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1: 名無しで叶える物語(空中都市アレイネ) 2022/12/01(木) 20:23:23.41 ID:IgpR6P+O
可可「こちら、タン星クク統治区(仮)」

可可「今日はなにもない一日デシタ」

可可「連絡はおわりデス、ばいばいデス」

くるくるくる……



可可「…………ふぅ~。たくさん歩いて疲れたので、そろそろおやすみしマスよ」

可可「明日はスバラシイ日になるといいデスね、グソクムシ♪」ナデナデ

グソクムシ「グムシャー」

3: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:26:27.44 ID:IgpR6P+O



宇宙のどこか、とある星。

洞穴で眠る、ひとりと一匹。

お日様のかおりがしたら、ククたちの朝が始まりマス。


可可「んん~~~!!」ノビー

可可「……重いデス」

グソクムシ「zzz…」

可可「グソクムシー。起きてクダサイ~!」

グソクムシ「グゥ…」ペチペチ

可可「触覚でペチペチしてもむだデェス! さ、起きるったら起きるデスよ」


岩壁を手すりにして、むりやり上体を起こしマシタ。それでもグソクムシは、ククの胴体にガッチリとくっついてマス。


可可「そんなにククとハグしていたいのデスね~?」ニヤニヤ

可可「やれやれ、少しだけわがままに付き合ってやるデス」ハグー

グソクムシ「ムシャー…」

4: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:30:18.93 ID:IgpR6P+O
穴から這い出たら、天を仰いで大きく深呼吸。

ここまでがククたちのモーニングルーティンというやつデス。


可可「朝は放射冷却でひんやりしマスね~」

グソクムシ「ムシャー」

可可「とはいえ、グズグズしていられマセン」

可可「"雨"が降る前に、やるべきことを済まさなければ! 早く出かけマショウ」

グソクムシ「グム」ノソノソ



可可「デッデッ♪ デデデンッ♪」

可可「早起きっ♪ の日曜日はどうして~♪」

可可「こぉんなに♪ 高鳴るの♪」

グソクムシ「~♪」


坂道トンネル草っ原。陽気に歌ってお散歩デス。

どれだけうるさくても近所迷惑にならないので、思う存分声を上げてやりマス!

さて、2曲目のサビに差しかかったところで、私たちは目的地に到着しマシタ。

そこでククを待ち受けていたのは──。



可可「!?」

可可「す、すみれェ……!」

5: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:34:21.20 ID:IgpR6P+O
可可「ない……」ペタペタ

可可「すみれの果実が、千砂都サイズデス……!」

可可「すみれェ……」


あ、ちなみにここでいう"すみれ"は、あのギャラクシーな方とは違うデスよ?



荒野に生えた9つの低木。

きのう見かけた際、これらをLiella!に見立て、メンバーの名前をつけておいたのデス。"9"という数字は絶対数なので、運命を感じずにはいられませんデシタ!

センターはすみれデス。一番ふさわしいと思ったから選びマシタ。

しかし、すみれの果肉がメロンサイズに実ることは、ついにありませんデシタ……。


可可「おっほー! レンレンとシキシキはでかいの果実~♪」モミモミ

可可「──それに比べ、すみれはこの有り様」ペタペタ

可可「はあ……これだから、すみれはすみれなのデス。肝心なところで真価を発揮できないとは……」

グソクムシ「ムシャー!!」カサカサ

可可「ん? どうしてグソクムシが怒っているのデスか?」

グソクムシ「ムシャムシャー!!」カサカサ

6: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:36:59.78 ID:IgpR6P+O
可可「はいはい、わかりマシタ。すみれの小さな果実も収穫してあげるデェス」


