって言ってたっけ?」
千歌「これだよね?」
千歌「種火が反応してる…」
ルビィ「やっぱりここで合ってるんだね」
千歌「えーいっ」ポイ
曜「これで何が起きるんだろう?」
ゴゴゴゴ
曜「うわぁ!」
581: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:08:58.63 ID:0T4InFJy
鞠莉「びっくり!マグマの中から鍛冶場が出てきたわ」
曜「これもあの時見た映像と同じだね」
梨子「昔の勇者たちが剣を作った伝説の鍛冶場…」
善子「なんとなく感じる…とんでもないものができそうな雰囲気ね」
花丸「素材となるオリハルコンと、鍛えるためのガイアのハンマー」
ルビィ「そして作業をする場所」
ルビィ「全部神の民の里で見た通りだよ」
果南「さあ千歌、私たちも勇者の剣を作ろう!」
千歌「うん!」
曜「これもあの時見た映像と同じだね」
梨子「昔の勇者たちが剣を作った伝説の鍛冶場…」
善子「なんとなく感じる…とんでもないものができそうな雰囲気ね」
花丸「素材となるオリハルコンと、鍛えるためのガイアのハンマー」
ルビィ「そして作業をする場所」
ルビィ「全部神の民の里で見た通りだよ」
果南「さあ千歌、私たちも勇者の剣を作ろう!」
千歌「うん!」
582: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:13:23.71 ID:0T4InFJy
千歌(鍛冶なんてやったことないのに…)カン
千歌(どこをどう叩けばいいかがわかる)カン
千歌(ガイアのハンマーが叩き方を教えてくれてるんだね)カーン
千歌(一振り一振り、オリハルコンに力が込められていく…)キン
千歌「ふぅ…」
果南「千歌、代わるよ」
千歌「え、でも…」
果南「勇者だけじゃなきゃ作れないってわけじゃないでしょ?」
果南「神の民の里で見た時も、ツバサさん以外の2人も打ってたし」
果南「私も一緒に作りたいんだ」
千歌(どこをどう叩けばいいかがわかる)カン
千歌(ガイアのハンマーが叩き方を教えてくれてるんだね)カーン
千歌(一振り一振り、オリハルコンに力が込められていく…)キン
千歌「ふぅ…」
果南「千歌、代わるよ」
千歌「え、でも…」
果南「勇者だけじゃなきゃ作れないってわけじゃないでしょ?」
果南「神の民の里で見た時も、ツバサさん以外の2人も打ってたし」
果南「私も一緒に作りたいんだ」
583: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:17:44.99 ID:0T4InFJy
鞠莉「あ、果南ずるーい」
鞠莉「マリーだってやりたいわ」
善子「ここまで一緒にやってきたんだし、最後まで手伝わせなさいよ」
ルビィ「千歌ちゃんには仲間がたくさんいるんだよ」
梨子「私たちも力になりたいの」
花丸「マルも力は少ないけど、思いを込めるよ」
曜「みんなで力を合わせよう!」
千歌「みんな…ありがとう!」
鞠莉「マリーだってやりたいわ」
善子「ここまで一緒にやってきたんだし、最後まで手伝わせなさいよ」
ルビィ「千歌ちゃんには仲間がたくさんいるんだよ」
梨子「私たちも力になりたいの」
花丸「マルも力は少ないけど、思いを込めるよ」
曜「みんなで力を合わせよう!」
千歌「みんな…ありがとう!」
584: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/23(木) 23:20:56.36 ID:0T4InFJy
───
善子「これでいいのかしら?」
千歌「剣の形にはなったけど…」
ルビィ「千歌ちゃん、持ってみて」
千歌「うん」スッ
千歌(手にしっくりくる…こんな剣初めてだ)
ピカー
梨子「千歌ちゃんの紋章と剣が反応してるよ」
千歌「勇者の剣に…チカラを!」
ピシャン
花丸「わっ!」
善子「雷!?」
ルビィ「千歌ちゃん大丈夫!?」
千歌「うん、あの雷が剣にパワーをくれたんだ」
果南「刀身が光って…」
千歌「勇者の剣…完成だよ!」
───
──
─
善子「これでいいのかしら?」
千歌「剣の形にはなったけど…」
ルビィ「千歌ちゃん、持ってみて」
千歌「うん」スッ
千歌(手にしっくりくる…こんな剣初めてだ)
ピカー
梨子「千歌ちゃんの紋章と剣が反応してるよ」
千歌「勇者の剣に…チカラを!」
ピシャン
花丸「わっ!」
善子「雷!?」
ルビィ「千歌ちゃん大丈夫!?」
千歌「うん、あの雷が剣にパワーをくれたんだ」
果南「刀身が光って…」
千歌「勇者の剣…完成だよ!」
───
──
─
587: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 20:43:51.34 ID:bo6J/Id+
果南「いよいよ魔王の城、天空魔城に乗り込むときだね」
梨子「ただでさえ空に浮いていて普通の人は届かないのに…」
花丸「神の乗り物、ケトスの力を借りても、バリアがあって中には入れない」
鞠莉「ガードが堅いにもほどがあるわね」
ルビィ「でも、勇者の剣を持った千歌ちゃんならきっと…」
千歌「うん。今なら届くよ」
千歌「行くよ、ケトス」
曜「魔王の城に突入だー」
梨子「ただでさえ空に浮いていて普通の人は届かないのに…」
花丸「神の乗り物、ケトスの力を借りても、バリアがあって中には入れない」
鞠莉「ガードが堅いにもほどがあるわね」
ルビィ「でも、勇者の剣を持った千歌ちゃんならきっと…」
千歌「うん。今なら届くよ」
千歌「行くよ、ケトス」
曜「魔王の城に突入だー」
588: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 20:46:14.39 ID:bo6J/Id+
千歌「勇者の剣よ、力を貸して!」シュッ
パリーン
