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1: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 05:53:07 ID:kowdnq5k.net
千歌「暇!やることない!どうしよっかなぁ!」

千歌「……」

千歌「とりあえず窓開けてみたけど、暇だなぁー!」

千歌「……ねぇ、暇!!」

ガラッ

梨子「千歌ちゃん…今何時だと思ってるの?」

千歌「あ!やっぱり梨子ちゃん起きてたんだ!」

梨子「起こされたんです!明日はお休みなんだからゆっくり寝かせてよ」

千歌「…………暇だなぁ~、もうバッチリ頭も起きちゃったし、寝ようにも寝れないなぁ~!」

梨子「……」

千歌「…言いたいことわかる?」

梨子「早朝ランニングでもしてきたら?」

千歌「むっ、いじわる」

2: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 05:57:11 ID:kowdnq5k.net
梨子「千歌ちゃん、まだ朝の6時だよ?」

千歌「早起きはいい事じゃん」

梨子「今日は休日よ?」

千歌「あれ?梨子ちゃんは休日はお昼過ぎまで寝ちゃうダメ人間タイプなのかなぁ?」

梨子「ちっ…違うけど!わざわざ休日にこんな早起きする必要ないでしょってこと!」

千歌「ふふっ…そうだねぇ、じゃあ布団に帰りなよ」

梨子「わかればよろしい。もう少し寝るから今度は起こさないでね?」

千歌「はーいはい」

梨子「おやすみ」

千歌「んー」

ピシャッ

千歌「……ふんふんふ~ん…」

4: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:02:01 ID:kowdnq5k.net
千歌「ふっふっふふーん……そろそろかな?」

千歌「……りーこちゃん」

千歌「わかるよ~、寝たいんだよね、布団に入って目閉じてたんだよね」

千歌「でもさっき窓を開けた時、体に秋の冷たーい風が当たって目が覚めちゃったんでしょ?」

千歌「わかるよ~、なぜなら千歌もそうだから!」

ガラッ

梨子「………」

千歌「ね、こんなに朝早くだとやる事なくて暇だよね」

梨子「………はぁ…私の負け、眠れなくなっちゃった」

千歌「うんうん、それで?」

梨子「それで?」

千歌「暇な時にすぐ近くに仲良しの友達がいたらどうする?」

梨子「……もう、わかった!早くこっちきなよ!」

千歌「えへへ、やった~」

5: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:05:09 ID:kowdnq5k.net
千歌「お邪魔しま~す」

梨子「しっ、お母さんまだ寝てるから」

千歌「あっ、ごめんごめん…へくちっ」

梨子「ほら、私の部屋行くよ」グイッ

千歌「うん、廊下は寒いしねぇ」テクテク

ガチャッ

梨子「ふぅ…お母さん、起きてないといいけど…」

千歌「……ね、ねぇ梨子ちゃん?」

梨子「ん?なぁに?」

千歌「…寒くない?」

梨子「うん、暖房とか点けてないし…」

千歌「なんで!?」

梨子「な、なんでって…このくらいの寒さならまだ大丈夫でしょ?」

千歌「大丈夫じゃないよ!」

6: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:09:26 ID:kowdnq5k.net
梨子「そうかな?まぁ、肌寒いとは思うけど…」

千歌「梨子ちゃんおかしいよ!私の部屋なんて暖房ヌクヌクだよ?」

梨子「今から暖房に頼ってて、本格的に寒くなってきたらどうする気?」

千歌「設定温度を上げます」フンス

梨子「…電気代勿体ないよ、千歌ちゃん」

千歌「だって寒いの嫌だもん!」

梨子「今日くらいなら大丈夫だよ、寒いのは太陽が出てない間くらいだし、布団に入ってれば…」

千歌「布団に入って冬を越すって、冬眠してるのと一緒じゃん…」

梨子「だ、だってあったかいし」

千歌「それに今日はもう寝ないでしょ!?私もいるんだよ!?」

梨子「…んー、確かに…」

7: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:16:22 ID:kowdnq5k.net
千歌「梨子ちゃん、暖房つけてよ、お願いだよ…」