その場から一歩あとずさり、


可可「……グソクムシ。少し離れててクダサイ」

グソクムシ「…」カサカサ


意識を集中し、頭の〈環〉を回転させマス。





──くるくるくる

7: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:41:04.71 ID:IgpR6P+O
環。

それは、土星のようでもあり、ぶかぶかの麦わら帽子のようでもありマス。

薄くて平べったい、いくつかの"クウゲキ"を持った円盤デス。

いつどうやって出現したのかは、よくわかりマセン。デスが、とにかく、ククの頭の周りをくるくるしているのデス。

右回転なのか左回転なのかは、どうか訊かないでクダサイ。とてもデリケートな問題デスので。


可可「すぅー」

可可「はぁー」


脳に酸素を送り、さらに環を加速させマス。

──くるくるくるくるくるくる

勢いそのまま、茎へと近づけ……。

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!

ぽとり。


グソクムシ「ムシャ!」

可可「ナイスキャッチ!」

可可「この調子でみんな収穫デスよー!」

9: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:43:59.36 ID:IgpR6P+O
ガリガリガリガリガリガリガリガリ!

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!!


ファンキーなココナッツをあらかた収穫したら、慣れた手つきで選別していきマス。

小さいものは、固いカラを切って食べちゃいマス。おいしくないけど水分補給ができるので、時間対効果は神ってマス!

大きいサイズは、食べる以外にもなにかと使えるので残しておきマス。鈍器に使えば、最高のパフォーマンスを見せてくれるはずデス!


可可「いちごジャムでもあれば、おいしくなりそうなのデスが……」モグモグ

グソクムシ「ムシャー…」モグモグ


ちなみに、ククは勝手にココナッツと呼んでマスが、その実態は知るところにありマセン。形状と硬度からなんとなく想像しただけなのデス。

真夏の申し子が、こんな寒冷地にカチコミするとは思えないので、きっとココナッツではないのデショウ。

この実の名前は、神のみぞ知るというやつデス。あいにく、神のご住所は存じマセンが。

10: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:48:54.64 ID:IgpR6P+O



可可「ルンタッタッタ♪」

可可「学校がぁ♪ なければ~♪」

可可「毎日ぃ日曜日ー♪ お散歩日和~♪」

グソクムシ「~♪」


グソクムシについて行き、今度は湖にやって来マシタ。

着いたら早速、クレイジーにココナッツを振り下ろし、氷をくだいておきマス。



白シャツ!
デニム!
パンティ!
ブラトップ!

全部全部、スポポーン!!


可可「グソクムシ! ちゃんと洗濯しておいてクダサイね!」

グソクムシ「ムシャ!」


遮るもののない大自然のど真ん中。

スポポーン(全裸)になったククは、氷点下の湖へ飛び込みマス!


可可「」ブクブクブク

可可「……ぷはあっ!」

可可「はぁ~、毛穴シマルヒキぃ~……」プカプカ

11: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 20:53:45.28 ID:IgpR6P+O
ひんやりタイムを堪能したら、本来の目的へ戻りマス。

寒さのあまり考えることをやめた葦を押しのけ、ズイズイズイ。湖の中央を目指し、スイスイスイ。


可可「この辺りがよさそうデス」


再び、環をくるくると回転させマス。

──くるくるくる

そして環をつかんで、ククの身体ごと回転させマス。すると、必死に抵抗する水すら巻き込み、じょじょに巨大な渦が生まれマシタ。

私を軸に、いきおいはどんどん増しマス。

──くるくるくるくるくるくるくる

平穏な水中世界をおそったハリケーン。アリ地獄さながら、哀れな魚がククのもとへ呑みこまれるのデス。

そんな魚を、一匹一匹しとめていきマス。覚えたい漢字をノートに何十回と書いていくみたいに、リズミカルに。

初めて渦巻き漁をやった時は、吐いて吐いて、半日動けなくなりマシタ。デスが、いまでは三半規管もムキムキなので大丈夫デェス!


可可「オェ、オェ、オェ」

可可「…………今日は大漁デス!」

グソクムシ「グムシャー!」ピョンピョン

12: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:00:09.87 ID:IgpR6P+O
パキパキに凍った洗濯物。氷を払えば、速乾デス!