曜「おおっ、バリアが消えた!」
梨子「これで天空魔城に入れるね」
善子「さあ魔王のアジトよ」
善子「どんな敵や罠があるかもわからない、慎重に行くわよ」
梨子「よっちゃんがそれ言っても…」
鞠莉「ヨハネは割とつっぱしったり、ドジしちゃうタイプなのにね」
善子「う、うるさい!」
善子「せっかく気合を入れてるのにさ」
果南「でも、まあ実際さ、まだ残ってる六軍王とかもいるかもしれないし」
果南「用心するに越したことはないよね」
善子「そうそう、果南ちゃんの言う通り」
パリーン
曜「おおっ、バリアが消えた!」
梨子「これで天空魔城に入れるね」
善子「さあ魔王のアジトよ」
善子「どんな敵や罠があるかもわからない、慎重に行くわよ」
梨子「よっちゃんがそれ言っても…」
鞠莉「ヨハネは割とつっぱしったり、ドジしちゃうタイプなのにね」
善子「う、うるさい!」
善子「せっかく気合を入れてるのにさ」
果南「でも、まあ実際さ、まだ残ってる六軍王とかもいるかもしれないし」
果南「用心するに越したことはないよね」
善子「そうそう、果南ちゃんの言う通り」
589: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 20:48:23.83 ID:bo6J/Id+
「そこまでだ」
鞠莉「誰!?」
「貴様らが我が同胞を破ってきた勇者と仲間たちだな」
「我が名は邪竜軍王ガリンガ」
「この天空魔城の門を預かる身として、これ以上ウルノーガ様に近づけさせるわけにはいかぬ」
善子「あ、あんたは…」
曜「知ってるの?」
善子「私が前に戦ったやつよ」
「む、そこの小娘は…」
「あの状況で生きていたのか…まあどうでもよい」
「この場で全員血祭りにあげてやろう!」
鞠莉「誰!?」
「貴様らが我が同胞を破ってきた勇者と仲間たちだな」
「我が名は邪竜軍王ガリンガ」
「この天空魔城の門を預かる身として、これ以上ウルノーガ様に近づけさせるわけにはいかぬ」
善子「あ、あんたは…」
曜「知ってるの?」
善子「私が前に戦ったやつよ」
「む、そこの小娘は…」
「あの状況で生きていたのか…まあどうでもよい」
「この場で全員血祭りにあげてやろう!」
590: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 20:53:19.15 ID:bo6J/Id+
ルビィ「守りを固めるよ、スクルト」
鞠莉「曜、攻めるわよ!バイキルト!」
「無駄だ…青の衝撃」シュン
梨子「魔法での強化が…消された?」
千歌「そんな…」
曜「だったらそのまま攻撃を…!」
「ふん、その程度」
「食らえ、我が必殺剣!」シュイン、ズババン
果南「あれはヤバイっ」ガガガッ
果南「ぐぅっ」
「む…防御に徹したとはいえ、我が剣を受け切って倒れぬとは…」
果南「さすがにきついねこれ…」フラッ
鞠莉「曜、攻めるわよ!バイキルト!」
「無駄だ…青の衝撃」シュン
梨子「魔法での強化が…消された?」
千歌「そんな…」
曜「だったらそのまま攻撃を…!」
「ふん、その程度」
「食らえ、我が必殺剣!」シュイン、ズババン
果南「あれはヤバイっ」ガガガッ
果南「ぐぅっ」
「む…防御に徹したとはいえ、我が剣を受け切って倒れぬとは…」
果南「さすがにきついねこれ…」フラッ
591: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 20:57:16.68 ID:bo6J/Id+
善子「こっちの番よ、パワフルスロー!」
鞠莉「極竜打ち!」
「その程度の攻撃で攻略できると思うか!」
鞠莉「ふん、私たちにはチームワークがあるのよ」
曜「隙ありっ、しんくうげり!」
「ぐっ」
鞠莉「体勢を崩したわ!」
梨子「消されないよう攻撃の直前に、ルカニ」
ルビィ「バイキルト」
善子「千歌ちゃん、決めちゃいなさい!」
千歌「食らえ、ストームスラッシュ!」シュバッ
「ぐぁぁっ…」
曜「どうだっ」
鞠莉「極竜打ち!」
「その程度の攻撃で攻略できると思うか!」
鞠莉「ふん、私たちにはチームワークがあるのよ」
曜「隙ありっ、しんくうげり!」
「ぐっ」
鞠莉「体勢を崩したわ!」
梨子「消されないよう攻撃の直前に、ルカニ」
ルビィ「バイキルト」
善子「千歌ちゃん、決めちゃいなさい!」
千歌「食らえ、ストームスラッシュ!」シュバッ
「ぐぁぁっ…」
曜「どうだっ」
592: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:01:26.76 ID:bo6J/Id+
「まさか私が人間に敗れるなんて…」
「これが、勇者の力か」
「だが、いくらあがこうとももう遅い…世界は魔王様のものだ…」
千歌「そんなことさせないよ!」
善子「魔王も倒して、平和な世界を取り戻すんだから」
「ぐっ…」ガクン
ルビィ「…あ、ブルーオーブだ」
梨子「これで六軍王も5人目だね」
果南「最後の1人は…おそらく…」
「これが、勇者の力か」
「だが、いくらあがこうとももう遅い…世界は魔王様のものだ…」
千歌「そんなことさせないよ!」
善子「魔王も倒して、平和な世界を取り戻すんだから」
「ぐっ…」ガクン
ルビィ「…あ、ブルーオーブだ」
梨子「これで六軍王も5人目だね」
果南「最後の1人は…おそらく…」
593: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:04:32.34 ID:bo6J/Id+
───
「ひっく…ぐす…」
曜「誰か…泣いてる?」
果南「まさか。こんなところに人間なんているわけないし」
花丸「あ、あそこにいるのって!」
ルビィ「お姉…ちゃん?」
「この声は…ルビィ?」
「ああ、よかった。みんなもいる」
千歌「ダイヤちゃん…」
善子「嘘でしょ?」