梨子「でも、今年の寒さは今日まで暖房無しでやってきたのに、ここで暖房つけちゃうと負けた気に…」

千歌「誰と張り合ってるのさ!?」

梨子「んんん…わかった、千歌ちゃんが風邪引いちゃダメだし暖房点けるよ」

千歌「やったぁ!さすが梨子ちゃん!」

梨子「ちょっと待ってね、ここにリモコンが…」

千歌「はぁ~、暖房が部屋全体に効くまで梨子ちゃんの布団に入ってるね~」

梨子「……」ゴソゴソ

千歌「いやぁ…ぬくぬくだぁ…あったかい」

梨子「………」ゴソゴソゴソ

千歌「梨子ちゃん体温高いんだねぇ、布団に温もりが残ってるよ~」ホカホカ

梨子「………千歌ちゃん、ちょっといい?」

千歌「ん?どうしたの?」

梨子「ちょっと詰めてほしいんだけど」

千歌「え?いいけど……って、ちょっと、なんで入ってくるのさ?暖房は?」

梨子「……ふぅ、やっぱり布団の中はあったかいなぁ、ちょっと狭いけど」

千歌「梨子ちゃん!暖房!暖房ついてないよ!?あと狭い!」

梨子「…リモコンなくしちゃった」

千歌「…えぇ…」

梨子「だから布団の中に避難したのよ」

千歌「…狭いよ…」

8: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:20:23 ID:kowdnq5k.net
梨子「しょうがないでしょ、一人用なんだし」

千歌「先に入ってたのは私だよ!」

梨子「私の布団です」

千歌「……まぁ、あったかいし、狭いのくらい我慢するからいいや…」ヤレヤレ

梨子「なんで私の布団なのになんて千歌ちゃんがやれやれしてるの…」

千歌「ふふん」

梨子「…千歌ちゃんの部屋は暖房が効いててあったかいんだよね?」

千歌「うん、天国だよ天国」

梨子「じゃあ私の部屋じゃなくて千歌ちゃんの部屋に行こうよ」

千歌「…その手があったか…!」

10: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:24:55 ID:kowdnq5k.net
千歌「さすが梨子ちゃん!天才だよ!」

梨子「じゃあ行こっか」ノソッ

フワッ

千歌「うわ、さぶっ」

梨子「さむさむ……千歌ちゃん早く、行こう」

千歌「…寒い」

梨子「うん、だから布団から出て、千歌ちゃんの部屋に行こうよ」

千歌「…布団出たら寒いじゃん」

梨子「そのくらい我慢しなよ…」

千歌「あと梨子ちゃんが空いたスペースに外の空気が入ってきて寒い…」

梨子「千歌ちゃん…」

千歌「り、梨子ちゃん、とりあえず一旦布団に戻ろう?ね?」

梨子「もどりま……さむっ」

千歌「ほら、梨子ちゃんここだよ~…千歌も入っててあったかいよ~…」ヒラヒラ

梨子「……」モゾモゾ

11: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:29:02 ID:kowdnq5k.net
千歌「ひゃ~、おかえり梨子ちゃん!」ギュッ

梨子「あったか……いや、ちょっと暑いかも」

千歌「や~、やっぱり梨子ちゃん体温高いんじゃない?すごいあったかいや…極楽極楽」

梨子「千歌ちゃん、私は千歌ちゃんに引っ付かれると暑いよ…」

千歌「えぇー、でも梨子ちゃんとこうしてると私あったかいよ?」

梨子「私は布団だけであったかいの!暑いからもう1回出る!」モゾモゾ

千歌「ちょ、ちょちょちょ!待って梨子ちゃん、待って!」ギュウゥ

梨子「苦しい!暑い!千歌ちゃん離して!」グー

千歌「梨子ちゃんんんん!!」ギュウゥ

梨子「わ、わかった!わかったから!一旦緩めて!苦しいから!」

13: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:32:28 ID:kowdnq5k.net
千歌「ほっ…よかった、千歌専用カイロの梨子ちゃん…」