『北海道の外干しは服が凍ってだめになるんすよ』と、いつの日か、きなきなが言っていたのを思い出しマシタ。

しかし、いまは時短が最優先デス! 衣服には申し訳ないデスけど。

着衣したら、お待ちかね、お料理の時間デス!


半分に切ったココナッツのお皿ふたつに、魚やらなにやらを添えて……。

〈なんちゃってカルパッチョ〉の完成デス!


可可「…………」モグモグ

グソクムシ「…………」モグモグ

可可「味がくたばってマス……」

グソクムシ「ムシャー…」

可可「しっかり食べてクダサイね」

可可「次いつ、満足に食べられるかもわかりマセンので」

グソクムシ「ムシャムシャ」

13: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:04:55.53 ID:IgpR6P+O



ザァーーーー。


可可「ふぅ……。"雨"が降りだす前に帰れてよかったデス」

グソクムシ「グム」

可可「寒いデスか? ほら、もっと寄ってクダサイ」

グソクムシ「グム…」ノソノソ


ザァーーーー。


可可「"赤の雨"デス……」

可可「この土地では、もう食料は取れマセンね……」

グソクムシ「ムシャー…」

可可「雨があがったら、すぐに移動をはじめマショウ」

グソクムシ「ムシャ」

15: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:08:06.28 ID:IgpR6P+O
しばらく待つと、静寂が訪れマシタ。どうやら雨はやんだようデス。

陰気なにおいを残して。


可可「やみマシター!」

可可「グソクムシ、新たな拠点探しに行きマショウ!」

グソクムシ「グムシャー!」





──くるくるくる


可可「!!」


おのずから回りはじめた、ククの環。

……なにかを受信したようデス。

16: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:13:58.49 ID:IgpR6P+O
環はククの耳であり、アンテナでもあるのデス。

そのアンテナが、どこかから音を集めてきマシタ。

環をそばだたせ、音に集中しマス。


可可(足音が聴こえる……二足歩行のリズム……)くるくるくる

可可(……"外星人"デス。まあ、向こう視点ではククが外星人なのデスけど)くるくるくる

可可(二体…………いや、三体デス)くるくるくる

可可(音量的に、数kmは離れてると予測できるので、ここまで迫ってこないと思いマスが……)くるくるくる


可可(……歩きながら会話してマス)くるくるくる

可可(言語によるコミュニケーションを取っている……やはり、知能はかなり高いようデス)くるくるくる

可可(……"再生"してみマショウ)くるくるくる

17: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:18:03.02 ID:IgpR6P+O
──再生



可可『──……………………。──』

可可『──iaoikwaaamonaakukw。──』

可可『──hwksoaiieiisnwka。──』

可可『──mwymioak……──』

可可『──…ioo……ザッ…a…──』

可可『──ザッザッ……ザッ…ザッ………──』

可可『──ザーーーッ──』

18: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:24:03.01 ID:IgpR6P+O
可可「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……!!」


ドクドクドクドクドクドク──胸が警鐘を鳴らす! 強く、強く!!

心が乱れ、環の回転も揺らいでしまい、音を受信できなくなりマシタ。


外星人の群れは、知らない言語を扱い、なにかしらの目的を持って行動している……。

生態も、容姿も、文化も、思考回路も、なにもかもわからない……。

怖い……。

怖い、怖い……!



私が思うに、ホラー映画に出てくる怪物は、正体のわからぬほうが恐ろしいはずデス。スティーブン・キ○グ作品は別デスが。

"わからない"という状態は、悪い想像ばかり膨らませ、恐怖をかき立てるものなのデス。まさに、いまのククのように。

この星のどこかにいる、外星人たち……。

知らない、わからない、理解できない…………。

未知が、こんなにも恐ろしい……!