「ひっく…ぐす…」
曜「誰か…泣いてる?」
果南「まさか。こんなところに人間なんているわけないし」
花丸「あ、あそこにいるのって!」
ルビィ「お姉…ちゃん?」
「この声は…ルビィ?」
「ああ、よかった。みんなもいる」
千歌「ダイヤちゃん…」
善子「嘘でしょ?」
594: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:09:33.84 ID:bo6J/Id+
「千歌ちゃん、会いたかったわ」
「それでね、あなたにお願いがあるの」
「今すぐ…死んでくれないかな」
千歌「え…」
「あなたたちを守ったせいで私は死んでしまったの」
「それなのにあなたたちは生きている。それって不公平だと思わない?」
「私はもっと生きていたかったのに…」
「あなたたちのせいで…」
「だから…命をもって償ってちょうだい!」
「それでね、あなたにお願いがあるの」
「今すぐ…死んでくれないかな」
千歌「え…」
「あなたたちを守ったせいで私は死んでしまったの」
「それなのにあなたたちは生きている。それって不公平だと思わない?」
「私はもっと生きていたかったのに…」
「あなたたちのせいで…」
「だから…命をもって償ってちょうだい!」
595: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:14:24.69 ID:bo6J/Id+
ルビィ「違う」
ルビィ「こんなのお姉ちゃんじゃない」
「ルビィ、何を言っているの?私はダイヤよ」
ルビィ「お姉ちゃんは自分の選択を決して後悔していない」
ルビィ「私のお姉ちゃんの姿で、声で、変なこと言わないで」
ルビィ「消えて」
「ああ、あああ…!」シュー
ルビィ「…」
ルビィ「こんなのお姉ちゃんじゃない」
「ルビィ、何を言っているの?私はダイヤよ」
ルビィ「お姉ちゃんは自分の選択を決して後悔していない」
ルビィ「私のお姉ちゃんの姿で、声で、変なこと言わないで」
ルビィ「消えて」
「ああ、あああ…!」シュー
ルビィ「…」
596: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:17:14.41 ID:bo6J/Id+
絵里「ふふ…さすがにこんなのは効かないか」
果南「絵里…なんだよね」
絵里「久しぶりね、果南」
果南「その姿は…」
絵里「どう、この身体、この魔力。強そうじゃない?」
絵里「ウルノーガ様の力でこうなったのよ」
果南「賢くて、可愛かったのに、そんな魔物の姿になっちゃって…」
果南「やっぱり…あんたが最後の六軍王なんだね」
絵里「そう、今の私は魔軍司令絵里よ」
絵里「果南、今ならあなたなんてひねりつぶせるわ」
果南「絵里…なんだよね」
絵里「久しぶりね、果南」
果南「その姿は…」
絵里「どう、この身体、この魔力。強そうじゃない?」
絵里「ウルノーガ様の力でこうなったのよ」
果南「賢くて、可愛かったのに、そんな魔物の姿になっちゃって…」
果南「やっぱり…あんたが最後の六軍王なんだね」
絵里「そう、今の私は魔軍司令絵里よ」
絵里「果南、今ならあなたなんてひねりつぶせるわ」
597: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:20:49.40 ID:bo6J/Id+
絵里「勇者千歌と仲間たちよ」
絵里「まさか六軍王がみんなやられるとは思わなかったわ」
絵里「だけどこの先はウルノーガ様がいらっしゃる場所。ここらでご退場いただきましょう」
善子「悪いけどそのウルノーガに用があるのよ」
絵里「まあ、そうでしょうね」
絵里「だからあなたたちを倒して、ウルノーガ様への供物とするわ。シルバースパーク!」バチン
果南「あぁっ!」
花丸「大丈夫?ベホマラー」
絵里「まさか六軍王がみんなやられるとは思わなかったわ」
絵里「だけどこの先はウルノーガ様がいらっしゃる場所。ここらでご退場いただきましょう」
善子「悪いけどそのウルノーガに用があるのよ」
絵里「まあ、そうでしょうね」
絵里「だからあなたたちを倒して、ウルノーガ様への供物とするわ。シルバースパーク!」バチン
果南「あぁっ!」
花丸「大丈夫?ベホマラー」
598: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:26:09.64 ID:bo6J/Id+
果南「どうして、こんなことに…」
絵里「どうして?」
絵里「あなたのせいよ」
果南「私の?」
絵里「そう。あなたはデルカダール騎士団に入った途端、どんどん頭角を現して」
絵里「気づいたら私と同じ立場になっていた」
絵里「人々の話題に上がるのはみんな果南のことばっかり」
絵里「私は影になっていった…」
絵里「私は…あなたのようになりたかった…」
絵里「でも…ウルノーガ様は私のことを認めてくれる」
絵里「ここが私の居場所!」
絵里「どうして?」
絵里「あなたのせいよ」
果南「私の?」
絵里「そう。あなたはデルカダール騎士団に入った途端、どんどん頭角を現して」
絵里「気づいたら私と同じ立場になっていた」
絵里「人々の話題に上がるのはみんな果南のことばっかり」
絵里「私は影になっていった…」
絵里「私は…あなたのようになりたかった…」
絵里「でも…ウルノーガ様は私のことを認めてくれる」
絵里「ここが私の居場所!」
599: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:33:36.53 ID:bo6J/Id+
曜「違うよ!」
曜「絵里ちゃんも果南ちゃんも同じくらいみんなからほめられてた!」
曜「デルカダール自慢のコンビだって!」
曜「お願い、絵里ちゃん、元に戻って!」
果南「私は騎士団に入ってから、ずっと絵里の背中を追ってきた」