梨子「千歌ちゃん…今なんて?」

千歌「な、何も言ってないよ!?」

梨子「……やっぱり私布団出る」

千歌「んああ!待って梨子ちゃん!お願い!お願いだから!!」ギュッ

梨子「もう、そもそもこんな狭い布団の中にいつまでも2人で入ってても何もならないでしょ!」

千歌「いやいや大丈夫!私いい事思いついたの!」

梨子「いい事?」

千歌「うん!梨子ちゃんも布団の中でもっとあったかくなる方法だよ!」

梨子「……まぁ、話だけなら聞いてあげる」

千歌「よしよし…」

14: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:35:35 ID:kowdnq5k.net
千歌「私、梨子ちゃんを抱きしめたらあったかかったって言ったでしょ?」

梨子「私は暑いだけだったけどね、というか暑苦しかった」

千歌「むっ…その訂正は千歌の機嫌を損ねるよ」ムッ

梨子「ごめんなさい、それで?」

千歌「……」ギュッ

梨子「……はぁ、説明してる間だけだよ?それで続きは?」

千歌「ん……じゃあその逆に梨子ちゃんが私を抱き締めればあったかくなるんじゃないかな?」ギュー

梨子「……千歌ちゃん」

千歌「んー?」ギュー

梨子「アホね」

千歌「なっ、なんでさ!?」

15: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:39:28 ID:kowdnq5k.net
梨子「あのねぇ、どっちがどっちに抱きつこうが変わらないでしょ?千歌ちゃんはあったかく感じて私は暑苦しく感じるだけ」

千歌「そうとは限らないじゃん!」ギュウゥ

梨子「限るよ…あと苦しいよ千歌ちゃん」

千歌「ふん!じゃあ梨子ちゃんやってみなよ!」パッ

梨子「…はぁ、わかった」

千歌「よーし、こいこい!」

梨子「…んっ」ギュッ

千歌「……どう?あったかいでしょ」

梨子「………」ギュー

梨子(…これは確かに)

梨子「…………」ギュー

千歌「ほーら!梨子ちゃん、あったか~って顔してるよ!」

梨子「しっ、してない!」ギュー

千歌「嘘!絶対あったかいって思ってた!」

梨子「……ま、まぁ、あったかいとは思うけど」

千歌「ほら!」

16: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:42:12 ID:kowdnq5k.net
梨子「じゃあ千歌ちゃんはどうなの!?」ギュー

千歌「ふふん!私はなんとも…」

千歌「………」

梨子「なに?なんとも?」ギュー

千歌「…まぁ、梨子ちゃんの言ってた事ちょっとはわかるけど、平気だし」

梨子「やっぱり暑いんじゃない!」パッ

千歌「暑くないよ!?梨子ちゃん体温高いから、ちょっと暑いなーって思っただけ!!」

梨子「ほら、暑いって思ってるじゃない!!」

千歌「むぐっ、しまった…」

梨子「ほら、この作戦は失敗!早く千歌ちゃんの部屋行くよ!」

千歌「うぬぬ…ここから出たくない」

17: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:44:37 ID:kowdnq5k.net
梨子「もう、ワガママ言ってないで早く…」ノソッ

ガシッ

千歌「…待った、梨子ちゃん」

梨子「もう…今度は何?」

千歌「思いついたよ、最強の方法を」

梨子「…はぁ…最強ね…」

千歌「そのため息を覚えておくといいよ梨子ちゃん」

梨子「わかった、千歌ちゃんの気が済むまでやっていいよ…どうせ暇なんだし」

千歌「よーし、じゃあとりあえず布団に戻って、説明するから」

梨子「はいはい…ん、あったかい」

18: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:46:55 ID:kowdnq5k.net
千歌「いい?私が梨子ちゃんに抱きつくと私はあったかく感じた」