可可「…………グソクムシ、怖いのデスか……?」

可可「だ、大丈夫デスよ、ククがそばにいマス!」

可可「大丈夫……大丈夫、大丈夫…………」ギュー

グソクムシ「……」ムギュ

19: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:31:05.17 ID:IgpR6P+O
結局、その日、ククたちが出かけることはありませんデシタ。

外星人は圏外に出たのか、音を受信しなくなりマシタ。

穴の外から、夜の優しい音色が聴こえてきマス。


可可「……グソクムシ」

グソクムシ「ムシャ?」

可可「いまごろ、空の暗幕には、満天の星々が輝いているのデショウか?」

グソクムシ「…」


真っ暗な洞穴の中、肩を寄せ合う、グソクムシと私。

空を仰いだって、そこにあるのは闇ばかり。夜空なんてどこにも見えマセン。

数億光年先の恒星も、宇宙船も、人工惑星も。手を伸ばしたって届きやしないのデス。


ギャラクシーというのは、ククたちの想像もつかないほどに広大デス。いまや、宇宙のどこにでも行けちゃう時代デス。

そんなオープンワールドで、ククはひとり、はぐれてしまいマシタ……。

……かのんたちはいま、どこでなにをしているのデショウか。


グソクムシ「…」ヨシヨシ

可可「ん……。グソクムシはやさしいデスね」

グソクムシ「…グムシャー」


グソクムシの触覚から伝わってくる温もり。触れた箇所から溶けてしまいそうデス。

なすがままにあやされ、ゆっくりと、眠りに落ちていきマシタ。

20: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:33:40.07 ID:IgpR6P+O
………………………。
………………………。


可可『すみれ。"土星論"はなにデスか?』

すみれ『……ギャラクシーチックでかっこいいわね、それ』

すみれ『違う違う、私は"ド正論"って言ったのよ』

可可『なにをぬかしやがりマスか。ククはいつも、正しいことを言っているだけデス』

すみれ『ほら、そーゆーとこ!』


夏美『すみれ先輩とクゥクゥ先輩、相変わらずの仲良しさんですの~』

クゥすみ『どこが(デスか)!?』

四季『──シンクロ率120%、もう偶然では片付けられない』

メイ『すげえな!? もはや夫婦だろこのふたり』

すみれ『こら、後輩! 冷やかさないの』

可可『…………すみれと、夫婦……』

すみれ『ん? どうかした?』

可可『な、なんでもないデス!』

21: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:39:57.77 ID:IgpR6P+O
かのん『遅くなってごめーん!』

可可『あ、来マシタ!』

恋『部室の外まで声が届いていましたが……なにかありましたか?』

きな子『どうせいつもの痴話喧嘩っすよ』

すみれ『きーなー子ー! あんた最近、口の利き方がなってないわねぇ……?』

きな子『ひ、ひはいっふ~!』

可可『きなきなを離すデス!』

夏美『三角関係……! これはいい映画が撮れそうですの~!』

四季『照明は任せて』

恋『みなさん、楽しそうでなによりです』

メイ『どこがだよ!』

かのん『あはは……今日もにぎやかだね』


千砂都『……みんな、なにやってるのかなぁ?』

22: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:44:09.98 ID:IgpR6P+O
可可『千砂都、聞いてクダサイ! 全部すみれが悪いのデス!』

すみれ『なんでよ! 元はといえば、アンタがねぇ……!』

千砂都『…………』

かのん『ち、ちぃちゃん……?』


千砂都『もうー! 大事な話があるのに、シリアスな雰囲気ぶち壊しだYOー!』

8人『!』

かのん『大事な、話……』


一瞬で、空気が変わりマシタ。

恐らくこの時、ここにいる全員が、千砂都の言おうとしていることを察したはずデス。


千砂都『あのね、実は──』



これは、夢デス……。かつての記憶…………。

──夢寐にも忘れない思い出。


………………………。
………………………。

23: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 21:46:56.84 ID:IgpR6P+O
可可「…………」