果南「絵里が、私の光だったんだよ!」
絵里「果南…」
果南「だから、絵里…」
曜「絵里ちゃんも果南ちゃんも同じくらいみんなからほめられてた!」
曜「デルカダール自慢のコンビだって!」
曜「お願い、絵里ちゃん、元に戻って!」
果南「私は騎士団に入ってから、ずっと絵里の背中を追ってきた」
果南「絵里が、私の光だったんだよ!」
絵里「果南…」
果南「だから、絵里…」
600: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:37:46.56 ID:bo6J/Id+
絵里「ああ…あぁぁ」
絵里「今すぐこいつらを殺せ」
絵里「違う…わたしは…」
絵里「私はウルノーガ様の」
絵里「わたし、は…デルカダールの…」
果南「何…言ってるの?」
曜「元の絵里ちゃん?」
ルビィ「自分の中で2つの心が戦ってるんだ…」
果南「絵里!戻ってきて!」
絵里「もう戻れない。私は魔軍司令」
絵里「い…や」
絵里「私は力を求め、人を捨てた」
絵里「弱き心は消してしまおう」
絵里「今すぐこいつらを殺せ」
絵里「違う…わたしは…」
絵里「私はウルノーガ様の」
絵里「わたし、は…デルカダールの…」
果南「何…言ってるの?」
曜「元の絵里ちゃん?」
ルビィ「自分の中で2つの心が戦ってるんだ…」
果南「絵里!戻ってきて!」
絵里「もう戻れない。私は魔軍司令」
絵里「い…や」
絵里「私は力を求め、人を捨てた」
絵里「弱き心は消してしまおう」
601: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:43:45.38 ID:bo6J/Id+
絵里「かなん…おねがい…わたしを、ころし…て」
絵里「邪魔をするな」
絵里「わたしが…きえちゃう、まえに…」
果南「でもっ…」
絵里「はや、く…人の、こころが…あるうちに…」
果南「…っ」
果南「雷神むそう!」バババン
絵里「ありが…とう…」
絵里「みんな…ごめんなさい…」カクン
果南「…」
曜「…」
花丸「…この人もかすみちゃんと同じ、負の感情をウルノーガに利用されたんだろうね」
鞠莉「出てきたのはシルバーオーブ…全部そろったね」
梨子「六軍王は全員いなくなった」
善子「残るは、ウルノーガ1人」
千歌「…行こう。全部、終わらせよう」
絵里「邪魔をするな」
絵里「わたしが…きえちゃう、まえに…」
果南「でもっ…」
絵里「はや、く…人の、こころが…あるうちに…」
果南「…っ」
果南「雷神むそう!」バババン
絵里「ありが…とう…」
絵里「みんな…ごめんなさい…」カクン
果南「…」
曜「…」
花丸「…この人もかすみちゃんと同じ、負の感情をウルノーガに利用されたんだろうね」
鞠莉「出てきたのはシルバーオーブ…全部そろったね」
梨子「六軍王は全員いなくなった」
善子「残るは、ウルノーガ1人」
千歌「…行こう。全部、終わらせよう」
602: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:47:12.59 ID:bo6J/Id+
───
「来たか…勇者よ」
「我こそは、全世界の王、ウルノーガ」
千歌「…」
「…気に入らん」
「なぜ希望などという下らぬ幻想にすがるのか」
千歌「違う、幻想なんかじゃない!」
千歌「希望があるから、みんな明日に向かうんだ!」
「…そうか。勇者の存在が希望か」
「ならば貴様らを倒し、世界中を絶望に染めてやろう」
「来たか…勇者よ」
「我こそは、全世界の王、ウルノーガ」
千歌「…」
「…気に入らん」
「なぜ希望などという下らぬ幻想にすがるのか」
千歌「違う、幻想なんかじゃない!」
千歌「希望があるから、みんな明日に向かうんだ!」
「…そうか。勇者の存在が希望か」
「ならば貴様らを倒し、世界中を絶望に染めてやろう」
603: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:51:28.56 ID:bo6J/Id+
「パープルシャドウ」
曜「増えた!?」
果南「まさかゾルデと同じ技を…」
曜「これどうすればいいの!?」
果南「分身の方から一斉に片付けちゃおう!」
曜「おっけー。タイガークロー!」
ルビィ「メラゾーマ!」
梨子「ドルモーア!」
鞠莉「アモーレショット!」
曜「増えた!?」
果南「まさかゾルデと同じ技を…」
曜「これどうすればいいの!?」
果南「分身の方から一斉に片付けちゃおう!」
曜「おっけー。タイガークロー!」
ルビィ「メラゾーマ!」
梨子「ドルモーア!」
鞠莉「アモーレショット!」
604: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:54:02.05 ID:bo6J/Id+
「ふん、分身が消えようとも…シルバースパーク」
千歌「ギガスラッシュ!」
シュパン
千歌「どうだ!」
「我が技を相殺…」
「そうか、勇者の剣…城のバリアを突破できたのはそれか」
「だが…紛い物。我が魔王の剣こそ真に大樹の力を込めた物」
千歌「これは私たちの思いを込めた剣なんだ!」
千歌「本物にも負けないよ!」
千歌「ギガスラッシュ!」
シュパン
千歌「どうだ!」
「我が技を相殺…」
「そうか、勇者の剣…城のバリアを突破できたのはそれか」
「だが…紛い物。我が魔王の剣こそ真に大樹の力を込めた物」
千歌「これは私たちの思いを込めた剣なんだ!」
千歌「本物にも負けないよ!」
605: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 21:57:41.72 ID:bo6J/Id+
「ならば力の元を奪ってやろう、ギガマホトラ」
花丸「これは、魔力が吸われる…!」