梨子「そうだね、それで私が千歌ちゃんに抱きつくとあったかかった」

千歌「そう!ということは、だよ?」

梨子「うん、ということは?」

千歌「抱き合えばいいんだよ!」ドーン

梨子「……千歌ちゃん」

千歌「んー?この天才的な思いつきに感心しちゃった?」

梨子「アホね」

千歌「なんでさ!!!??」

20: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:50:07 ID:kowdnq5k.net
梨子「どうして抱き合うと暑苦しいって考えに至らないの?」

千歌「…ぐっ、確かに」

梨子「いや普通そっちの考えに辿り着くでしょ…」

千歌「でも!でも梨子ちゃん!思い出して!さっきも梨子ちゃんは同じような事言ってたでしょ!?」

梨子「…そうだね」

千歌「それでいざ試してみると!?」

梨子「……はぁ、わかったよ、試せばいいんでしょ」

千歌「よしよし、それでいいんだよ梨子ちゃん」

梨子「はぁ…ほら、千歌ちゃんこっち向いて」

21: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:53:08 ID:kowdnq5k.net
千歌「ほいっ、いいよ」クルン

梨子「…手、こっち…ちょっと、変なところ触らないで」

千歌「当たっただけだよ!…うわ、梨子ちゃんも私のお尻触った!」

梨子「当たっただけでしょ、はい、準備できた」

千歌「じゃあいくよ?」

梨子「うん、いいよ」

ぎゅっ

千歌「………」

梨子「………」

千歌(これは)

梨子(…これ)

千歌「ね、ねぇ梨子ちゃん?」

梨子「…うん」

千歌「…だよね?ね?」ギュー

梨子「……あったかい、ね」ギュー

22: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:55:42 ID:kowdnq5k.net
千歌「ほ、ほらね!千歌の言ったとおり!」

梨子「…千歌ちゃん、天才だったね…」

千歌「ふふん!…でもこれ、ちょっと」

梨子「ん?」ギュー

千歌「…う、ううん!なんでもない!」プイッ

千歌(顔が近くて恥ずかしいよ、これ…)

梨子「千歌ちゃん、無理してない?」

千歌「えぇ!?な、なにが!?」

梨子「…ほんとは暑苦しいんでしょ、私体温高いから」

千歌「えぇ!?そんなことないよ!」

23: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 06:58:23 ID:kowdnq5k.net
梨子「嘘が下手なんだから…すごい汗かいてるじゃない」

千歌「い、いや、これは…その…」

梨子「もう、強がらなくていいの!ほら、離れるよ」パッ

千歌「ま、待って!!」ギュウゥ

梨子「わっ、ちょっ、千歌ちゃん?」

千歌「ほんと、ほんとに大丈夫だから!ね?」ギュウゥ

梨子「わ、わかった、わかったから…苦しいよ千歌ちゃん」

千歌「んあっ、ごめん…」パッ

梨子「ふぅ…どうしたの千歌ちゃん、なんか変だよ」

千歌「そ…そんなことないよ?」

24: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 07:01:06 ID:kowdnq5k.net
梨子「…まぁ、いいけど」

千歌「ほ、ほら!もう1回行くよ?」

梨子「うん…暑かったらちゃんと言ってね?」

千歌「もう、大丈夫だってば!えいっ」ギュッ

梨子「はぁ…ほんとかなぁ」ギュッ

千歌「………」ジーッ

梨子「………」

千歌「………」ジーッ

梨子「………千歌ちゃん?」

千歌「わっ、なに?」

梨子「黙って見つめられると恥ずかしいんだけど」

千歌「あ、ごめん…」

25: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 07:04:47 ID:kowdnq5k.net
千歌(よく考えたら梨子ちゃんとこんなに近い距離にいるのって珍しいかも)