飛び起きて、必死に手を伸ばして……でもなにもつかめなくて。

空っぽの心は満たされることなく、ただ呆然とするしかありませんデシタ。

熱い露が、ほおを伝いマス。


グソクムシ「グムシャー」ペチペチ

可可「…………グソクムシ」

可可「……涙を拭ってくれているのデスね」ナデナデ

グソクムシ「グムシャー」

可可「ゴメンナサイ……。でも、弱いのククは、これで最後デス」


可可「私はもう、泣かないって決めマシタから……!」

可可「シタタカに生きると、誓いマシタから……!」

可可「"泣き虫クク"は、卒業デス!」

グソクムシ「ムシャー!」

24: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 22:02:51.82 ID:IgpR6P+O
宇宙のどこか、とある星。

ここは氷に支配され、時々不思議な"雨"が降る、ヘンテコな星デス。

まさに紅蓮地獄。そんな星に落とされたのは、きっと、私への罰なのデショウ。

……しかし、なんだかんだで、ククはこれまで生きてこられマシタ。グソクムシがいっしょにいてくれたからデス。

とてもとても長い旅デシタ。喧嘩もいっぱいしマシタ。でもすぐに仲直りして、抱き合って眠りにつくのデス。

私たちは、いつもいつでもいっしょにいる、一心同体のパートナー。サ○シとピカチ○ウみたいなものデス。

しかし……。

この生活を、いつまで続けることができるのデショウか。


ククは、そう長くは生きられマセン。なんとなくわかるのデス。

ククが死ぬと、グソクムシが悲しんでしまうので、バンガッテ長生きしたいものデスけど……。


いつか迎える、この旅の終着点。それがどこにあるのかは、まだわかりマセン。

でも、もし……。

ひとつだけ、わがままをいってもいいなら……。



──最後に、みんなに会いたい!

Liella!のみんなに……私の仲間に……。


可可「…………すみれ……………………」

25: 名無しで叶える物語(たこやき) 2022/12/01(木) 22:07:25.35 ID:IgpR6P+O
──くるくるくる

『……………………クゥクゥ…………』


可可「!」


『…………会いたいよ……』



それは、環が集めた音デシタ。


可可(だれかが、ククを呼んでマス……!!)

可可(もしかして……すみれ、なのデスか……?)


音の出所はわかりマセン。ただ、この星のどこかにいると、無根拠に確信していマス。

たったひと言、名前を呼ばれただけで! ククの闇の世界に、一筋の希望が見出されマシタ。


可可(朝のにおいデス……)

可可「さ、出発しマショウ、グソクムシ。旅の続きデス!」

グソクムシ「グムシャー!」カサカサ


未知なる道を、ひとりと一匹は突き進みマス。

みんなに会える、未来を信じて。



序章 太陽的大冒険 終

27: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2022/12/01(木) 22:25:29.25 ID:SF8vFlmi
SF超大作来とる🛸

30: 名無しで叶える物語(たまごやき) 2022/12/01(木) 22:48:45.30 ID:eBPuUPIR
本格SF短編やんけ

31: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2022/12/01(木) 23:24:39.99 ID:MQfYZ4l4
最高じゃないか!
おいっ、続編はあるんだろうな?

33: 名無しで叶える物語(もこりん) 2022/12/02(金) 00:29:45.69 ID:hEnuY3tb
長い旅になりそう
ひとまず最高

34: 名無しで叶える物語(泡盛) 2022/12/02(金) 01:25:38.64 ID:IpOtA2vF
ココナッツ(仮)のとこ果実を胸に見立てるのいいね

36: 名無しで叶える物語(わんこそば) 2022/12/02(金) 07:14:39.53 ID:/NghFZ5F
火の鳥みたいに記憶共有してるのかなどっちも幸せになってほしい

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1669893803/
you fooder
続きが気になる!