梨子「もしかして六軍王の技を全部使えるって言うの?」
「六軍王は我が力を分け与えたもの。我がその力を扱えるのは当然だろう?」
ルビィ「祈りよ届け…女神の息吹」
梨子「魔力が戻ってくる…ありがとうルビィちゃん!」
「邪魔な小娘め、ゴールドアストロン」
果南「おっとルビィ危ない」ピキン
ガシャン
果南「盾が金色にコーティングされちゃったなぁ…」
果南「でも攻撃のパターンがわかってれば、対応もできるよ」
花丸「これは、魔力が吸われる…!」
梨子「もしかして六軍王の技を全部使えるって言うの?」
「六軍王は我が力を分け与えたもの。我がその力を扱えるのは当然だろう?」
ルビィ「祈りよ届け…女神の息吹」
梨子「魔力が戻ってくる…ありがとうルビィちゃん!」
「邪魔な小娘め、ゴールドアストロン」
果南「おっとルビィ危ない」ピキン
ガシャン
果南「盾が金色にコーティングされちゃったなぁ…」
果南「でも攻撃のパターンがわかってれば、対応もできるよ」
606: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:01:17.73 ID:bo6J/Id+
「これは回避できまい。クリムゾンミスト」
鞠莉「この霧の中は動きにくいから、ダメージを受けやすくなるよ!」
花丸「だったら防御を固めれば…マジックバリア」
ルビィ「スクルト」
「ならば青の衝撃」シュゥッ
梨子「やっぱりそう来るよね…」
「強化魔法など無駄なこと」
鞠莉「攻撃パターンはそれで終わり?」
「甘く見るな。まだ手はいくらでも…」
鞠莉「この霧の中は動きにくいから、ダメージを受けやすくなるよ!」
花丸「だったら防御を固めれば…マジックバリア」
ルビィ「スクルト」
「ならば青の衝撃」シュゥッ
梨子「やっぱりそう来るよね…」
「強化魔法など無駄なこと」
鞠莉「攻撃パターンはそれで終わり?」
「甘く見るな。まだ手はいくらでも…」
607: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:03:03.64 ID:bo6J/Id+
「む、1人いない…?」
善子「油断したわね」
善子「アサシンアタック!」グッ
「いつの間に背後に…!」
千歌「今だっ!」
千歌「ギガデイン!」ビシャン
「ぐぁっ…」ガク
「我に、膝をつかせるとは…」
千歌「どうだ!このまま…」
善子「油断したわね」
善子「アサシンアタック!」グッ
「いつの間に背後に…!」
千歌「今だっ!」
千歌「ギガデイン!」ビシャン
「ぐぁっ…」ガク
「我に、膝をつかせるとは…」
千歌「どうだ!このまま…」
608: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:07:13.58 ID:bo6J/Id+
「だが、我が力はこんなものじゃない」
「我こそは万物の頂点、魔王ウルノーガなり!」
カッ
鞠莉「な、なに…」
ルビィ「魔王の剣の力が強くなってく…」
ドシュ
曜「お城の天井が吹っ飛んだ…」
曜「これ、ヤバそうじゃない?」
「我こそは万物の頂点、魔王ウルノーガなり!」
カッ
鞠莉「な、なに…」
ルビィ「魔王の剣の力が強くなってく…」
ドシュ
曜「お城の天井が吹っ飛んだ…」
曜「これ、ヤバそうじゃない?」
609: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:10:31.69 ID:bo6J/Id+
善子「待って待って。何あの姿」
花丸「人と竜、2つの顔と上半身、それをつなぐ竜のような長い身体…」
梨子「これまでのどの魔物より大きい…」
果南「本格的に化け物だね…」
鞠莉「あれがウルノーガの本気だっていうの!?」
「忌まわしき勇者どもよ…」
「我が手によって永遠の闇に堕ちるがいい!」
鞠莉「頭が2つあるなら二手に分かれましょう!」
花丸「人と竜、2つの顔と上半身、それをつなぐ竜のような長い身体…」
梨子「これまでのどの魔物より大きい…」
果南「本格的に化け物だね…」
鞠莉「あれがウルノーガの本気だっていうの!?」
「忌まわしき勇者どもよ…」
「我が手によって永遠の闇に堕ちるがいい!」
鞠莉「頭が2つあるなら二手に分かれましょう!」
610: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:16:20.55 ID:bo6J/Id+
千歌「人型の方は任せて、つるぎのまい!」
果南「千歌に続くよ、蒼天魔斬!」
「イオナズン」
果南「ぐっ…」
鞠莉「このくらいならファイトよみんな!そ~れ、ハッスルハッスル~♪」
果南「サンキュ、鞠莉」
ルビィ「魔法でくるなら、マジックバリア!」
鞠莉「ガンガン攻めるわよ、ゆうしゃのまい!」
果南「千歌に続くよ、蒼天魔斬!」
「イオナズン」
果南「ぐっ…」
鞠莉「このくらいならファイトよみんな!そ~れ、ハッスルハッスル~♪」
果南「サンキュ、鞠莉」
ルビィ「魔法でくるなら、マジックバリア!」
鞠莉「ガンガン攻めるわよ、ゆうしゃのまい!」
611: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:19:44.36 ID:bo6J/Id+
善子「こっちの竜っぽいほうはヨハネたちが!」
曜「いっけぇー、ゴールドサイクロン!」
善子「煌めけ、シャインスコ…」
ガブ
善子「きゃあぁぁっ!」
梨子「うそ…よっちゃんが、食べられた…」
曜「このっ、吐き出せ!ウィングブロウ!」ガシガシ
梨子「マヒャド!」
ペッ
善子「あぅっ」
花丸「大丈夫!?」
善子「おえっ…丸呑みでまだ助かったわ…」
花丸「毒が回ってるね…キアリー」
善子「くっ、お返しよデュアルカッター!」
曜「いっけぇー、ゴールドサイクロン!」
善子「煌めけ、シャインスコ…」