千歌(鼻先が触れそうでムズムズするよ…)

梨子「…それにしてもこの体勢だと千歌ちゃんの顔が近いね」

千歌「へっ?そ、そうだね!」

梨子「…ふふっ、千歌ちゃんったら、ニキビできてるけど眉毛で隠れてるね」

千歌「んえぇ!?ど、どっちの眉毛!?」

梨子「えっと、千歌ちゃん側から見てだから…」

千歌(恥ずかしい)

26: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 07:09:08 ID:kowdnq5k.net
千歌「…梨子ちゃんは、肌綺麗だね」

梨子「そうかな?ありがとう」

千歌「…んー、すべすべもちもちだったりする?」

梨子「そ、それはどうだろう…わかんないかな」

千歌「ね、さわってい?」

梨子「えぇ!?いやいや、恥ずかしいし…」

千歌「今はこんなに近くにいるんだから私から逃げられないぞ~」ガオー

梨子「んん…ちょっとだけだよ」

千歌「えへへ、やった~」スーッ

千歌「……おぉ、これが都会のスキンケアの力…」サワサワ

梨子「…はい!おわり!もうおわり!」

27: 名無しで叶える物語(たこやき) 2019/11/16(土) 07:11:35 ID:kowdnq5k.net
梨子「……」

千歌(やば、梨子ちゃん怒った?)

梨子「……」

千歌「…り、梨子ちゃん?触りすぎて怒った?」

梨子「へっ?い、いやそうじゃないよ」

千歌「あーよかった…急に静かになったからどうしたのかなって」

梨子「いや…なんか、こんなに近くに千歌ちゃんがいるのって新鮮だなぁと思って」

千歌「あ、それ私の方が先に考えてたかも」ギュー

梨子「なんでそこで張り合うの」ギュー

29: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:16:13.11 ID:kowdnq5k.net
梨子「ほら、ちょっと頭前に出せば鼻がくっつきそう」

千歌「あ、それも私の方が先に考えてた」

梨子「んん……でも先に実行したのは私!」グイッ

コツン

千歌「いてっ」

梨子「いたっ…ご、ごめん千歌ちゃん、ちょっと動かしすぎた…あっ」

千歌「いいよいいよ…わっ」

梨子「……」

千歌「……」

千歌(…梨子ちゃんと)

梨子(…千歌ちゃんと)

ふたり(おでこがくっついてる)

30: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:19:04.87 ID:kowdnq5k.net
千歌「……あ、あはは!なんか、き、緊張するね!」ギュウゥ

梨子「は、離れるよ!離れるからちょっと腕緩めて千歌ちゃん!」

千歌「な…なんで!?」ギュウゥ

梨子「なんでって何が!?」

千歌「なんで離れるの!?」ギュウゥ

梨子「だ、だって恥ずかしいじゃない!こんな…鼻どころか、お、おでこくっついてるんだよ!?」

千歌「だからって離れなくてもいいじゃん!」ギュウゥ

梨子「千歌ちゃんは恥ずかしくないの!?」

千歌「そ、そりゃ恥ずかしいけど、別にいいじゃん!!」ギュウゥ

梨子「わけわかんないよ!!」

千歌「千歌だってわかんないよ!!」ギュウゥ

31: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:22:52.38 ID:kowdnq5k.net
千歌「むぅう…」ギュウゥ

梨子「わ、わかったよ…このままでいるから、苦しいからちょっと緩めて、千歌ちゃん…」

千歌「ふんっ…」ギュッ

梨子「……うぅ」

千歌「………」ゴクン

梨子「……ち、千歌ちゃん、やっぱり、恥ずかしいんだけど」

千歌「…そんなの、千歌だって一緒だよ」ギュー

梨子「………ううぅ…」

千歌「…ね、梨子ちゃん…このまま、もう少し近付いたら…」

梨子「…だ、だめだよ!?」

千歌「……まだ何も言ってないよ?」

梨子「言わなくてもわかるよ!このまま近付いたら…そ、それって次は」

千歌「…口、だよね」

32: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:27:29.72 ID:kowdnq5k.net
梨子「………」ゴクッ