ガブ
善子「きゃあぁぁっ!」
梨子「うそ…よっちゃんが、食べられた…」
曜「このっ、吐き出せ!ウィングブロウ!」ガシガシ
梨子「マヒャド!」
ペッ
善子「あぅっ」
花丸「大丈夫!?」
善子「おえっ…丸呑みでまだ助かったわ…」
花丸「毒が回ってるね…キアリー」
善子「くっ、お返しよデュアルカッター!」
612: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:24:54.52 ID:bo6J/Id+
───
千歌「はぁっ、はぁっ…」
鞠莉「だいぶダメージは与えたはずだけど…」
曜「2体が集まったよ!」
果南「どうする気…?」
「地獄陣」
鞠莉「なに…?」
善子「…これは!」
善子「…ジバリア系よ、足元に気を付けて!」
梨子「え!?」
ドドン
梨子「いやぁぁっ!」
千歌「はぁっ、はぁっ…」
鞠莉「だいぶダメージは与えたはずだけど…」
曜「2体が集まったよ!」
果南「どうする気…?」
「地獄陣」
鞠莉「なに…?」
善子「…これは!」
善子「…ジバリア系よ、足元に気を付けて!」
梨子「え!?」
ドドン
梨子「いやぁぁっ!」
613: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:29:33.05 ID:bo6J/Id+
千歌(ウルノーガの地獄陣で体勢を崩され)
千歌(それに合わせて2体とも攻撃をくりだしてきた)
千歌(上と下からの同時攻撃に防御も回復も追いつかなくて…)
千歌(みんなはだんだん倒れていった…)
千歌「そんな…」
「ドルモーア」
千歌「ああぁっ!」ガク
「勇者たちよ…止めを刺してやろう」
「そして世界をわが手に…」
千歌(それに合わせて2体とも攻撃をくりだしてきた)
千歌(上と下からの同時攻撃に防御も回復も追いつかなくて…)
千歌(みんなはだんだん倒れていった…)
千歌「そんな…」
「ドルモーア」
千歌「ああぁっ!」ガク
「勇者たちよ…止めを刺してやろう」
「そして世界をわが手に…」
614: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:33:49.44 ID:bo6J/Id+
ルビィ(お姉ちゃん…)
ルビィ(私たち、ここまでなの?)
ルビィ(…違うよね?)
ルビィ(お姉ちゃんが諦めなかったから今のみんながある)
ルビィ(最後まで、できることを…!)
ルビィ「ラムダの祈りよ…みんなに届け」スゥー
千歌「まだ…」
果南「私たちは…負けない!」
梨子「そう、だね…」
鞠莉「こんなところで終わってられないわ」
善子「私たちは勝つ」
花丸「信じてくれるみんなの為に」
曜「世界に平和を取り戻すんだ!」
ルビィ(私たち、ここまでなの?)
ルビィ(…違うよね?)
ルビィ(お姉ちゃんが諦めなかったから今のみんながある)
ルビィ(最後まで、できることを…!)
ルビィ「ラムダの祈りよ…みんなに届け」スゥー
千歌「まだ…」
果南「私たちは…負けない!」
梨子「そう、だね…」
鞠莉「こんなところで終わってられないわ」
善子「私たちは勝つ」
花丸「信じてくれるみんなの為に」
曜「世界に平和を取り戻すんだ!」
615: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:36:49.69 ID:bo6J/Id+
「まだ立ち上がる気力があるか…だがその傷ついた身体で何ができる」
「終わりだ、ジゴスパーク」
果南「攻撃は通さない!パラディンガード!」
「どこからその力が…!」
花丸「癒しの力よ、ベホマズン!」
ルビィ「ありがとう、マルちゃん」
鞠莉「向こうも弱ってるはず」
曜「千歌ちゃん、いける?」
梨子「私たちの力、受けとって!」
善子「正義の雷を轟かせちゃいなさい!」
千歌「うんっ!」
「終わりだ、ジゴスパーク」
果南「攻撃は通さない!パラディンガード!」
「どこからその力が…!」
花丸「癒しの力よ、ベホマズン!」
ルビィ「ありがとう、マルちゃん」
鞠莉「向こうも弱ってるはず」
曜「千歌ちゃん、いける?」
梨子「私たちの力、受けとって!」
善子「正義の雷を轟かせちゃいなさい!」
千歌「うんっ!」
616: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:40:40.19 ID:bo6J/Id+
千歌「みんなの力を1つに!ジゴデイン!」ズガン
「ぐぁぁぁっ…!」バタン
千歌「はっ、ふぅ…」
梨子「終わった…の」
曜「ウルノーガを…魔王を倒したんだよね」
鞠莉「これで、世界は…」
ガラガラ
善子「…!」
善子「お城が崩れるわ!」
鞠莉「急いで逃げるわよ!」
千歌「待って。あっち!」
果南「え、でもそっちは…」
果南「あ、ケトスが来てる!」
千歌「飛び乗るよ!」
「ぐぁぁぁっ…!」バタン
千歌「はっ、ふぅ…」
梨子「終わった…の」
曜「ウルノーガを…魔王を倒したんだよね」
鞠莉「これで、世界は…」
ガラガラ
善子「…!」
善子「お城が崩れるわ!」
鞠莉「急いで逃げるわよ!」
千歌「待って。あっち!」
果南「え、でもそっちは…」
果南「あ、ケトスが来てる!」
千歌「飛び乗るよ!」
617: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:45:33.99 ID:bo6J/Id+
鞠莉「全員いる…よね?」
千歌「うん、逃げ遅れた人はいないよ」
曜「見て、天空魔城から!」
ルビィ「命の大樹だ…」
ルビィ「大樹の魂を取り込んだウルノーガが倒されたことで復活したんだ…」
梨子「綺麗に葉っぱが茂っていく…」
花丸「これでまた命が廻るようになるよね?」
果南「絵里は葬ってあげられなかったけど…これならいつか…」
善子「さあ、帰りましょう」