千歌「………」ゴクン

梨子「…千歌ちゃん、ダメだよ、そういうのは冗談半分でしちゃいけないの」

千歌「そんなのわかってるよ」ギュウゥ

梨子「…少しずつ近付いてきてるの、わかるよ?」

千歌「…ごめん」

梨子「そんな、謝ることはないけど…」

千歌「ううん、そうじゃなくて…」

梨子「え?」

千歌「…もう少し近づくけど、ごめんってこと」

梨子「…千歌…ちゃん…」

千歌「…………」スーッ

梨子「あ……だ、ダメ…だよ…」

33: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:30:50.29 ID:kowdnq5k.net
千歌「…目、閉じた方がいいのかな?」

梨子「…し、知らないっ!」グッ

千歌「あ、梨子ちゃん目閉じた」

梨子「ちがっ…これは違くて」

千歌「…じゃあ私も目は閉じるね」グッ

梨子「…あ………う…ん…」

千歌「…」ゴクン

そーっ

千歌(あと少し……あと少し…)

千歌(梨子ちゃんの息、かかってる…あとほんの少し…あと)




ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ!!!!!!!

千歌「うわっ!?」パッ

梨子「ひゃあ!!」パッ

34: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:34:11.45 ID:kowdnq5k.net
千歌「な、なに!?」

梨子「…あっ、目覚まし時計、7時半にセットしたままだったみたい…」ポチッ

千歌「………」ポカーン

梨子「………ふふっ」

千歌「………ふっ…あはっ」

ふたり「あはははははっ!!」クスクス



千歌「ねぇ、どのくらいドキドキしてた?」

梨子「もうっ、千歌ちゃんこそ!『目、閉じた方がいいのかな?』なんて言ってたくせに!」

千歌「うっ…うるさいよ!そんなの仕方ないじゃん!初めてだったんだし!!」

梨子「初めても未遂で終わったけどね?」クスッ

千歌「うっ…ぐぬぬ…」

36: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 07:40:08.39 ID:kowdnq5k.net
千歌「大体梨子ちゃんが悪いんだよ、きゅなのに学校に行く時間通りに目覚まし時計セットしてるんだから」

梨子「規則正しい生活を心掛けてるんです!何も悪いことなんてしてないわよ」

千歌「ぬうぅ~…」

梨子「あははっ……はぁ、楽しかった」

千歌「……うん、楽しかった…梨子ちゃん」

梨子「んー?」

千歌「…また暇になったら行っていい?」

梨子「いいけど、そろそろ暖房の時期だよ?」

千歌「明日また暇になるかもしれないじゃん」

梨子「…はぁ、楽しみにしてる」

千歌「…うんっ」ニコッ


おわり

46: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 08:06:17.01 ID:ASze8Y6Q.net
良いですわぞ

48: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 09:02:26.80 ID:OI477FKy.net
良い朝だな諸君

49: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 09:22:54.59 ID:cakCqj3B.net
やっぱりフレッシュイチャイチャって最高だわ

52: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 10:12:57.29 ID:5JcYv6Y3.net
いいじゃん

55: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 11:36:42.27 ID:xBrLohQA.net
素晴らしい

59: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 16:31:57.94 ID:sE7joYFR.net
おっふ…

60: 名無しで叶える物語 2019/11/16(土) 16:49:39.58 ID:pKdfVCyi.net
めっちゃええやん

62: 名無しで叶える物語 2019/11/17(日) 16:14:40.84 ID:SsfbMAax.net
いいちかりこだった……
キスまでいかない絶妙な感じ好き

引用元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1573851187
you fooder
いいなあ!