千歌「うん、逃げ遅れた人はいないよ」
曜「見て、天空魔城から!」
ルビィ「命の大樹だ…」
ルビィ「大樹の魂を取り込んだウルノーガが倒されたことで復活したんだ…」
梨子「綺麗に葉っぱが茂っていく…」
花丸「これでまた命が廻るようになるよね?」
果南「絵里は葬ってあげられなかったけど…これならいつか…」
善子「さあ、帰りましょう」
618: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:50:21.47 ID:bo6J/Id+
───
エマ「千歌ちゃん、果南ちゃんおかえりー」ギュー
千歌「エマちゃーん、チカやったよ!」ギュッ
果南「平和に出来たよ!」ギュ
せつ菜「おめでとうございます!」
果南「せつ菜もハグする?」
せつ菜「あ、いえ、えっと…」
せつ菜「お願いします!」
果南「おー、前のせつ菜なら断ってそうなのに」ギュ
せつ菜「…エマさんで慣れました」
エマ「せつ菜ちゃん抱き心地いんだもん♪」
果南「わかる」
千歌「えーそうなの?じゃあチカも!」
せつ菜「ちょっと、みんなで一斉に来ないでください!」
エマ「千歌ちゃん、果南ちゃんおかえりー」ギュー
千歌「エマちゃーん、チカやったよ!」ギュッ
果南「平和に出来たよ!」ギュ
せつ菜「おめでとうございます!」
果南「せつ菜もハグする?」
せつ菜「あ、いえ、えっと…」
せつ菜「お願いします!」
果南「おー、前のせつ菜なら断ってそうなのに」ギュ
せつ菜「…エマさんで慣れました」
エマ「せつ菜ちゃん抱き心地いんだもん♪」
果南「わかる」
千歌「えーそうなの?じゃあチカも!」
せつ菜「ちょっと、みんなで一斉に来ないでください!」
619: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:53:40.90 ID:bo6J/Id+
曜「お父…さん」
「曜…久しぶりだな」
曜「…うん」
「…」
曜「…」
果南「…あー、えっと」
果南「王様、私たちはあっちに行ってますね」
果南「親子でごゆっくり」
果南「せつ菜、これからデルカダール復興でまた忙しくなるよ!」
せつ菜「はい!」
「曜…久しぶりだな」
曜「…うん」
「…」
曜「…」
果南「…あー、えっと」
果南「王様、私たちはあっちに行ってますね」
果南「親子でごゆっくり」
果南「せつ菜、これからデルカダール復興でまた忙しくなるよ!」
せつ菜「はい!」
620: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 22:57:31.59 ID:bo6J/Id+
───
真姫「本当に魔王まで倒しちゃうなんてね」
歩夢「クレイモランを2回も助けてくれるだけじゃなくて、世界まで救っちゃうなんてすごいね」
かすみ「さっすがヨハ子」
真姫「もう全盛期の私でも勝てないかもね」
かすみ「…あれ、ヨハ子とけんかしたらかすみん勝てない?」
真姫「手も足も出ないでしょうね」
かすみ「ひえっ…」
善子「そもそもかすみんと殴り合いのけんかなんてしたことないでしょうが」
真姫「本当に魔王まで倒しちゃうなんてね」
歩夢「クレイモランを2回も助けてくれるだけじゃなくて、世界まで救っちゃうなんてすごいね」
かすみ「さっすがヨハ子」
真姫「もう全盛期の私でも勝てないかもね」
かすみ「…あれ、ヨハ子とけんかしたらかすみん勝てない?」
真姫「手も足も出ないでしょうね」
かすみ「ひえっ…」
善子「そもそもかすみんと殴り合いのけんかなんてしたことないでしょうが」
621: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:01:32.10 ID:bo6J/Id+
歩夢「あなたはこれからどうするの?」
歩夢「かすみちゃんと一緒にここで暮らしてもいいけど」
善子「私は…宝探しの旅に行くわ」
歩夢「宝探し?」
善子「まだ世界には行ったことのない場所があって、見たことのない宝物があるかもしれないから」
かすみ「かすみんも行きたい!」
かすみ「あ、でも…」チラ
歩夢「いいよ、別に行っても」
かすみ「いいんですか?」
歩夢「黄金病もなくなって人も戻ってきたし、かすみちゃんがいなくても大丈夫だよ」
真姫「逆に言うと帰ってきても仕事はないわね」
かすみ「えぇ~…それは…」
歩夢「あはは、かすみちゃんのコッペパンはすごくおいしかったから、国の人たちに食べてもらうためにもやってほしいことはあるよ!」
かすみ「あーん、歩夢様すきすき!」
歩夢「かすみちゃんと一緒にここで暮らしてもいいけど」
善子「私は…宝探しの旅に行くわ」
歩夢「宝探し?」
善子「まだ世界には行ったことのない場所があって、見たことのない宝物があるかもしれないから」
かすみ「かすみんも行きたい!」
かすみ「あ、でも…」チラ
歩夢「いいよ、別に行っても」
かすみ「いいんですか?」
歩夢「黄金病もなくなって人も戻ってきたし、かすみちゃんがいなくても大丈夫だよ」
真姫「逆に言うと帰ってきても仕事はないわね」
かすみ「えぇ~…それは…」
歩夢「あはは、かすみちゃんのコッペパンはすごくおいしかったから、国の人たちに食べてもらうためにもやってほしいことはあるよ!」
かすみ「あーん、歩夢様すきすき!」
622: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:05:13.78 ID:bo6J/Id+
───
花丸(希さん。お久しぶりです)
花丸(勇者様にお供して魔王を倒すお手伝いをしてきました)
花丸(マルの力がどのくらい役に立ったのかはわからないけど…世界は平和になりました)
花丸(命の大樹も復活して、命の輪廻がつながりました)
花丸(希さんは命の大樹のもとへ行けましたか?)
花丸(生まれ変わってまたどこかで会えるといいですね)
花丸(マルはこれからはドゥルダの郷を守っていきます)
花丸(希さんのような立派な人になれますように…)
花丸(希さん。お久しぶりです)
花丸(勇者様にお供して魔王を倒すお手伝いをしてきました)
花丸(マルの力がどのくらい役に立ったのかはわからないけど…世界は平和になりました)
花丸(命の大樹も復活して、命の輪廻がつながりました)
花丸(希さんは命の大樹のもとへ行けましたか?)
花丸(生まれ変わってまたどこかで会えるといいですね)
花丸(マルはこれからはドゥルダの郷を守っていきます)
花丸(希さんのような立派な人になれますように…)
623: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:08:52.43 ID:bo6J/Id+
───
「アイドルってのも、なかなかいいものだな」
鞠莉「いきなりどうしたのパパ?」
「あの子たちの活動を毎日のように見てて感じたんだ」
「私は何も知らずに反対していた。」
「今度、鞠莉のライブも見せてくれないか」
鞠莉「ええ、もちろん!」
「そうだ、どうせなら庭の一部をステージにしよう。鞠莉もあの子たちも好きに使えるように」
鞠莉「パパ…ありがとう♪」
「アイドルってのも、なかなかいいものだな」
鞠莉「いきなりどうしたのパパ?」
「あの子たちの活動を毎日のように見てて感じたんだ」
「私は何も知らずに反対していた。」
「今度、鞠莉のライブも見せてくれないか」
鞠莉「ええ、もちろん!」
「そうだ、どうせなら庭の一部をステージにしよう。鞠莉もあの子たちも好きに使えるように」
鞠莉「パパ…ありがとう♪」
624: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:11:20.57 ID:bo6J/Id+
───
梨子「お父さん、お母さん…ユグノアのみんなの仇は取りました」
梨子「これで…ちょっとは安心できるかな?」
梨子「…いつかちゃんとしたお墓も作ってあげないとね」
梨子「おじいちゃんやみんなの分も一緒に」
千歌「チカの両親のお墓もどこかにあるんだよね?」
梨子「うん、王家の人のお墓は埋もれちゃったと思うけど」
千歌「…この壊れちゃったお城の跡も綺麗にしなきゃだね」
梨子「私たちだけじゃ手が足りないけど、これまでの旅で世界中の人たちと知り会えたからね」
千歌「みんなの力を借りられればそのうちに…」
梨子「お父さん、お母さん…ユグノアのみんなの仇は取りました」
梨子「これで…ちょっとは安心できるかな?」
梨子「…いつかちゃんとしたお墓も作ってあげないとね」
梨子「おじいちゃんやみんなの分も一緒に」
千歌「チカの両親のお墓もどこかにあるんだよね?」
梨子「うん、王家の人のお墓は埋もれちゃったと思うけど」
千歌「…この壊れちゃったお城の跡も綺麗にしなきゃだね」
梨子「私たちだけじゃ手が足りないけど、これまでの旅で世界中の人たちと知り会えたからね」
千歌「みんなの力を借りられればそのうちに…」
625: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:14:30.11 ID:bo6J/Id+
梨子「ねえ、千歌ちゃん」
千歌「なに?」
梨子「王様になる気はない?」
千歌「ほえ?」
梨子「私はこの場所にユグノアを復興したいと思ってるの」
梨子「国を作るなら王が必要でしょ?」
千歌「でも王様なら梨子ちゃんでも…」
梨子「元々千歌ちゃんがユグノアの王女だったんだし、なにより世界を救った勇者じゃない」
千歌「王様かぁ…」
梨子「まあ、先の話だから。今は考えておいて」
千歌「なに?」
梨子「王様になる気はない?」
千歌「ほえ?」
梨子「私はこの場所にユグノアを復興したいと思ってるの」
梨子「国を作るなら王が必要でしょ?」
千歌「でも王様なら梨子ちゃんでも…」
梨子「元々千歌ちゃんがユグノアの王女だったんだし、なにより世界を救った勇者じゃない」
千歌「王様かぁ…」
梨子「まあ、先の話だから。今は考えておいて」
626: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:19:03.28 ID:bo6J/Id+
───
ルビィ「お姉ちゃん…見ててくれたよね」
ルビィ「ルビィたち、勝ったんだよ」
ルビィ「お姉ちゃんが守りたかったもの…みんなで守れたんだ」
ルビィ「ほら、見える?」
ルビィ「ラムダからまた命の大樹がきれいに見えるようになってるよ」
ルビィ「たくさんの犠牲は出ちゃったけど、たくさんの人が生き残った」
ルビィ「まだやり直すことはできる」
ルビィ「だからこれからも、ルビィたちを見守っていてね…」
───
──
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ルビィ「お姉ちゃん…見ててくれたよね」
ルビィ「ルビィたち、勝ったんだよ」
ルビィ「お姉ちゃんが守りたかったもの…みんなで守れたんだ」
ルビィ「ほら、見える?」
ルビィ「ラムダからまた命の大樹がきれいに見えるようになってるよ」
ルビィ「たくさんの犠牲は出ちゃったけど、たくさんの人が生き残った」
ルビィ「まだやり直すことはできる」
ルビィ「だからこれからも、ルビィたちを見守っていてね…」
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627: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2021/12/24(金) 23:22:25.67 ID:bo6J/Id+
to be continued
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1638699189/
最終話へ続く
いよいよ次で最終回!
どうなっちゃうんだろ・・・
どうなっちゃうんだろ・・・
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